就活で気を付けたい「感銘を受ける」の使い方・志望動機の例文
更新日:2024年08月14日
就職試験において、趣味として映画鑑賞と答えた場合に、感銘を受けた映画は何かと聞かれることがあります。そんなときにどう答えれば良いのでしょうか。映画鑑賞が趣味だと答える人は多数います。趣味自体が平凡である場合には、面接官へのアピールが弱いでしょう。そんなときに映画鑑賞と言ったからには、質問された内容にきちんと答えなくてはいけません。浅い知識で語らないことが重要です。また、どうしてその作品が好きなのか、どういったところに感銘を受けたのかきちんと話せるものにしましょう。
回答例;映画
「わたしが感銘を受けた映画は、『湯を沸かすほどの熱い愛』です。この映画は、死にゆく母の娘への愛と、その生きざまに感動しました。そして、彼女をとりまく人たちの温かさにも感銘を受けました。いじめを受けつつも何も言えない娘とそれを見守り、でも立ち向かうように言う母親の場面が最も心に残っています。ただ甘やかすだけが愛ではない、厳しい中にあたたかな愛があるということを感じる作品でした。」
言葉
就職試験では、感銘を受けた言葉を聞かれることもあります。その言葉の意味をよく理解した上で答えなければなりません。回答例としては、以下のようになります。
(例文)「わたしが感銘を受けた言葉は、『為せば成る』です。この言葉は、米沢藩の上杉鷹山公の言葉です。傾きかけた藩を立て直そうといろいろな策を行い、みごと藩を立て直した鷹山公だからこそ、この言葉の意味は重いです。この言葉に感銘を受けた人で有名な方にケネディ大統領がいます。何かを成し遂げようとする人は、まずは何かをやろう、やり遂げようという意思のもとに成功しているとわたしは考えます。私も、『為せば成る』の精神で、強い意志をもって何事も取り組んでいきたいと考えております。」
ことわざ
就職試験では、感銘を受けることわざを聞かれることがあります。ことわざは多数ありますので、そのことわざの意味を知っており、また感銘を受けるほどの何かを与えてくれたことわざを答えなければなりません。例文としては、以下のようになります。
(例文)「わたしが感銘を受けることざわは『虎穴に入らずんば虎子を得ず』です。なかなか実行に移すまでが困難な性格だった私ですが、あるときサークルの部長にならないかと声をかけられました。スキーサークル活動が好きで、いつも出席していたら3年生のときに先輩から声をかけられました。そのときは、そんな大役はわたしにはできないと断ろうとしたのですが、先輩から『虎穴に入らずんば虎子を得ず』と声をかけられ思い切って部長となりました。結局2年近く部長をしたのですが、難しい問題も多々ありましたが、それ以上に得るものが多くあり仲間も増えました。部長をやってよかったというのが感想です。」
詩
就職試験において、例えば趣味に「詩を読むこと」などと書いた場合には、どんな詩が好きですか、感銘を受ける詩は何ですかと聞かれることがあります。ここでは、「感銘を受ける詩は何ですか」という質問の答えとしての例文をみていきます。
(例文)「わたしが感銘を受けた詩は、宮沢賢治の『雨ニモマケズ』です。この詩には、自分の欲や傲慢さはなく、自分はわずかな食料をたべ、人のために尽くし、名誉もなくただただ生きるということがうたわれています。この詩は、一見ただのボランティア精神にあふれた人のようにも思えますが、しかし、人間の本質を突いた詩だと感じました。宮沢賢治が目指したものが、実は人間が最も求める姿なのではないかと。わたしは、ここまでのストイック精神ではいられないですが、こういう人間になりたいと考える宮沢賢治の生き方が好きです。」
四文字熟語
就職試験では、感銘を受ける四文字熟語が何かということも良く聞かれます。就活向きの座右の銘である四文字熟語としておすすめなものが以下になります。
1.一期一会(いちごいちえ):一生に一度と思って対すること
2.粉骨砕身(ふんこつさいしん):骨身をおしまずに、力の限り努力すること
3.一意専心(いちいせんしん):心を動かされず、ひたすら一つのことに心を集中すること
4.初志貫徹(しょしかんてつ):志を曲げず、考えを貫くこと
5.謹厳実直(きんげんじっちょく):極めて慎み深く、真面目で正直なこと
例文;四文字熟語
「わたしが感銘を受けた四文字熟語は、一期一会です。それまでは、誰と会ったとしても特になにも感じることがなかったのですが、ある人に会って考えが変わりました。それは、わたしがバイトしていた塾の塾長です。塾長はいつも『一期一会』という言葉を大事にしており、その言葉のとおり、初めて会う人に対しても丁寧かつ親身になって話を聞きます。そのため塾長は誰からも信頼されていつも慕われる存在でした。それから、『一期一会』は、私の目標の言葉となりました。」
「感銘を受ける」の正しい使い方と注意点
「感銘を受ける」という表現は、「忘れられないほどに深く感動し、心に刻み付ける」という意味で、目上の人に対して使う言葉です。「感銘」と「受ける」という言葉は必ずしもセットでなければならないわけではないため、「感銘を受ける」以外にも「感銘する」「感銘いたしました」というようにも使われます。
目上の人に対して使う言葉
「感銘を受ける」というフレーズは、深く感動した場合などにそのことを相手に伝えるときに使いますが、目上の人に使うフレーズです。目下の者に対しては「感心しました」といいます。
「感銘を受ける」の使い方
初回公開日:2018年02月14日
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