人事の心をつかむ「志望動機」の作り方・書き方・例文
例えば「人の役に立つから」や「規模が大きいから」といった例文の書き方のような抽象的な表現はよくありません。どの業界にでも通じることですし、何をやりたいのか伝わりにくいです。そのためこうした抽象的な表現ではなくなるべく具体的な志望動機を書くようにすることが大切です。
基本的な書き方としては、その業界の業務の内容まで踏み込むことが大切です。業界に対する志望動機の後にその企業に対する志望動機を書きます。企業に対する志望動機の書き方はより具体的に書くとともに、他の企業との差を明確に記し、その企業に就職することの意義を示すことが必要になります。
企業に対する志望動機の書き方として必ず興味を持ったきっかけや業界に対する志望動機と結びつけることが大切です。興味を持ったきっかけが大学の講義であるのか、アルバイトであるのかによって志望動機の説得力は変わってきます。
終わりの書き方は自分がやりたいことを書くことが大切です。将来、自分がやりたいことを書くことで過去のことだけでなく未来のことも考えていることが伝わり、採用担当者も迷うことなく内定を出しやすくなります。このやりたいことというのも、志望動機と同様に具体的に書くことが大切です。
抽象的な例文として「世界を変えたい」、「自分の成長させたい」、「人々を助けたい」、「色んなことに挑戦したい」があります。多くの就活生はやりたいことについてこのような抽象的な表現を使ってしまいます。これでは何をやりたいのかが伝わりません。
こうした抽象的な表現をしないための書き方として大切なことは、一般的に5w1hを意識した書き方です。つまり何を、どこで、なぜ、いつ、誰が、どのように行うかを意識することが志望動機を書く際には非常に大切になります。上述の抽象的な例文には何を、どこで、なぜ、いつ、誰が、どのようにがわかりません。
自分がやりがいことや実現したいことについて十分に検討をしていない就活生は上述の抽象的な例文のような表現を利用してしまう傾向にあります。志望動機を書く前に検討する際は、何を、どこで、なぜ、いつ、誰が、どのようにを意識して考えると具体的な志望動機を書きやすくなり、就活の成功につなげることができます。これは面接などでも大切なことであるため、必ず具体的に書くことを意識することが重要です。
志望動機の例文
さて、ここからは業界や職種ごとに分けて、志望動機の例文を紹介していきます。自分の興味のある分野に関しては、必ず確認しておきましょう。また、現時点で就活していく業界や職種を迷っている方も、以下を見てそれぞれの雰囲気を掴んでおくことをします。
事務
事務の志望動機の例文としては地道な作業が好きであるからということができます。事務の仕事は華やかなものでないことが多くあります。そのため地道に作業をすることが好きな人には向いている仕事と言えます。しかし、事務の仕事は地道でありながらもスピードや丁寧さも必要となります。こうした点も志望動機に書くことが大切になります。
製造業
製造業の志望動機の例文として小さい頃からその商品を使っていることを述べることができます。製造業は幅広いため、他の企業との差を明確にすることが大切です。製造業で差を明確に示すためにはその企業が製造している商品について述べることが必要です。
また、その商品を作りたいのか、世界中に広げたいのかなど具体的に書くことでより説得力のある志望動機になります。製造業の志望動機として多くの就活生は「手先が器用だから」と述べることがありますが、仕事をする上ではほとんどの仕事が手先を使います。
また、製造業は幅広いため、企業を選択する際には利用できない志望動機として注意をする必要があります。そして、近年では製造業は海外に工場を建設したり海外に支店を設立させたりしています。海外での活動に興味がある就活生はそのことも志望動機に付け加えることで、より魅力的な志望動機になります。
看護師
看護師の志望動機の例文として、自分が病院に行った際の体験を利用することがあげられます。病院で入院した際の看護師の対応などについて述べることでより具体的な志望動機になります。また、人と接するのが好きということも志望動機として考えられます。
他の業界でも人と接することはありますが、看護師は人と接するのが仕事といっても過言ではないほど毎日人と接しています。看護師のスキルだけでなく性格や人間性などの内面が看護師に向いていることを書くことで魅力的な志望動機になります。
公務員
公務員の志望動機なので、例文としては何よりも人のことをサポートすることが好きであることがあげられます。国家公務員は国民のために、地方公務員は市民のために働くことになります。そのため、人々の生活を観光や自然など様々な視点からサポートする気持ちを志望動機には書くことが大切になります。