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長崎弁で「ありがとう」は?覚えておきたい方言もあわせて紹介

更新日:2024年11月18日

971もの島があり、長い歴史を持つ長崎。その方言の長崎弁で「ありがとう」は何というかご存知でしょうか。本記事では長崎弁について、その4つの特徴と「ありがとう」と誰かに感謝を伝えられる3つの表現をご紹介させて頂きます。ぜひご覧ください。

よかとですよ

「いえ、よかとですよ」

(標準語による意訳:「いえ、どういたしまして」)

「と」は人や物を表す代名詞だそうです。直訳すると「いえ、良かったですよ」です。お礼を言われたあとに用いると「どういたしまして」になります。直接的に「ありがとう」と伝える表現ではありませんが、ポジティブな表現を通じて感謝を返せますね。

長崎弁で使われる特徴的な語尾12選

長崎弁には標準語における語尾とは違った、独自の語尾の付け方があります。ここでは12個の語尾をピックアップしてお届けします。語尾によっては、それぞれ繊細なニュアンスの違いがあるのでコミュニケーションの際には注意したいですね。

1:「~たい」

「ほら、今日来るって言いよったたい」
(標準語による意訳:「ほらね、今日来るって言ってたじゃないか」)

「~たい」には相手による同意・確認を求めるニュアンスがあります。ときには言外に相手の落ち度を責めるようなニュアンスが含まれることも。注意して聞いておきたいところです。

2:「~ばい」

「今日のテストは、よかとばい」
(標準語による意訳:「今日のテストは良い点数だった!」)

「~ばい」は事実や理由を話者の視点から断定するニュアンスで用いられます。こちらは「~たい」と違って言外の含みはなく、単に主観的な事実を表す言い方です。

3:「~と」

「なしてあせがっと?」
(標準語による意訳:「どうして急いでるの?」)

「うったまぐると」
(標準語による意訳:「びっくりしたの」)

「~と」という語尾を付けて、上がり調子にすると相手に対する疑問文になります。標準語に意訳すると「~なの?」と問いかける意味です。

逆に「~と」という語尾を付けて、下がり調子にすると二文目のように事実を表す肯定文になります。

4:「~やん」

「昨日はきゃーなえたやん」
(標準語による意訳:「昨日はとても疲れたね」)

「そいは、よかとやん」
(標準語による意訳:「それは良かったね」)

「~やん」は、相手に同意を求めていますが、「~たい」より柔らかく優しい話し方です。これを標準語にすると「~だよね」にあたります。

5:「~やけん」

「こんみかん、きんなかやけん、ばりうまか」
(標準語による意訳:「このみかん黄色くなってるから、とっても美味しいよ」)

「~やけん」の語尾を付けた文は、標準語における接続助詞「~ので」「~から」と同じく理由を表します。

6:「~ね」

「うったまがったね」
(標準語による意訳:「びっくりしたね」)

「~ね」も相手に確認を取る話し方ですが、優しい印象を残すため若い方を中心に用いられるようです。標準語にすると「~なのね」となります。

7:「~さ」

「ここで鍋に白菜ば入れるとさ」
(標準語による意訳:「ここで鍋に白菜を入れますよ」)

単に事実を伝える話し方です。「~ね」と組み合わせて「~さね」と用いるとより優しい言い方になります。

8:「~なか」

次のページ:覚えておきたい長崎弁15選

初回公開日:2022年09月06日

記載されている内容は2022年09月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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