いいことずくめとは?言葉の意味や間違いやすいポイントや類語・例文を解説
更新日:2024年09月03日
「黒ずくめ」といえば、「黒ばかりを使っているさま」という意味になります。
「黒ずくめの男たち」や「その女性のファッションは黒ずくめだった」というように、ミステリアスな雰囲気を表現するときに使える言い回しです。
おとなっぽい人、エレガントな様子を印象づける言い回しでもあります。
異例ずくめ
「異例ずくめ」といえば、「例がないことばかり」という意味になります。
例えば、それまで座学ばかりだった教授の講義で、その年度にかぎり、フィールドワークや聞き取り調査が課せられたとしたら、この言い回しを使って、「今年度の講義は異例ずくめだった」と表現できます。
「異例ずくめ」というのは、思いがけないことの連続ですが、逆にいえば、柔軟な対応を実践できるチャンスです。そういうシーンでは、この言い回しを積極的に使っていきましょう。
「ずくめ」「づくし」で多く見られる誤りは何?
「ずくめ」と「づくし」は、音が似ている他に、どちらも「接尾語」に分類されるため、似た意味合いで使用されることがありますが、正確な意味は異なっています。
「ずくめ」は「そればかりである」、「それ以外のものはない」ことを意味し、「づくし」は「同じ種類のものをすべて(できるだけ多く)挙げる」という意味です。
ここでは、二つの言葉を使うときに誤りがちな例を紹介します。
はじめてづくし
進学や就職、あるいは一人暮らしを始めるなど、人生の節目には、いろいろな「初めて」を一度に経験する機会があります。
こうした、まったく新しい環境に置かれる状態は「はじめてずくめ」だといえます。
似た意味合いなので、「はじめてづくし」と表現してもよさそうですが、それだと様々な事柄があるなかから「はじめて」を選んで挙げていくという意味になってしまいます。
「はじめての体験ばかりである」ことを表現するには、「はじめてずくめ」が正しい言い回しです。
仕事づくし
「仕事ばかりしている」という状況を表現するには、「仕事ずくめ」という言い回しが適切です。
「仕事づくし」では、仕事以外のものもあるなかから「仕事」に類する事柄を選んで挙げる表現になり、「仕事ばかり」という状況を表すには向かない言い回しとなります。
自身の置かれた状況を正確に伝えるためにも、誤った使い方をしないように注意しましょう。
いいことずくめの別の表現方法
ここまでで、「いいことずくめ」の意味や使い方、意味合いの似た言葉などを紹介してきました。
「いいことずくめ」は、類似の言葉を使うと、かえって誤った意味になってしまうこともある言葉なのです。
「いいことずくめ」を誤用しないよう、また、伝えたい事柄の意味を誤解されないように、別の言葉で言い換えるときの4つの表現方法を見ていきましょう。
どちらになっても損はしない
「いいことずくめ」とは「いいことばかりがある」という状態です。
「いいことばかりがある」のですから、どのような状況になっても「損はしない」といえます。
なので、「いいことずくめ」は「どちらになっても損はしない」、「どちらへ転んでも損はしない」といった表現に言い換えることができるのです。
初回公開日:2022年06月27日
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