「心待ち」の意味と使い方・類語・敬語・メールでの使い方
更新日:2024年06月30日
「心待ち」の意味
「心待ちにしている」などと使われる「心待ち」という言葉は、どのような意味なのでしょうか。どのような使い方をされるものなのか、正しい日本語としての意味や使い方について学んでいきましょう。
正しい意味は?
期待をもって心の中で待つこと。 「 -にしていた手紙が来る」
出典: https://www.weblio.jp/content/%E5%BF%83%E5%BE%85%E3%81%A1 |
「心待ち」とは、良い期待をもつということです。わくわくしている状態とも言えるでしょう。
期待を表す
「心待ち」という字のとおり、何かを心から待っている様子を表す言葉が「心待ち」です。その何かとは、心の中で期待している物です。実際の「もの」であることもあれば、状態であることもあります。どちらにしても、使う人の期待がこめられているということです。
楽しみにする
心の中から、待つ気持ちがわいてくるような状態を表しているのですから、それはとても楽しみなことのはずです。「心待ち」ということは、「楽しみにする」という気持ちに通じます。
大和言葉
「心待ち」は、大和言葉だと言われています。大和言葉とは、日本語を構成する三種類の言葉のうちのひとつです。大和言葉、漢語、外来語から日本語は成り立っています。そのなかで大和言葉は、日本古来の言葉です。そのため、日本人ならではの心情も表現することができるはずです。
「心待ち」の使い方
では、実際に「心待ち」をどのように使えばよいのでしょうか。
「心待ちにしております」
「心待ちにしております」は、敬語です。目上の人に対して、「楽しみにしております」と言うよりも、「心待ちにしております」というほうが優雅に聞こえませんか。
たとえば、初めての相手に会う約束をするときに、電話の最後に「お会いできるのを楽しみにしております。」というよりも、「お会いできるのを心待ちにしております。」というほうが、会いたいという気持ちがしっかり届くように感じるでしょう。言われた相手も、「ああ、早く会いたいと思ってくれているのだなぁ。」と思うのではないでしょうか。
敬語といっても、単に目上の人だからと使うのではなく、よりいっそう心がこもった表現になっています。
「心待ちにしている」
「心待ち」を前述の「心待ちにしております」のように敬語として使うだけではありません。「心待ちにしている」と使うこともあります。これは、相手があっての言葉ではなく、自分自身について述べる言葉です。
「私は、合格通知を心待ちにしている。」「彼は彼女がもう一度電話をしてくるのを心待ちにしている。」などと使われます。
主体となる人物が、あるできごとを心から楽しみに待っているようすを述べるために、「心待ちにしている」と使います。これも、敬語の「心待ちにしております」と同様に、単に「楽しみにしている」や、「期待している」と表現するよりもいっそうその気持ちが強く感じられるでしょう。
「心待ちにしていた」など
「心待ちにしていた」という表現は、「心待ちにしている」と同様に、主体となる人物の気持ちを表現しているものですが、こちらは過去のできごとについて述べています。「心待ちにしていた。」ことがどんなことだったのかは、主体にとって喜ばしいことだったに違いありません。
ただし、「心待ちにしていた。」と過去形になっていることによってが、それは現実とならなかったというニュアンスが少し含まれているように感じられます。もちろん、全体の文脈のなかでどのように読み取れるのかは実際の文章を読んでみなければなりません。しかし、期待が大きかっただけに、そのような背景を想像してしまいます。
初回公開日:2018年05月21日
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