「譲る」の意味と使い方・類語・対義語・読み方|敬語/チケット
更新日:2024年09月09日
謙譲語
謙譲語は、自分自身や自分に関わる人間の言動をへりくだって、相手への敬意を示す敬語表現です。「拝見する」「お伺いする」など、他の敬語表現に比べて表現が難しいのが特徴です。
また、あくまでも自分自のまつわるものごとについて話すときに使うので、目上の相手に対して「拝見される」や「お伺いなさる」といったふうに使ってしまうと失礼にあたりますので、混同しないように注意しましょう。
自分が譲る側の場合には「お譲りする」や「お譲りいたします」を使うのがただしい表現方法です。動詞である「譲る」の後ろに、「する」という言葉が変化した「いたす」を付けるのが、謙譲語を使うときに多いパターンです。
また、自分自身が譲ってもらう側の場合には「お譲りいただく」や「お譲りいただけますか」といったふうに使いましょう。
状況別譲るの使い方
使う場面や状況などによって、言葉を言い換えたり、使い方を変えて使うことも大切です。「譲る」という言葉にも、使う状況によって変える必要があります。
いつでも同じように使ってしまうと、相手によっては失礼にあたる場合もあるので、どのように使うのか正しいかを把握しておくことが必要です。
ここでは、「譲る」という言葉の状況別での使い方をご紹介します。
メール
ふだんの生活だけではなく、ビジネスシーンでも使われることが多いメール。言葉づかいはビジネスマナーとしてわきまえておくべきことですので、メールでもきちんとした言葉づかいを徹底したいものです。
メールもふだんの会話と同じく、相手に適した敬語表現を使いましょう。もし目上の相手や取引先の相手など、敬うべき相手とのやりとりであれば、「譲る」という言葉も、正しい敬語表現に言い換えましょう。
目上の相手に対して、自分が何かを譲る側の場合には「お譲りいたします」を使い、謙譲語で相手への敬意を示しましょう。また、ほんの少しの気遣いであることを表したいときには「どうぞお使いください」や「お役立てください」と言い換えるのもおすすめです。
目上の相手から譲ってもらう場合には「お譲りいただけませんでしょうか」や「お譲りいただきありがとうございます」など、尊敬語の基本形である「いただく」を活用しましょう。
「譲る」の対義語
「譲る」という言葉の対義語として定められている言葉はありませんが、「自分のものを誰かにあげる・渡す」という意味合いで考えてみると「もらう」や「受け取る」が対義語の意味に近いです。
ただし、「譲り渡す」という意味である「譲渡」には対義語はなく、似た意味では「譲り受ける」という言葉もありますが、明確な対義語は存在しません。
正しい言葉遣いで相手に伝えよう
今回は、フリーマーケットアプリなどで多く見かけるようになった「譲る」という言葉の正しい意味や使い方、敬語表現の方法などをご紹介しました。
ふだんなにげなく使っていると、言葉の意味や使い方などを細かく考えなくなりがちです。ビジネスシーンにおいては、敬語を使えるかどうかは、相手からの印象を左右する大切な要素にもなりえます。使い慣れるまでは難しく感じられますが、意識して使うだけでも大きく変わりますので、正しい言葉を使えるように気をつけましょう。
初回公開日:2018年04月23日
記載されている内容は2018年04月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。