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2017年11月03日

お香典の書き方|中袋/中袋なし/お香典袋・回忌別での書き方や注意点

日頃は無縁、でも時折必ず訪れるお悔やみごとにお香典はつきものです。葬儀や法要のたびにお香典袋を整えるのに四苦八苦という方も少なくないのではないでしょうか。ここでは、故人への供養の気持ちを表すものとしてふさわしいお香典袋の書き方をご紹介します。

お香典袋はどれを選べばよいの?書き方は?

「お香典を包む」という表現があるように、通夜や葬儀、法要の際に必要となるお香典はお香典袋(不祝儀袋)に入れて持参します。

法要はともかく通夜・葬儀はいつも突然です。突然の訃報に慌てることのないよう、お香典袋の選び方・書き方をおさらいしておきましょう。

お香典袋の種類と選び方

ひと口にお香典袋といっても売り場に行くといろいろな種類があります。表書きにも「御霊前」「御仏前」「御香料」など複数あってよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

まず最初に選び方を表書き・水引・グレードの別に紹介します。

表書きの種類

表面がブランクとなっていれば購入後に自分で表書きを記入しますが、現在ではあらかじめ表書きが印字されているか、各種表書きの印字された短冊が付属している場合がほとんどです。そのため、用いたい表書きに対応するお香典袋であるかどうかを購入時に確認することが必要です。

【御霊前】
オールマイティーに近いのがこの「御霊前」です。「霊」とは故人を指しているので、大抵の宗教に用いることが可能です。

通夜や葬儀に参列する際、先方の宗教がわからない場合は「御霊前」としておくのが無難でしょう。(※表書きが御霊前となっていても、表面に蓮の花の描かれているものは仏式専用となります。)

ただし浄土真宗と真宗大谷派、キリスト教のプロテスタントだけは例外で、この「御霊前」という表書きを使いません。

【御仏前】
「仏」が入っていることからもわかるように仏式専用です。そしてこれは通夜や葬儀では原則使えないという点に注意が必要です。

一般に仏教の考え方では、故人は亡くなってから四十九日目に成仏します。通夜や葬儀の段階では故人はまだ仏ではありませんので、この「御仏前」という表書きは使えません。(※浄土真宗と真宗大谷派だけは例外で、亡くなればすぐに成仏するという教義から、通夜や葬儀であっても「御仏前」を用います。)

通夜や葬儀では「御霊前」、その後の四十九日法要以降では「御仏前」と覚えておくとよいでしょう。

【御香典・御香料】
「香典」という言葉は仏教用語であり、「香」の字が用いられているのはお線香・お香の代わりにお供えするものだからです。御香料も同じ意味です。そのため仏式であれば宗派を問わず使えますが、神式やキリスト教式の通夜や葬儀などには不適切です。

【御花料・献花料】
キリスト教式の場合に用いる表書きです。仏式のようにお香の代わりではなく献花の代わりとして現金を包むという意味です。

【御玉串料】
神式の場合に用いる表書きです。これも玉串の代わりとして現金を包むことから来ています。

水引の種類

水引の色は「黒・白」「双銀(左右ともに銀)」「黄・白」の3種類が一般的です。その他に神式では白一色も用いられます。また、キリスト教式では水引は必ずしも必要ではありません。

基本的には黒白か双銀を用いれば問題ないでしょう。黄白の水引は主に京都をはじめとする関西地方や北陸地方で用いられます。

なお、水引の結び方には結び切り(繰り返してほしくないことに用いる)と蝶結び(何度あってもよいことに用いる)とがありますが、お香典袋であれば蝶結びになっているものはないはずですので、店頭で選ぶ際に結び方を気にする必要は特にないでしょう。

グレード

厚手の紙を折り畳んだ上に水引をかけてあるものと、水引の絵がプリントされている略式のものとがあります。中に包む金額によってどちらにするかを選択します。

目安としては、5千円までであれば水引が印刷された略式のものを使い、それよりも多く包むのであればよりグレードの高い水引をかけてあるタイプのものを使うというのが一般的です。

名前の書き方

水引を境として表面上段中央に「御霊前」などといった表書きを、下段中央に参列者の名前(原則フルネーム)を記入します。

連名の場合の名前の書き方

職場の同僚たちでお香典をまとめるといったように数人が連名でお香典を出すケースもあります。

そうした場合には目安として2名か3名までであれば名前を並べて書きます。その際、向かって右側が目上の人(上司・年上)、左側が目下の人(部下・年下)となるように書きましょう。

4名以上となる場合には代表者名や会社名などを書いた左脇に「外一同」と書き、全員の名前を中袋に書ききれるようであれば中袋に、書ききれないようであれば別紙に書いたものを中袋に入れておきます。

中袋(内袋)の書き方

水引のかかったお香典袋を使う場合、外袋に直接現金を入れるのではなく、中袋(白い封筒状のもの)に封入した上で外包み(外袋)に収めるというのが主流です。

受付を通して遺族側の手にわたるときには外包みが外されて中袋だけになっていることが多いため、中袋には氏名と住所の他、中身の金額まで書きます。これは、後になって遺族がお礼状を書いたり香典返しを手配したりする際に困らないようにとの配慮からです。

住所欄や氏名欄があらかじめ印刷されている中袋の場合は、それに従って記入しましょう。そうした印刷のない場合は適宜記入します。

表面に書くという説と裏面に書くという説がありますので、どちらに書いても問題ありません。主流の書き方は以下の2通りです。

① 表面中央に金額、裏面左側に住所・名前
② 裏面右側に金額、左側に住所・氏名(表面には何も書かない)

なお、縦書きが基本ですが、裏面に金額を記入する場合は横書きにして裏面下方に記入することもよく行なわれています。

中袋のないタイプのお香典袋の場合

封筒に水引が印刷されている略式の封筒タイプのお香典袋は、表側は表書きとなっていますので裏面に住所と金額を記入します。(表面にフルネームが記入してあれば氏名は省略可能です。)

また、水引のかかったお香典袋であっても中袋が付属しないものもあります。外包み直に現金を入れてもマナー上問題はありませんが、気になる場合は中袋の代わりに半紙などを用いて現金を包む中包みとする方法があります。(包み方は袱紗同様です。)その場合は中包みに氏名などを記入します。

裏面の折り方

水引が印刷されているタイプのお香典袋であれば封筒状ですので特に迷うことはありませんが、水引のかけられているタイプのお香典袋の場合は折り畳まれた外包みの紙の折り畳み方に気をつけます。

「悲しみが流れていくように」との意味から、下側を先に折り、上側をその上からかぶせるようにします。逆にするとご祝儀袋の折り畳み方となってしまいますので注意しましょう。

金額をいつもの漢数字で書くのはNG?

お香典袋(祝儀用ののし袋も同様)に金額を記入するに当たっては、特有の数字の書き方がありますので留意しましょう。

普通に「一」「三」と書かない理由

縦書きですので漢数字で書きますが、日常的に使われる「一」「三」といった漢数字ではなく「壱」「参」といった旧字体の漢数字で書くのがならわしです。

これには書き換えを防止する意味合いがあります。例えば「一万円」と書いてあるところに後から一本線を書き加えて「二万円」と書き換えられてしまわないとも限りませんが、「壱萬円」と書いておけば防げます。

お香典によく用いられる金額を旧字体の漢数字で書くと以下のようになります。

五千円

伍千円、伍阡円、伍阡圓のいずれかで書きます。「阡」と「圓」は旧字体でなくても構いません。

三千円

参千円、参阡円、参阡圓のいずれかで書きます。「阡」と「圓」は旧字体でなくても構いません。

一万円

壱万円、壱萬円、壱萬圓のいずれかで書きます。「萬」と「圓」は旧字体でなくても構いません。

回忌別でのお香典の書き方や注意点は?

仏式の場合、葬儀の後にも定期的に法要が営まれます。(神式、キリスト教式でも法要が執り行われますが、ここでは仏式に限ります。)

葬儀や各法要ごとの注意点をご紹介します。

通夜・葬式

通夜や葬儀においては、「悲しみの涙で墨が薄くなってしまった」「突然のことで墨を十分に磨る時間がなかった」といった意味から本来は薄墨で書くものとされてきました。しかし、近頃では市販のお香典袋の表書きが黒々と印刷されていることも多く、以前ほど神経質になる必要はないでしょう。

四十九日法要(忌明け法要)

亡くなった人は四十九日目に極楽往生して成仏するとされています。四十九日以降は「御霊前」ではなく「御仏前」となることに注意しましょう。

一周忌

故人が亡くなってから一年目の法要です。四十九日法要同様、「御霊前」ではなく「御仏前」の表書きとします。

三回忌

故人が亡くなってから2年目の法要です。(※故人にとって葬儀が初回の御弔いに当たります。1年後の一周忌はいわば二回忌であり、2年後が三回忌となります。)四十九日法要同様、「御霊前」ではなく「御仏前」の表書きとします。

この後七回忌、十三回忌と続いていきますが、注意点は同様です。

故人を偲ぶ大切な時間のために

葬儀や法要は頻繁にあるものではないため、「これでいい?」「大丈夫かな?」と不安になってしまいがちです。ご参考として頂けるよう、お香典袋の書き方についてご紹介しました。

故人との最後のお別れをする時間、故人の思い出を偲ぶ時間を大切にするためにも、失礼があってはならないとハラハラしたくはないものです。

今回ご紹介した内容はあくまで一般的なものとなります。冠婚葬祭には地域性が今なお色濃く残っていますので、お香典袋の種類を含めその地域ではどういった慣習であるかを地元の方に確認するとさらに安心でしょう。

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