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「気をやる」の意味は?使い方と類語・英語表現や花魁言葉も紹介

更新日:2024年11月19日

何気なく使ってしまいがちな「気をやる」という表現ですが、どのような意味をもっているかご存じでしょうか。「気をやる」は花魁言葉で、江戸時代の遊女たちの間で使われていました。他にも、様々な花魁言葉を知ることで、当時を偲ぶことができます。

こそぐったい

「気をやる」という語が用いられたのと同様、花魁言葉には性的な意味を持つものが多くありました。その一つが、「こそぐったい」です。くすぐったい、と似たように聞こえますが、そのニュアンスは少し違います。

これは、古い日本語である「こそぐる」から生まれた言葉です。「こそぐる」から「こそぐったい」が生じ、それがのちに「くすぐったい」に変わりました。現代では心理的な意味合いでも使われますが、当時は、主に性的な感覚を表すものとして使われたようです。

「気をやる」は江戸時代に使われていた言葉

以上、ご紹介してきたように、「気をやる」は江戸時代の遊女たちの間で使われていました。その後、小説や恋愛関係の中で使われてはいますが、普通の日本語としてはほぼ死んでしまった言葉です。

「思いやる」「気を配る」などと同じ意味だと考えて使ってしまうと、大変なことになります。また、遊女たちは、誰かを好きになりたくても、誰をも好きになることは許されませんでした。そんな彼女たちの心情を考えると、何だか味わい深い言葉に聞こえてきます。

初回公開日:2022年04月22日

記載されている内容は2022年04月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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