「心待ち」の意味と使い方・類語・敬語・メールでの使い方
更新日:2024年06月30日
「心待ち」の類語と言い換え表現
「心待ち」が何かを心から待っているようすを表す言葉だと考えると、類語や言い換えもいろいろ考えることができます。では、どんな表現があるのでしょう。
類語
類語としては、「楽しみにする」、「待ちわびる」、「胸をふくらませる」、「期待を抱く」などがあります。
「待ちわびる」や「待ち焦がれる」、「首を長くする」、「まだかまだかと思う」という言葉は「心待ちにする」の類語です。これらの言葉は、心待ちにしている対象やできごとに関して、とても強い気持ちが伝わってきます。自分が期待していることが起こることを本当に願っているようすがうかがえます。
一方、同じ「心待ち」の類語でも、「楽しみにする」や「期待している」という表現では、その気持ちの強さが少し異なる印象を持ちます。同じ「心待ち」でも、どのような文脈の中で使われているのかによって、気持ちに幅があるのでしょう。
言い換え表現
「心待ち」を言い換えるとすると、どんな表現になるのでしょう。意味について考えた時にも説明したとおり、「楽しみに待っている」と言い換えることができます。また、同じような意味の表現として、「一日千秋の思いで待っている」ということもできます。
それぞれどんな時に使うのでしょうか。それは、やはりその場面や相手によるはずです。たとえば、目上の人に向かって「楽しみにしています」というのは少し失礼です。逆に親しい友達には「心待ちにしています」というと、ずいぶん改まった感じだと思われる可能性があります。
また、初めて会う約束をした人に、「一日千秋の思いで待っています」というと、言われたほうは少し驚いてしまうでしょう。そのような場合は、「心待ちにしています」としたほうが、待っている気持ちがより伝わりやすいのではないでしょうか。この言葉を使う時は、相手や場面が適切なのかを考えることが求められます。
「心待ち」の敬語
「心待ち」を使った敬語は具体的にどのように使われるのでしょう。「楽しみにしています。」という表現を、より丁寧に、目上の方に向けてする場合には、「心待ちにしています。」となります。
たとえば、「お会いできる日を心待ちにしております。」という文章は、「お会いできる日を楽しみにしています。」と同じ意味ですが、より丁寧で、心から願っている気持ちが伝わってきます。
「またお目にかかるのを心待ちにしております。」と言えば、別れ際にあいさつとして使われる表現ですが、単に「またお目にかかりたいです。」などと言うよりも別れを惜しむ気持ちがにじみ出ています。
このように敬語として「心待ち」を使うと、より気持ちがこもった表現になります。自分の気持ちを強く、丁寧に伝えたいときにはぴったりの表現です。
「心待ち」のメールでの使い方
「心待ち」をメールで使うのはどのようなシチュエーションでしょう。場面ごとの使い方を考えてみましょう。
面会の約束
初めて会う相手だけではなく、何度目かの面会でもその依頼や確認などでメールで連絡することがあります。あいさつにはじまって、面会の目的や日時、面会する双方のメンバーの紹介という本文に続いて、最後には必ずあいさつをいれます。
そのあいさつの文章として、「お会いするのを楽しみにしています。」と結ぶことが多いでしょう。しかし、その代わりに「お目にかかるのを心待ちにしています。」とすると、より丁寧な印象になります。相手が自分よりも立場が上の場合には「心待ちにしております。」とするほうがよいでしょう。
返信を待つ
メールでのやりとりは、さまざまな用件におよびます。前述のような面会の約束や問い合わせ、または提案や申し入れなども考えられます。おわびのようなメールのときには、相手からの返信を求めるものではありませんが、一方で相手からの返信が必要な場合も多いです。
そのようなメールでは、最後に「お返事お待ちしております。」などと述べることになります。もちろん、返信がほしいということが相手に伝わればよいのですが、「ご連絡を心待ちにしております。」とすると、返信を待っている気持ちがより伝わりやすくなります。相手を不愉快な気持ちにさせないで、返信を求めるにはうってつけの文章です。
おしつけがましい印象を与えることなく、丁寧で気持ちが伝わる表現として、「心待ち」は最適な言葉です。
心待ちにしているエピソードとは?
「心待ち」という言葉の意味や使い方を考える中で、この「心待ち」という言葉にぴったりの場面とはどういうものかをご紹介していきます。
初回公開日:2018年05月21日
記載されている内容は2018年05月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。