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2018年09月13日

正しい脚本の書き方8ステップ|脚本と台本の違い・構成法

私たちがよく見ているテレビ番組に欠かせないのが脚本になります。そんな脚本には書き方をはじめ決まりがあるのでしょうか。脚本には細部に決まりがあったりと、とても繊細な仕事になります。そんな脚本の書き方や決まりなどを紹介していたします。

脚本とは

正しい脚本の書き方8ステップ|脚本と台本の違い・構成法

脚本は通常の小説などとはちがい、場面説明やセリフ、状況をあらわすト書きなどを主体とした文章で構成されています。

「脚本、台本、戯曲、シナリオ」などたくさんの言い方がありますが、脚本とは演劇などを演じるために必要な登場人物たちの台詞や行動の指示など、人物の生きる世界や状況を表現し、装置や演じるための注意点などを、演劇に必要なことを文字として記述し、冊子にしたものになります。

正しい脚本の書き方8ステップ

正しい脚本の書き方8ステップ|脚本と台本の違い・構成法

脚本を書くときの形式には最低限のルールがあります。

脚本をもとに、話の流れや登場人物の動き、撮影スタッフやプロデューサーのスケジュールが計画されます。最低限のルールを守った脚本の書き方をすることで、皆の仕事がスムーズに流れていきます。気をつけてください。

それでは、脚本の書き方のポイントをひとつひとつ見ていきましょう。

ステップ1:脚本の用紙

用紙はA4もしくはB5サイズのコピー用紙を横向きとし、縦書きで書きます。

400字を1ページとし、1ページは1分と計算します。ノンブルは、表紙、人物一覧表、あらすじには記載しません。マス目は邪魔なので印刷しないでください。

脚本は基本的には、200字詰め(20字×10行)でペラという用紙に書きます。

ステップ2:表紙

表紙の書き方は、中央に大きくタイトルを入れ、作者名を左脇に書きます。

タイトルと作者名以外に絵や説明など、余計なこと書くのはやめてください。表紙はマス目や模様のない無地の用紙を使用してください。

ステップ3:登場人物一覧表

登場人物の書き方は、名前・年齢・職業を記載した一覧を作り、右から順番に主人公・脇役・端役・エキストラの順番に書いていきます。

作品を書くときに登場人物は不可欠です。登場人物がいなければ作品のストーリーが始まらないですし、進みません。そんな登場人物ですが、ただいるだけでは意味がなく、大切なのはその人物にいかに「魅力」があるかです。魅力ある登場人物がいるかいないかで、その作品がヒットするかが決まります。

ステップ4:あらすじ

内容を800字程度に要約したあらすじを書いていきます。

あらすじとはプロットとも呼ばれています。あらすじは、物語の筋・構想・陰謀・策略などの物語を企画し構想を練り上げることをいいます。ストーリー構成の効果を最大限に発揮できるように配置したり、構成する作業になります。

実際にコンクールなどに応募するときのあらすじは、物語の要点を的確に入れて、結末も推理のタネあかしもすべて書いたものを提出します。

ステップ5:柱(シーン)

正しい脚本の書き方8ステップ|脚本と台本の違い・構成法

行頭に「○」を書いて柱であることを表記しながら柱を書いていきます。

柱は脚本の舞台となる場面をあらわします。柱はなるべく簡潔に、具体的な書き方をするようにしましょう。

柱の宣言

まずは柱の宣言をします。

原稿用紙の1マス目にまずは○を書きます。○とはナンバーを省略した形式です。その下に、柱の場所・場面を具体的に箇条書きにしていきます。通常は縦書きです。

場所指定

柱として○の下に場所指定をしていきます。

脚本の柱に場所を書き込むことで、撮影をする際にどこで行えばよいのかすぐにわかります。撮影スケジュールが立てやすくなりますし、予算的にも助かります。

時間帯指定

柱には時間帯指定を必ず書き込みます。

時間帯指定は早朝・朝・夕・夜・深夜に分けられます。昼の記載はたいていは省略されています。

時間帯指定をすることで、照明の仕事のスケジュールが立てやすくなります。

シーンとシーンの間

柱の間は1行空けて、シーンとシーンの間が同じ場所のときは「同」と書きます。

シーンとシーンの間の時間帯指定が同じでも、早朝なら早朝と、はっきり明記してください。

回想シーンの場合は、時間帯指定の代わりに「回想」と書きます。回想シーンの終わりは「回想終わり」と書きます。

ステップ6:ト書き

ト書きの書き方は、3字下げてから書きはじめ、文体は現在進行形で書いていきます。

ト書きとは、セリフ以外の説明的な部分のことです。

ト書きはもともとは歌舞伎用語で、歌舞伎の脚本にはもともと「ト、〇〇」と、「ト」から始まる言葉の後に行動を指示する言葉が付いていました。そこから名前をとって「ト書き」となりましたが、現在のト書きは「ト」から書き始めるような書き方はしていません。

ステップ7:セリフ

セリフは人物名を行頭に書いてから、カギカッコ内にセリフを書いていきます。

セリフが複数行にまたがる場合は、2行目から1文字下げて書きはじめましょう。カギカッコの直前のセリフの終わりには、句点は書きません。

ステップ8:脚本の綴じ方

脚本は右側に穴を空けてから、紐でくくって綴じます。

脚本に空ける穴は、穴あけパンチなどを利用するときれいに仕上がります。脚本をホチキスで綴じたり、2つに折って糊で貼る方法もあります。

すばらしい脚本を書きたいあなたにおすすめの本

「素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック シド・フィールドの脚本術2」は、脚本の神様シド・フィールドが、脚本の書き方をていねいに解説した脚本のバイブルです。

シド・フィールドが世界中でおこなった脚本の書き方のワークーショップをもとに編纂された、世界でいちばん読まれている脚本の書き方の本です。

こちらを参考に書き進めば、基本的な脚本の書き方の技術が身につきます。

脚本と台本の違い

脚本はスタッフや監督のために映像を重視した書き方がされていて、台本は俳優のために、セリフやセリフ回しなどが書かれています。

脚本は監督や撮影スタッフのためのもので、台本はそれを演じる俳優が使用するためにあります。

構成法

正しい脚本の書き方8ステップ|脚本と台本の違い・構成法

脚本の書き方に必要な「構成法」にはいくつかの種類があります。

まずは日本で多く使われている「起承転結」の四部構成の考え方です。日本では長い間書き方の主流となってきました。

最近ではアメリカの脚本家であるシド・フィールド氏が提唱するハリウッド式の「三幕構成」の書き方が注目を浴びています。

日本の「能」では、大家世阿弥が古くから「序破急」という構成法をすすめています。

起承転結

起承転結とは、古代中国から伝わってきた文章作法になります。

元々は漢詩の絶句に用いられたスタイルですが、広辞苑によれば「第一の起句で詩思を提起し、第二の承句で起句を承け、第三の転句で詩意を一転し、第四の結句で全詩意を総合する」とのことです。

この影響で日本では、普通の文章を書くときにも「起承転結」での書き方が推奨されるようになりました。日本の独自の脚本で「大箱」という書き方があり、それも起承転結です。

三幕構成

三幕構成とは脚本の書き方の指導者として有名なシド・フィールドが理論づけた、脚本の書き方の構成法のひとつです。

脚本を設定・対立・解決の3つの幕に1対2対1の比率で分ける脚本の書き方です。幕と幕の間はターニング・プロットポイントでつなげます。ターニングポイントはストーリーの転換ポイントでもあり、話を異なる方向へ進めていくことができる箇所です。

三幕構成はアニメ・コミック・ゲームなどにも応用されています。

正しい書き方でオリジナルの脚本を書いてみよう

正しい脚本の書き方8ステップ|脚本と台本の違い・構成法

シナリオとも呼ばれる脚本は小説とはちがい主観描写を極力抑えて映像描写をしています。なので「脚本」とは「芝居のベースとなる本」とイメージすると分かりやすいでしょう。

脚本に興味がある方は、正しい書き方でオリジナルの脚本を書いてみましょう。

さまざまな想像をすることで感受性や知識が豊かになり、視野もひろがっていくことでしょう。

面白いあらすじを考えよう

脚本の書き方を覚えたら、面白いあらすじを考えていきましょう。

面白いあらすじとは、意外性がなくてはいけません。途中までは平穏無事に話が進んでいたのに、とつぜんトラブルが起きてストーリーがめまぐるしく展開していくなど、観る人の度肝を抜くアイデアが必要です。

そしてなにより、面白いあらすじの脚本に大切なことは、観る人の期待に応えることです。ニーズに合う脚本を提供していきましょう。

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