【タイプ別】グループディスカッションの対策・コツ・進め方例
グループディスカッションの進め方例
グループディスカッションとは、就職活動において行われる選考方法の1つです。いくつかのグループに分かれたチームを作り、学生同士で議論や話し合いを行わせ、その進行のスムーズさや発表の様子などを見て学生の能力を判断する方法となります。
個別面接に比べて、準備が不足になりがちなグループディスカッションですが、対策を抑え自己アピールに繋がるディスカッションを行うことで、企業側からの評価をアップできる大きなチャンスでもあります。
さて、グループディスカッションにはいくつかの形式があります。主な企業の選考で行われているのは、討論型、ディベート型、グループワーク型と言う3種類のグループディスカッション方法です。もちろんそれぞれのディスカッションにおいて、定められたテーマは当日までしかわかりません。
しかし、各形式の進め方やを把握しておくことでスムーズに議論に入り無駄のないディスカッションを行うことができるでしょう。
それでは、実際によく行われている3つの形式のグループディスカッションについて大まかな進め方や流れを見ていきましょう。
1:自由討論型の進め方例
自由討論タイプのグループディスカッションは、定められたテーマに対して自由に討論していく進め方の形式です。多くの企業で取り入れられている、もっともポピュラーなタイプのグループディスカッション形式となります。
まず、それぞれの役割を決めて効率的に議論が行えるように場を整えましょう。
この時、グループディスカッションの説明で役割分担について指示があるときと無い時があります。特に指示されなかったときでも、最低でも司会進行くらいは定めておくことをします。
次に、制限時間の中で何にどのくらいの時間を割くのかを決めていきます。グループディスカッションは平均30分程度の制限時間が設けられていることが多く、短い場合は15分、長いと1時間程度のケースもあります。
それぞれの制限時間内でうまく結論をまとめられるように、あらかじめ時間配分を振っていくことが大切なのです。
たとえば、30分と時間が決められている場合、
・役割と議論の方向性の決定を行うのに5分
・各自の意見をまとめる時間を5分
・その意見を交わし本格的に議論を行い、整理するのに15分
・そして最終的なグループの結論をまとめるのに5分
といった具合に細かく時間制限を作ることで中途半端に議論が終わってしまう、といった事態を避けられます。
司会はこの流れにのっとって議論が進むように働きかけ、タイムキーパー役は時間配分をしっかりと把握し、時間になったら結論をまとめるよう促すなど司会のサポートを行うことが大切です。
自由討論型のグループディスカッションは結論を発表する場合としない場合があります。どちらにせよ、結論が出た、出ないというポイントは面接官のイメージにも影響するので進め方には結論をまとめる時間は設けるようにし、グループ内で話し合ったことに対する結論はまとめておきましょう。
2:ディベート型の進め方例
ディぺート型とは、ある2つの意見や立場に分かれ、そのテーマについて議論する進め方のグループディスカッションです。グループディスカッションの内、もっとも説得力が必要となる形式で、自分の意見をどれだけ論理的に主張し、相手に納得させるかが重要となります。
言葉の格闘技と揶揄されることもあるディペートは、海外では正式に競技として認められているほどなのです。
ディペートの進め方ですが、まず、2つの意見の内、どちらのグループに所属するかを決めるところから始まります。これは、自分で自由に決められることもあれば、人数配分の観点から、あらかじめ指定されて振り分けられることもあります。
テーマの内、どちらの意見につけば就職に有利だといった違いはないので、自分が自由に決められる場合はより、発言しやすい意見を選ぶようにしましょう。
あとは、制限時間内で2つの意見をぶつけ合いディベートを行っていきます。ディベート形式で大切なのは、意見を言えないその他大勢にならないことです。ディベートは始まると次々に意見が発言され、それに対する反論が発言され、といった風に勢いよく討論が進められていきます。