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「赴く」の意味と使い方・敬語・読み方・類語|伺う/趣く

更新日:2024年09月14日

普段何気なく耳にしている「赴く」という言葉ですが、その意味や使い方、類語との使い分けを詳しく理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。「赴く」について多方面から考え、普段の会話やビジネスシーンにおいても適切に使えるように、知識を増やして行きましょう。

「おもむく」は面向くが語源で、本来は目的の場所へ向かうという意味です。「おもむく」に見合う漢字として、当初は「赴く」「趣く」両方が当てられました。現在でも、どちらも同じ意味の「おもむく」の表記として正しいのですが、一般的には「赴く」の方を使うことが多いです。

また、常用漢字表では「赴」の訓読みとして「おもむ・く」が載っていますが、「趣」の訓読みは「おもむき」のみです。「趣」は心の動く方向や、しみじみとした味わい深いものの意味で使われることが多くなったためでしょう。

「赴く」の類語

「赴く」の類語として主なものは、「行く」「伺う」「参る」「訪ねる」「訪問する」「出向く」「向かう」「出かける」などがあります。どの言葉も、「どこかへ行く」という意味で同じように使えますが、それぞれの言葉から受ける印象は微妙に違うことがお分かりいただけるでしょう。

使いたい場面や、相手に応じて、適切な表現を使うことが、円滑なコミュニケーションを築く礎となります。そのためには、それぞれの言葉に対して定義や使い方、相手が受ける印象などをまとめて整理しておくと良いでしょう。

「赴く」の漢文での例文

「赴く」を使った文章が出てくる漢文の中で特に有名なのが、「唐詩紀事(とうしきじ)」の中の「推敲」です。「賈島赴挙至京」ー賈島(かとう)挙(きょ)に赴きて京(けい)に至りーという文章の中で「赴く」が使われています。

意味は「賈島(中国唐代の詩人)が科挙(官吏登用試験)を受けるために都(唐の都長安)に赴いた」となります。賈島は科挙に何度も落第し、貧困生活を送っていたとのことです。今度こそはという意思を持って都に赴いていたのでしょう。

唐詩紀事が編纂されたのは日本が奈良・平安時代だった頃です。

「赴く」をかっこよく使ってみましょう!

ここまで、「赴く」ついて、意味や使い方、たくさんの敬語、類語などをご紹介してきました。「赴く」がより身近な言葉として感じられたのではないでしょうか。

これらの単語を深く理解し、使えるようになることは、自分の心を豊かにし、円滑なコミュニケーションの一助となります。ビジネスにおいても、豊富な知識を自然に使える人は一目置かれる存在になることでしょう。適切な場面で「赴く」を活用し、微妙なニュアンスを伝えることができるようになりましょう。

初回公開日:2018年05月31日

記載されている内容は2018年05月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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