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「何はともあれ」の意味と使い方・敬語・類語・漢字・失礼か

更新日:2024年03月30日

「何はともあれ」という表現を、誰でも使ったり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。では「何はともあれ」にはどのような意味があり、どのような使い方をするのでしょうか。その「何はともあれ」についての意味や使い方などをご紹介いたします。

「何はともあれ」の意味と使い方

いろいろな事が起こるのが人生ですが、何らかの事態が発生してしまったとき、その事を振り返って「何はともあれ」という言語を用いるケースがあります。では、この「何はともあれ」とはいったいどのような意味があるのでしょうか。

また「何はともあれ」という言語は、どのようなケースで用いるのが正しい使い方なのでしょうか。言葉の意味や使い方は、それぞれの状況に応じて正しい使い方をしなければ、会話も成り立たず社会人としてのご自身の評価を左右することにも繋がります。

その「何はともあれ」の意味と使い方についてご紹介しましょう。

「何はともあれ」の意味とは?

「何はともあれ」の意味についてご説明します。まず、この「何はともあれ」には他のことは置いておくといった意味や、何らかの事態が起こったことに対してそれよりも大切なことがあるという意味があります。

つまり、あまり良くないことが起こった場合などに「何はともあれ」は、その後に用いられる大切なことへの接続詞的な意味を持ちます。

「何はともあれ」の使い方とは?

「何はともあれ」の使い方についてですが、起こってしまった事態に対して良い方向へ繋げる場合に使います。例えば、どのようなことが起こったとしてもその人自身が無事であれば「何はともあれ無事で良かった」という使い方がされます。

また、どのようなことが起こったとしても遂行しなければならない事情などがある場合でも「何はともあれ」が用いられるケースがあります。そのようなケースでは「何はともあれ任された仕事は行う」といった使い方がされます。

「何はともあれ」を使う場合には、その前に用いられる事情と「何はともあれ」を挟んでその後に用いられる事が同じような意味として使っても成立しません。そのため「何はともあれ」の後に用いられる事が、前の事情を打ち消すような内容として使います。

「何はともあれ」と「とにかく」などとの関係

「何はともあれ」という表現に似た「とにかく」や「さておき」などの言語があります。これらの「とにかく」や「さておき」も、「何はともあれ」と同じように普段から一般的な会話の中で何気なく多用されることが多いのではないでしょうか。

意味や使い方に関してもほぼ同じ印象といえます。例えば「あまり良くないことが起こったものの、何はともあれ(とくかく・それはさておき)無事で良かった」という具合に置き換えて用いることが可能です。

では、似ているとはいえ違いはあるのでしょうか。「何はともあれ」・「とにかく」・「さておき」はそれぞれ単語のように明確な意味があるわけではなく、会話や文章に繋がりを持たせるために用いる表現です。

「何はともあれ」と「とにかく」などを続けて使う

また「何はともあれ」の前後に「とにかく」や「さておき」が続けて用いられることもあります。「とにかく」の場合には「何はともあれ、とにかく無事で良かった」という使い方で「さておき」の場合には「それはさておき、何はともあれ無事で良かった」といった使い方になります。

しかし、明確な決まりがないとはいえ、意味や使い方としては重複となってしまう懸念や回りくどい表現と受け取られることも考えられるため、正式性が重んじられるケースではあまり多用することはおすすめできません。

「何はともあれ」は使わなくても成立する

「何はともあれ」は表現としてクッション的な役割があるため、会話や文章の繋がりに使われますが、必ずしも使用しないといけないというわけではありません。例えば先述しましたように「あまり良くない事が起こったものの、何はともあれ無事で良かった」という使われ方も「あまり良くない事が起こったものの、無事で良かった」でも成立するということです。

それは「とにかく」や「さておき」に同じことがいえます。単独として何かを表現するという意味を持たないからです。そのため「何はともあれ」や「とにかく」などの言語は使い方が重要となります。

「何はともあれ」の敬語

「何はともあれ」そのものに敬語表現があるわけではありません。目上の立場の人に使う場合には、もちろんその前後に用いる表現は敬語を用いる必要があります。しかし、相手が目上の人でも、または年下であっても「何はともあれ」自体の表現は変えられません。

ビジネスシーンでは、失敗を経験することもあるでしょう。そのようなケースで「何はともあれ」を使用することが多く、それを上司に対して使う場合には敬語での表現の繋がりとして用いることになります。

そのため、目上の人に使う敬語で「何はともあれ」を用いる場合には、全体的な文体として敬語表現になるようにする必要があります。

丁寧語での「何はともあれ」

「何はともあれ」を丁寧語での文体で用いるとどうなるのでしょうか。まず、丁寧語というのは「です・ます」といった表現を用いた敬語ですが、この場合には「良くないことが起こりましたが、何はともあれ無事で良かったです」のような表現になります。

尊敬語での「何はともあれ」

「何はともあれ」を尊敬語での文体で用いるとどうなるのでしょうか。尊敬語というのは、目上の人や上司に対して「来ます」などを「いらっしゃいます」といった形で敬意を表す表現です。尊敬語の場合には「良くないことになられましたが、何はともあれご無事でなによりです」といった表現になります。

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初回公開日:2018年06月07日

記載されている内容は2018年06月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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