いいことずくめとは?言葉の意味や間違いやすいポイントや類語・例文を解説
更新日:2024年09月03日
普段、何気なく使っている言い回しが、ふと気になることはありませんか。
「この言葉は、この場面で使っても大丈夫だろうか?」
「こういう文字表記で合っているだろうか?」
そんなふうに考えてしまうことは、誰にでもあるでしょう。
例えば、いいことずくめ、という言葉があります。
「契約も取れたし、夕飯もおいしい店を見つけられたし、いいことずくめだったな」
というように使う言葉です。
この記事では、この表現を使うのに相応しい場面や使い方の例、同じ意味を表す他の表現、文字で書くときの注意点などを紹介しています。
この記事を読むことで、いいことずくめという言葉についての知識が増えることでしょう。知識に裏打ちされた表現は、より相手に伝わりやすく、耳を傾けてもらいやすくなります。
日常的に使う言葉の表現の幅を広げたい方は、是非この記事をチェックしてみてください。
いいことずくめ漢字表記は?
「いいことずくめ」を漢字で表記すると、「いいこと尽くめ」となります。
「ずくめ」(尽くめ)とは、名詞や、名詞として扱われる単語のあとに付ける接尾語で、物事が「そればかりである」ということを意味します。
「いいこと尽くめ」は「いいことばかりである」という状態を表しているのです。
「いいことずくめ」「いいことづくめ」正しいのはどっち?
「いいことばかり」を意味する言葉を書いてもらうと、「いいことずくめ」と書く人と「いいことづくめ」と書く人に分かれます。
「いいことずくめ」と「いいことづくめ」は、どちらも「いいことばかり」を意味しており、表記以外に違いはありません。
では、どちらの表記が正しいのかを見ていきましょう。
「いいことずくめ」が正しいが「いいことづくめ」を使っている人が多い
「いいことずくめ」と「いいことづくめ」は、同じ意味の言葉ですが、「いいことずくめ」というのが正しい表記です。
しかし、実際に日常で表記する場合には、「いいことづくめ」と書く人のほうが多くなっています。
発音は同じなのに、なぜ「いいことづくめ」という表記が多く使われているのかを考えてみましょう。
漢字が原因で「づくめ」の読み方が広まった
「いいことずくめ」という表記が正しいのに、「いいことづくめ」が広く使われている理由は、漢字表記にあります。
「いいことずくめ」の漢字表記は「いいこと尽くめ」だ、というのは最初に紹介しました。
「尽くめ」という漢字にふりがなを振ると、その表記は「づくめ」となります。
このため、「いいことづくめ」という表記が広まったのです。
いいことずくめの使い方・例文を紹介
「いいことずくめ」という言葉の意味は、「いいことばかりである」ということですが、実際には、何もかもが「いいことばかりである」という状況は、あまり考えられません。
「いいことずくめ」とは、実際はともかくとして、「いいことばかりである」と感じたときに使う言葉です。
実際に、どんな使い方をするのか、例文を見ていきましょう。
例文1:いいことずくめの一週間だった
「いいことずくめの一週間だった」という使い方をした場合、「良いことばかりあった一週間を過ごすことができた」という意味になります。
自分のまわりで起きることが何もかも良いことばかりというのは、現実的に考えて、あり得ませんが、物事をポジティブに受け止めて「良いことばかりだった」と思うことで、前向きな考えを持つことができるようになるのです。
気持ちを明るくするためにも「いいことずくめ」を積極的に使っていきましょう。
例文2:就職してから同僚に恵まれいいことずくめだ
「就職してから同僚に恵まれいいことずくめだ」という使い方をした場合、「就職してから良いことばかりが起こっている」という意味になります。
その理由は「同僚に恵まれた」からです。
長い人生のなかで「いいことずくめだ」と思える場面は、そんなにありません。
「就職」という節目で、そう感じることができたのは、とても幸せなことだという気持ちが伝わる表現です。
初回公開日:2022年06月27日
記載されている内容は2022年06月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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