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「一陣の風」の言葉の正しい使い方・類語・例文・歌詞・俳句

更新日:2020年08月20日

「一陣の風」という言葉は、今までに一度ならず耳にしたことがあるでしょう。ぼんやりとしたイメージはすぐに浮かびますが、具体的にはどのような風を指すのでしょうか。「一陣の風」の意味や類語、実際に使われている例にはどのようなものがあるかをご紹介します。

「一陣の風」の類語

さまざまな場面で使われている「一陣の風」ですが、他の言葉に言い換えることはできるのでしょうか。

ご紹介していきます。

旋風を巻き起こす

世間を騒がせたり、大きな喝采や注目を浴びたりすることを、「旋風を巻き起こす」と表現します。ワイドショーやニュースなどで聞いたことがある人もいるでしょう。話題になっている事柄の後につけ「〇〇旋風」とし、流行を表す言葉としても使われています。

旋風(せんぷう)は、つむじかぜとも読みます。いずれも渦巻き状に起こる激しい風のことを指します。「〇〇旋風」とすることで、対象を中心に周りが盛り上がっている様子を表現できます。

〇今年はブルゾンちえみが旋風を巻き起こした。〇ポケモンGOのアプリが配信され、日本各地にポケモン旋風が巻き起こった。

センセーションを巻き起こす

冒頭で触れたとおり、「一陣の風」という言葉には「一番乗り」「先駆け」という意味があります。

「センセーション」とは、世間を驚かせる出来事という意味をもつ言葉です。「一陣の風」と同様、非常に勢いのある言葉といえます。また、「巻き起こす」を使うことで、まるで「センセーション」が風のように吹き荒れているようなイメージを表現できます。

〇何気ない発明がセンセーションを巻き起こし、彼は一躍時の人となった。〇いずれアイドルとなり、センセーションを巻き起こしたい。

波乱

大きな騒ぎや揉め事、変化などを、激しい波に例えて「波乱」と表現します。激しい風雨、転じて大変な出来事を表す「一陣の風」と、似ている表現と言えます。〇彼は波乱の人生を送ってきた。〇波乱万丈

怒涛

「怒涛」とは、激しく打ち寄せる大きな波のことです。一番乗りという意味はありませんが、物凄い勢いで何かが起きる時や、何かをしている時に使う言葉です。

〇怒涛の如く上司が怒っている。〇怒涛の如く雨が降る。〇仕事が怒涛の如く押し寄せてくる。〇疾風怒濤

「一陣の風」の正しい使い方

「一陣の風」は「風」ですので、後に「吹く」や「巻き起こす」「巻き起こる」とつなげるのが一般的に使われる法用です。また、「駆け抜ける」と続けることもあります。

「一陣の風」を起こしているのが自分なのか他のものであるのかによって、表現の仕方が変わります。使い分けるようにしましょう。

また、風は吹くものだという前提は周知されている事実なので、「一陣の風。」と体言止めにしても意味が伝わります。文章ではよくある表現法ですので、覚えておきましょう。

「一陣の風」を使った例文

「一陣の風」は、小説や歌詞など、さまざまなジャンルで使われる表現です。また、使われ方も一様ではなく、ニュアンスにかなり幅があります。

この記事ではその中の一部をご紹介します。それぞれの作家による「一陣の風」の使い方の違いを、ぜひ感じてください。

芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」

下記は芥川龍之介の「金春会の「隅田川」」の一節です。ここでは「一陣の風」が、何かを予感させるものであるように書かれています。芥川は、「杜子春」や「滝」など、他の複数の作品でも「一陣の風」という表現を使用しています。どれも微妙に違うニュアンスで使われているので、読み比べてみるのも面白いでしょう。芥川にとって、「一陣の風」はお気に入りの表現だったのでしょうか。

僕は一陣の風の中に餌ものを嗅ぎつけた猟犬のやうに、かすかな戦慄の伝はるのを感じた。

出典: http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/1134_6760.html |
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初回公開日:2017年11月27日

記載されている内容は2017年11月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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