決意表明の書き方と例文|中学生/高校生/新入社員/スピーチ
更新日:2024年07月02日
決意表明に入れておきたいこととして、時間軸を意識するというものもあります。過去から現在、そして未来に向かっていく中での、自分の気持ちや考え方を時系列に追って話していくと、広がりが出てきます。しかし時間や文字数の制限などを考えた場合、過去や今は抜きにしても、今後の将来については必ず語るように心がけましょう。
未来に描いている自分のビジョン、理念などをしっかり伝えることで、多くの人々と共有できる可能性もあります。過去のわだかまりには誰も興味はなく、今後あなたとどんな仕事ができるかを人々は考えているからです。
決意表明で良い印象を与えるには
決意表明の文章を通常書く理由というのは、職場や学校などで上司や目上の人への自分の想いを伝えるために用いるからです。である以上は、文章の始まり方や結び方などにも考慮する必要性があります。学生はまだしも、仕事上では普通「拝啓」で入り「敬具」で締めます。
仮にその決意表明が社内文だとしても、形式上は恩師へお礼の報告を書いているくらいの感覚が一番良しとされます。新社会人が決意表明文を提出するのは、明らかに上司に宛ててです。その点を忘れないようにしましょう。
決意表明とは抱負のことを指す
決意表明を書く際によく間違われてしまうことがあります。それは漠然とした目標を書いてしまうことです。これは目標そのものと抱負とを混同してしまうことがあり勘違いするからです。決意表明を表す際はまずこれらの区別をしましょう。
目標とは、最終的にこうありたいと願う姿や形をいいます。しかし抱負というのは、その目標を達成するために具体的にどんなことをするのかをクリアに明言したものを言います。
つまり大きな目的のために、目標を掲げ、そこに到達させるための日々の課題として抱負を決めて実行するという順序が正しく、抱負こそが決意表明の具体案です。
決意表明が目指すところ
決意表明は目標・目的を遂げるための抱負であるということは前述したとおりです。毎日の習慣として何に取り組むかを、分かりやすく明示して説明することであり、やり遂げるという宣言です。ということは、決意表明が目指さなくてはならない場所とは、「実行」するということです。
大小の規模はあるにせよ、一種の公約に近いものだと言えます。公約は実行するのが原則です。もし決意表明を整えて明文化して公言したのであれば、それは必ず手を付けるという気持ちがなくてはなりません。
ここで押さえておいてほしいことは、結果を必ず出せという意味ではありません。その内容によってはなかなか結果に結びつかないケースも当然あり得ます。しかし公言しておきながら一つも実行しないことのほうが問題です。結果はどうあれまずは実行できる決意表明を作ることが先決です。
決意表明の例文
決意表明の文章とは、その組織で今後自分がどのようになりたいか、何をするかを周囲にアピールするために書きます。類似しているところでは「所信表明」の意味合いとも近いものだと言えます。ただし所信表明とは外部や公式な場で交され、社内でというよりも顧客や消費者、一般的な人々へ向けて、その組織内で立場が上な人々が使う文章です。
一方、決意表明の文章は、特に新社会人や新しい部署に配属され移動してきた人がよく書きます。これらの違いも踏まえながら、今後のビジョンや抱負をわかりやすくした決意表明の事例をいくつかご紹介します。
決意表明のスピーチをする際のポイントと例文
決意表明のスピーチを行う機会がある場合、必ずと言っていいほど盛り込みたいポイントがあります。それは昇進や昇格による喜びに満ちた今の自分にとって一番大切な人や忘れてはならない人に対して、感謝の気持地で表現するということです。
その結果を勝ち取ったのは、自分一人の業績ではなく、周囲のフォローなどがあったからです。謙虚な姿勢を見せるというのも決意表明の役割です。必ず周辺のスタッフやその周りの人々へのお礼の言葉を添えるようにしましょう。
決意表明のスピーチ例文
○○課長の後を引き継ぐ大任を果たします○○と申します。このたびは皆さまのお力添え、心より感謝申し上げます。 その責任の重大さゆえに、私のようなものが務まるのか不安を感じております。しかし今後も皆さまとの交流やお教えに沿って、当社の発展に尽力してまいります。
前○○課長は幅広い分野でリーダーシップを発揮された方でした。私もそれに見習いながら一歩ずつ近づけるよう努力を重ねていく所存です。
これからも課長という立場でありつつ皆さま一人一人と親密に関わり、当部署に携わっていきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
決意表明の作文の際のポイントと例文
特に社会人成りたての頃に、作文で入社にあたる決意表明を書くケースがあります。決意表明は「感想文ではない」ということを肝に銘じておきましょう。そこで作文にする際のポイントは「しっかり構成を考えて文章化する」ということです。それは、学生時代に書いた経験のある「論文」の技法を生かすということです。
社会人として文章を書くには、まず明確な結論を決めてそこから導入する書き方を示しましょう。その後は経緯や今後の展開、そして再び結論で締めるといった内容が理想的です。
決意表明の作文の事例
他の新入社員の方々や諸先輩方と力を合わせ会社を盛り上げるように努めます。私個人としては、会社の売上に貢献できる成果を出せるよう、一日も早く実践力のある新入社員になります。これからの仕事に慣れ親しみ尽力していきますので、どうかよろしくお願いいたします。
初回公開日:2017年11月28日
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