長崎弁で「ありがとう」は?覚えておきたい方言もあわせて紹介
更新日:2024年11月18日
5:好いとっと
「あんたのこと、好いとっと」
(標準語による意訳:「あなたのことが好き」)
おそらく長崎弁の中でもかなり知名度の高い言葉の一つでしょう。方言の中でも、「好いとっと」の可愛らしさはシチュエーションも含めて抜群ですね。もっとも仲の良い友だち同士で使うこともあるようですよ。
6:好きばい
「あんたのこと、好きばい」
(標準語による意訳:「あなたのことが好きなの!」)
「~ばい」の語尾は自己を主張する話し方ですから、「好いとっと」よりも一層、情熱的ですね。また「好いとっと」は、友人同士のようなフランクな言い方ですが、「好きばい」は前者よりもややフォーマルな言い方になります。
7:いっちょん
「あんた、いっちょん風邪ひかんね」
(標準語による意訳:「あなたは全く、風邪を引かないね」)
「いっちょん」は頻度の副詞「全く、全然」を表します。否定的なニュアンスですが、日常会話でも頻繁に用いられるようです。
8:じゃがいも
「靴下にじゃがいものできとるよ」
(標準語による意訳:「靴下に穴が空いているから、足の指が見えてるよ」)
もちろん、野菜の「じゃがいも」で用いる場合もありますが、靴下と関連付けて用いられると、その靴下に穴が空いていることを指します。九州一般のものでなく、長崎特有の表現になるようです。
9:すっちょんちょん
「すっちょんちょんばい」
(標準語による意訳:「(洋服の)丈が短いよ」)
洋服のサイズ、丈や裾が小さ過ぎるときに用いる表現です。もし知らない誰かに言われてしまったら、やや恥ずかしいですね。ちなみに富山県でも使われている様です。
10:うったち
「うったち、学生と」
(標準語による意訳:「私たち、学生です」)
うったちは、主に関西の方言である「うち(私)」を複数形にした言葉です。九州地方の方たちはよくお使いになられるようです。
11:しける
「あの子、最近しけてしもうたい」
(標準語による意訳:「あの子は最近、赤ちゃん返りしてる」)
子どもに対して用いる言葉です。ある程度幼いお子さんの場合、弟や妹が生まれたことなどをきっかけとして、赤ちゃんのような態度をとるときがあります。これを赤ちゃん返りと呼びますが、「しける」はこれを指します。
ちなみに赤ちゃん返り自体は、保護者の方の愛情が足りていない訳ではなく、お子さんが自己肯定感を得るために必要な自然な反応だそうです。優しく見守ってあげたいですね。
12:おっちゃかす
「いっちょん、おっちゃかす所じゃなかと」
(標準語による意訳:「全然、落ちる所じゃない」)
「おっちゃかす」は「落ちる」の意を表します。単に物理的な意味だけでなく、試験などに落ちた際も用いるようです。
13:はぶてる
「なし、はぶてると?」
(標準語による意訳:「なぜ、拗ねてるの?」)
「拗ねる」の意となります。九州地方だけでなく、広島、山口でも用いられる言葉です。気に入らないことがあっていじけている様子に対して、日常的に用いられます。
14:さるく
「今日はさるき過ぎて、ちゃーなえたばい」
(標準語による意訳:「今日は歩き回り過ぎて、疲れたよ」)
「歩く」「歩き回る」の意です。
ところで長崎国際観光コンベンション協会では長崎の街を観光ガイドと歩くことを「長崎さるく」と呼んでいます。情緒と歴史ある長崎の街をぜひさるいてみたいですね。
初回公開日:2022年09月06日
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