【履歴書】人事の心を掴む「得意科目欄」の書き方と例文
音楽だけでなく社会生活においても、細やかな気配りで仕事に取り組みたいと考えています。
履歴書の得意科目欄の例文
ここからは、履歴書の得意科目欄の書き方で注意したい間違いについて、いくつかの例文を用いてご説明しましょう。
まず一つ目に注意したいのは、履歴書の得意科目欄はただ得意な科目を羅列するのではなく、その科目が社会でどのような役に立つのかを意識してアピールすべきだという点です。厳密に言うと、企業は就活生の得意科目を知りたいわけではありません。
企業は「就活生が得意科目を通して企業にどのようなメリットを与えるのか」「得意科目欄を通して論理的な説明ができるのか」などの点を見ています。履歴書の得意科目欄に「国語」とだけ書いてしまうことは、文章の論理的な書き方を知りませんと言っているようなものです。
以下の例文に目を通し、正しい書き方をチェックしておきましょう。
得意科目:国語
得意科目:私の得意科目は国語です。小説好きだった父の影響で幼いころから文学作品に触れていた私は、○○大学文学研究科に進みました。正しい敬語を使うことのできる国語力が、ビジネスパートナーに失礼のない対話に役立つと考えています。
二つ目に注意したいのは、履歴書に他人を貶めるようなことを書いてはいけないという点です。就職活動は自分がいかに他の就活生よりも優れているかをアピールする場であるため、履歴書のPR文は無意識に自分と他人と比べてしまいがちです。
しかし、「○○な人よりも自分のほうが凄い」というような文章は、読んでいて気持ちの良いものではありません。面接官から無用な反感を買わないためにも、履歴書は自分の良さをアピールしつつ、他人を貶めない書き方を意識しましょう。
得意科目:私の得意科目は数学です。数学を学んでいると、数字に疎い人よりも世の中のことを深く理解することができます。数学が不得意な人は会計などで失敗しがちですが、私は計算能力には自信があるため計算ミスを最小限に抑えることができ、簿記の資格も取得しています。
得意科目:私の得意科目は数学です。数学を学んだことで、IT技術などの数字に関わる世界をより深く理解することができるようになりました。小学生のころからそろばん塾に通っていたため計算能力には自信があり、高校在学時には簿記1級の資格も取得しています。
三つ目に注意したいことは、科目そのものの説明だけで得意科目欄を埋めてしまわないようにすることです。得意科目欄をびっしり埋めようとするあまり、ゴチャゴチャとした科目の説明をしてはいけません。
面接官は科目について知りたいのではなく、その科目を学んだ就活生のことを知りたいのです。科目の説明は最小限に抑えて、その科目がもたらすメリットを中心に文章を更生しましょう。
得意科目:私の得意科目は英語です。英語は世界の公用語と呼ばれ、もともとはイギリスで使われていた言語でしたが、アメリカ合衆国の成立と共に世界中で使われるようになりました。英語が話せることは、世界中の人と話せるということなのです。
得意科目:私の得意科目は英語です。世界の公用語ともいわれる英語を学んだことでグローバルな視点で物事を考えられるようになりました。高校時代には海外留学の経験があり、英語でのビジネス会話にも自信があります。私の英語力を海外のお客様とのやりとりに役立てたいと考えています。
最後に、得意科目欄を書くときのコツに関する例文です。得意科目欄は入社したい企業の事業内容に合わせて書き分けるのがコツです。科目は同じで構いませんが、自分の得意科目が「その企業にとって」どのようなメリットをもたらすかは、事業内容によって大きく異なるはずです。
得意科目:私の得意科目は英語です。ビジネス英会話も習得しているので、海外に向けたグローバルなビジネスのお手伝いができます。
得意科目:私の得意科目は英語です。ビジネス英会話も習得しているので、外国人観光客の接客対応には自信があります。