食事の時の箸のマナーと箸袋を折るのはマナー違反なのか
更新日:2024年12月24日
どの料理を食べようかと迷って、料理の上で箸を動かす所作です。「惑い箸」「なまじ箸」ともいってマナー違反です。
探り箸
汁物のお椀の底を具が残っていないか、箸でかき回して探る所作です。行儀が悪く見られます。
舐(ねぶ)り箸
食べ物を口に入れた後、何もない箸先を下でなめる所作です。見ていて気持ちのいいものではありません。癖になっているのなら早めに直しましょう。
咥(くわ)え箸
箸先を口にくわえたり、口に軽くはさんで支えるようなことです。その状態でなにかアクシデントが起こったらけがをしてしまう危険もあります。また、見ばえもよくないのでやめましょう。
揃え箸
食事中に箸を食器などに突き立てて揃える所作です。箸の先や器が傷ついてしまいます。箸と器を持っていたら、一度器をおいて、両手を使って箸を揃える所作が正しいマナーです。
まだまだある箸使いのタブー
いかがですか。皆さんもよく子供のころに、親や祖父母に怒られたこともあるのではないでしょうか。他にもまだ、撥ね箸(嫌いなものを箸でよける所作)や重ね箸(ひとつの料理ばかりを食べ続ける所作。ばっかり食べともいう)など、マナー違反とは知らずに普段やってしまっていることもあります。
また、お仏前の葬儀などで見られる、箸をご飯に突き刺す立て箸(仏箸)や、箸から箸へ料理を渡す様が遺骨渡しと同じように見えタブーとされる合わせ箸など、マナー違反では済まされないようなものもありますので、最低限のマナーは知っておくのが無難です。
ラーメンを食べる時の箸のマナーとは
ラーメンを食べる際は、汁物なので相手に汁がかからないようにするというのが最低限のマナーです。直接器から箸で食べても良いのですが、レンゲがついているときは、一度レンゲに麺をのせて口元の近くまで持っていくことで、汁を飛ばす危険が少なくなります。そして、先にあげたお箸のタブーを犯さないことがです。
近年、世界いたるところでラーメンブームが起こっていて、外国人がお箸をもつ機会も増えてきました。日本人として、お箸の正しいマナーを伝えて一目置かれる存在になりましょう。
寿司を食べる時の箸のマナーとは
まず、お寿司は箸でも手で食べてもどちらでも大丈夫です。箸でお寿司を食べる時は、箸でお寿司を上から持ってはいけません。上から持つと、途中でお寿司が崩れてしまうからです。正しくは、一度お寿司を横に倒しネタとシャリを箸で挟んで口に運びます。お醤油は、ネタの先に少しだけつけるのがマナーです。
ちなみに、薬味ののったお寿司や軍艦巻きをお醤油につける時は、直につけるのではなくガリに醤油をつけて、それをお寿司にぬって食べます。お寿司の場でも、先にあげたお箸のタブーには気を付けましょう。
箸のマナーには理由があります
なぜお箸を正しく使わなくてはいけないのか。美味しく食べれればいいじゃないか、と思う方もいるでしょう。ですが、美味しく食べるには、相手に不愉快な気持ちを持たせてはいけません。自分がおいしく食べれればいいという意見は、子供じみた言い訳にすぎません。正しいマナーは美しい所作ともいえます。ぜひ、美しい姿勢で美味しく食事をいただきましょう。
初回公開日:2017年11月10日
記載されている内容は2017年11月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。