「口内調味」の意味とやり方・マナー・海外の反応|アジア
更新日:2024年07月23日
「口内調味」の意味とやり方
「口内調味」という言葉は、比較的新しい言葉で、意味を知らない人も多くいらっしゃるでしょう。
「口内調味」の意味は、「口の中で2つ以上の食べ物を混ぜあわせて食べることにより、よりおいしく味わうこと」という意味がありますが、明確な定義がなく、いくつかの意味があります。
そんな「口内調味」のやり方や意味の違いをご紹介します。
口内調味のやり方
「口内調味」のやり方には、いくつかのやり方がありますが、その中でも一般的に知られている二通りのやり方を紹介します。
一つ目は、白ご飯を口に含んで咀嚼しながら、他のおかずを入れて味をつけながら食べるというやり方です。これは、煮物や漬物などの塩分が多いものを、白ご飯と一緒に食べることで奥深い味わいを得ることができるとされています。中には、唾液が塩分を抑えて程よい味にするという意見もあります。
二つ目は、白ご飯を食べるのではなく、例えば、刺身に醤油をつけて食べる、焼きなすに田楽味噌をつけて食べるなどの料理と調味料を一緒に食べる方法も口内調味とされています。サラダをドレッシングにかけて食べる、フレンチでお肉にソースを合わせて食べる、と言うことも口内調味と考えられています。
三角食べも口内調味?
三角食べとは、1970年代に学校給食でも取り入れられた口内調味のやり方です。ちょうど、学校給食でパンや牛乳など、洋のものが登場された時に推奨されました。
たとえば、給食にパンとおかずと牛乳が出ると、パン→おかず→牛乳と同じ順番を繰り返しながら食べる口内調味の一種のやり方です。
口内調味のマナー
口内調味の意味は、さまざまなやり方が見られます。ごはんやパンを主体にした口内調理では、口の中にいくつかの種類の食べ物を入れることになります。マナーとしては、食べている途中に口を開けるので、周囲の人へ配慮する必要があるでしょう。
また、口の中に同時にいくつかの食べ物を放り込む口内調味の食べ方に、疑問を持つ人も少なくないようです。和食の味の濃いおかずを咀嚼して食べた後に、白いごはんで口の中をリセットするのが正しい和食の食べ方とする人もいます。
口内調味は、日本人独特の食べ方ともいわれています。フレンチのコース料理などと違い、一度にたくさんの種類の食べ物が出されることが多い和食だからこその食べ方でしょう。口内調味については、いろいろな考え方があるのを踏まえて、一緒に食事をする人が不快な思いをしないように気をつけましょう。
口内調味に関する海外の反応
ご飯をメインに口の中に他の食べ物も入れる口内調味に関していえば、海外からの反応はあまりよくないでしょう。
また、口内調味があまり受け入れらないのは、和食の海外での広まりからもわかります。今では大戸屋などが海外展開をして、定食も世界に広まりつつありますが、最初に広まりだした日本食は、牛丼やラーメンなど単品の丼ぶり系が多いところからもうなずけます。
口内調味は?
口内調味では、複数の食べ物を口の中に入れるのが基本です。ソースやドレッシングではない他のものを口の中で混ぜて食べるやり方は、海外の人からすると気持ちが悪いと思えるようです。
先ほどもご紹介したように、欧米では一皿ずつ食べていくのが基本的な食事の仕方です。コースでなくても、前菜やメインと種類が分けられていることからもわかるでしょう。ですから、前菜もメインも同時に食べる、さらには口の中に一緒にいれるのは、気持ちが悪いとさえ思われることもあります。
食べている途中で他の食べ物を入れる様子は汚い!
食事のマナーとして、海外の多くの国では、食べている途中に口を開けるのはマナー違反です。ですから、口内調味という目的があっても、咀嚼の途中で口を開ける食べ方は汚いと感じるでしょう。
また、和食の口内調味では、最後に汁物で流し込んでしまうこともあるでしょう。それも、見る人から見ればマナー違反に見えることもあります。
そもそも口内調味をできない?
外国人にとって、味のないごはんを毎日食べる日本人は理解できない人も多いでしょう。ごはんは、世界の食卓からいえば、珍しい食べ物ともいえます。
外国人にとっては、味のないものをそのまま食べるということはあまりないようです。ごはんに変わる主食的な存在といえば、パンでしょう。パンは、朝など主食にするにはバターやジャムなど何かを塗って、味を足して食べます。また、食事の時のパンは、ごはんのような位置づけではなく、おかずの間の口直しの存在です。
日本文化に慣れない外国人の中には、ごはんに醤油をかけて食べる人も多くいます。また、海外のスーパーマーケットでもふりかけを売られているのは、とにかくごはんに味をつけたいということからでしょう。
日本以外に口内調味をする国はあるの?
初回公開日:2018年04月13日
記載されている内容は2018年04月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。