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「ですかね」の使い方・失礼なのか|敬語/方言/ビジネス

更新日:2024年02月28日

「~ですかね」という言葉をうっかり使っていませんか。その言葉、間違ってはいなくても相手を不快にさせている可能性があります。今回は「ですかね」という言葉について、その使い方や意味、使ったら失礼なのか、ということについてご紹介します。

「~ですかね」という言葉は、失礼な言葉なのでしょうか。ほかにも使っている人がたくさんいるからいいのでは、という方も多いです。では「ですかね」という言葉が失礼なのか、どうして失礼に聞こえてしまうのかについてご紹介します。

使う相手を選ぼう

「~ですかね」という言葉が存在してはいけない、ということではありません。家族や友人同士ではもちろん使用できますし、通じる相手であれば構いません。ただし、目上の人やお客さんに使っていい言葉ではありません。

社会人には社会のルールがあり、そこからはみ出すと相手に不快感を与えます。そのため、敬語を無視して流行している若者言葉を使うと「正しい日本語ではない、失礼だ」と思われてしまいます。最近では敬語を模した若者言葉も多く、その違いに気づくことなく使っている人が多いです。

「ですかね」などの言葉は使ってはいけない言葉なのではなく、使う相手を選ぶ言葉なので取り扱いには十分に注意しましょう。

どうして失礼に聞こえるのか

中には「ですかねで通じるからいいのでは」「どこが失礼なのか」と疑問に思う人もいるでしょう。確かに意味は通じますし、日本語として使える言葉です。ここではどうして「ですかね」が失礼に聞こえるのかについて3つのパターンに分けてご紹介します。

質問に質問で返してくる

「ですかね」を使用する人に多いのが、質問に質問で返してくる人です。お店の店員さんに「この商品はまだ在庫がありますか」と質問をしたとき「どうなんですかね」と返されるとイラッとします。このように質問に対して答えが返ってこない状況が生まれることが多いのが特徴です。

ビジネスが絡む場面では重要な情報のやり取りが必要なので、断定的な「言い切り」の言葉が好まれます。しかし「わからない」と言えば自分に非があることになるので「どうですかね」と濁すことで「自分は悪くない」という責任逃れの表現になってしまいます。無責任で曖昧な対応なので失礼と感じます。

独り言のように聞こえる

SNSなどで、誰か特定の人に問いかけるのではなくひとりで「呟く」ことが多いですが「ですかね」も問いかけを模した自己完結している表現です。誰かの同意があってもなくても、自分を納得させるための独り言です。

「ですか」と言えば特定の誰かに向けた質問ですが「ですかね」とすることで、返事を強制しない表現になります。たとえば「今日は雨が降るんですかね、まあ傘持ってきたんでいいんですけど」というように、誰かとの会話ではなく独り言で完結しています。

このような表現は、問いかける相手がいる場合、相手は「質問してきたわけじゃなく独り言なんだったら私がいる意味がない」と感じます。コミュニケーションが途中で断絶されたような気分になるため失礼だと感じます。

友達じゃない

「ですかね」は敬語ではないため、少し砕けた表現です。身近な人に使用する場合はいいですが、目上の人や厳格な人、敵対している人にとっては失礼です。たとえば、自動車の営業マンが車を買う可能性のあるお客さんに対して「こちらの資料にも目を通してくれないですかね」と言えば、お客さんは怒ります。

横柄な態度で接客されたと感じるからです。フレンドリーな態度は好感が持てても、馴れ馴れしい、一線を踏み越えてプライベートな部分に土足で入ってきた、と感じます。友達ではないので、安易に使用して距離を縮めすぎてもいけません。

ビジネスでの「ですかね」の使い方

ビジネスにおける「ですかね」は、使っていい場合と使ってはいけない場合があります。ここでは、ビジネス上の「ですかね」の使い方についてご紹介します。

ビジネスで「ですかね」をうまく使う

ビジネスと言っても、上下関係だけでなく横の繋がりは大事です。横の繋がりを広げるという意味では「ですかね」は使える言葉です。確かに敬語ではないため、目上の人やお客さんに使用するのは御法度ですが、同世代の同期に声をかけるときに役立ちます。

初対面だと年齢や立場がわからないため、どうしても敬語で話しかけることになりますが「ですかね」などの曖昧な表現を使う事によって徐々に距離を縮めることができます。悪く言えば「馴れ馴れしい」ですが、良い意味では「フレンドリー」なので仲良くなりたい相手(同期や年下)には使える表現です。

仲良くなったらいずれ敬語ではなくタメ口を使用するであろう相手に限定して使うとうまく効果を発揮するでしょう。

目上の人には誤解のない表現を使う

「ですかね」という言葉は比較的新しい表現なので、年配の人には耳慣れない言葉です。若者言葉として伝わりますし、とても曖昧な表現なので誤解を受ける可能性があります。とくに仕事において曖昧な表現がもとでトラブルが起こることは多く、上司や先輩である立場の人は「はっきり断定的な言い方」を好みます。

職種にもよりますが、とくに自分より年上の人に対しては「誤解の無い表現」を使うように心がけましょう。意味は伝わりますが気分を害する恐れがあるからです。

「ですかね」の言い換え

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初回公開日:2018年04月27日

記載されている内容は2018年04月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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