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2017年10月23日

香典の中袋の書き方と見本・金額の書き方の注意点・横書きの場合

香典袋の書き方に比べて、中袋の書き方の情報は少なく、心配になる方もいるのではないでしょうか。この記事では、香典の中袋の書き方について「何を書く?」「薄墨を使う?」「筆・筆ペンでなければならない?」「縦書きの際の数字の書き方は?」など紹介します。

香典の中袋の書き方と見本

香典は、葬儀の際に故人に由縁のあった人が「香木」を持参してお供えしたことが由来といわれ、現在では香木の代わりに現金をお供えする習慣になっています。現金は「いつでも必要なことにお使いください」という気持ちで贈るものですので、むき出しで渡すのは失礼にあたります。このため、香典袋にいれてお渡しするのが一般的です。

中袋の基本的な書き方

通常、市販の香典袋の中には白い封筒「中袋」が入っています。中袋には、現金を入れるとともに外側に香典の金額・住所・氏名(フルネーム)を書きます。これらの情報は、遺族が挨拶状や香典返しなどを送る際に必要になりますので、楷書でわかりやすく都道府県名など省略することなく記入しましょう。

香典袋の中袋には記入欄が印刷されている場合が多いので、指示に従って書きます。記入欄のない場合には表面の中央に大きく金額を書き、裏面の中心より左側に金額よりも小さい字で住所と氏名を書きます。ただし、地方によっては金額を裏面の右下に記入する場合もあります。金額・住所・氏名は、いずれも縦書き・漢数字で書きます。

香典を整理する方の手を煩わせないよう記入後の糊付けは不要です。ただし、封のかぶせ部分に〆の字を書き入れる場合もあります(必須ではありません)。

薄墨で書くべきか?

香典の中袋は薄墨で書くほうが丁寧とされますが、必須ではなく通常の黒色でも失礼にはあたりません。薄墨を使うのは、墨を摺る時間も惜しんで駆け付けたという意味があります。

一方で、慶事に薄墨を使うのは厳禁です。

筆ペンで書くべきか?

香典の中袋の記入には、筆または筆ペンを使います。ただし、記入欄が小さくて筆では書きづらいという場合は、万年筆やサインペンを使っても構いません。ボールペンや鉛筆・シャープペンシルは失礼にあたりますので避けましょう。

横書きの場合

香典の中袋の金額・住所・氏名は、原則的に縦書き・漢数字で記入しますが、記入場所が横長のマスや棒線で指定されている場合は、横書き・アラビア数字(算用数字)を用います。通常「金伍仟圓」などの大字を用いる金額も「金5,000円」とします。

金額欄の他には、住所の郵便番号欄が横書きとなっているものがよく見られます。

香典の中袋の名前の書き方

夫婦の場合

香典は、1家で1つのため通常は夫の名前だけを記載しますが、特別に近しい間柄だった場合や妻の親戚の葬儀の場合は夫婦連名としてもかまいません。

香典袋の上包みを夫婦連名で書いた場合は、中袋も連名で書きます。書き方は外袋と同様、まずは夫のフルネームを書き、その左側に妻のファーストネームのみを併記します。

連名の場合

3名までの連名での香典は次の書き方をします。
・外包みに全員の氏名を書きます。
・中袋の表面に金額の合計、裏面に代表者の住所、氏名を書きます。

なお、連名の香典には香典返しをしないのが通例でしたが、最近はそれぞれにお返しを考えるご遺族が増えています。葬家側の負担が多くなるため、香典返しを遠慮する旨を香典袋や中袋の余白に記載するのも一案です。

<香典を遠慮する場合の添え書き記入例>
「香典のお返しなどはご無用に願います」
「誠に勝手ながらお返しなどのご配慮は、遠慮させていただきたくお願い申し上げます」

最近では、これらのメッセージに対応する専用中袋も販売されています。

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一同の場合

4名以上でのグループからの香典は、次の書き方をします。
・外包みに、グループ名、または代表者名他〇名を書きます。(例;「株式会社○○経理部一同」、「佐藤一郎 他四名」)
・中袋に表面に金額の合計、裏面に代表者の住所、氏名を書きます。
・中袋に各人の住所、氏名、金額を一覧にした別紙を入れます。

別紙の一覧は、次の書き方をします。
・1列1名の縦書きとします。
・右から順に、目上の人から目下の人へと書いていきます。友人同士など、立場に上下がないときは、50音順で書きます。
・遺族が使用するため、楷書でわかりやすく省略することなく記入します。
・別紙は、和紙を用いたほうが丁寧な印象を与えます。

会社名は記載すべきか?

仕事上のお付き合いで、遺族との面識がない場合の香典には、外包みで名前の右肩に会社名を書きます。中袋でも必ずしも必要というわけではありませんが、氏名の前に小さく会社名を書くとより親切です。

法人の場合

社員本人や取引先関係者の法要に会社として香典を出すことがあり、その場合には代表者の氏名を書きます。

中袋の書き方は次のようにします。
・氏名欄に、法人名、社長の肩書、社長の氏名を書きます。(例:山川商事 代表取締役社長 山川一郎)
・住所欄に、法人の住所を書きます。

香典の中袋の金額の書き方の注意点

香典の中袋に書く金額は「金+漢数字」で記入します。旧字である漢数字の「大字」を使うことが多いですが、通常の漢数字でも問題はありません。例えば「一」よりも「壱」のほうが書き換えがしにくいことから、大字は不正を防ぐ目的で使われた背景があります。

大字は次のように書きます。一→壱、二→弐、三→参、五→伍、(七→漆)、十→拾、千→阡または仟、万→萬、円→圓

三千円

三千円の大字での書き方は「金参阡圓」となります。参の字を三、阡の字を千、圓の字を円としても失礼にはあたりません。

五千円

五千円の大字での書き方は「金伍阡圓」となります。伍の字を五、阡の字を千、圓の字を円としても失礼にはあたりません。

一万円

一万円の大字での書き方は「金壱萬圓」となります。壱の字を一、萬の字を万、圓の字を円としても失礼にはあたりません。

金額の後の「也」はつけてもつけなくても構いません。明治時代までは、円の他に銭・厘・(毛)という円よりも小さな単位のお金が流通していました。也は、このような端数がないことを示すもので、現代では必ずしも必要はありません。記入欄と文字数のバランスで判断する程度と考えて構いません。

香典の中袋の漢数字の書き方

香典の中袋の書き方と見本・金額の書き方の注意点・横書きの場合

住所

住所は縦書きのため、住所中の数字の書き方は漢数字となります。金額のように大字ではなく、通常の漢数字を使います。書き方に迷うのは「ゼロ」と「イチ」ですが、それぞれ「0」「1」とします。筆で漢数字として「0」を書くときは、△に近い形に書くと美しく見えます。

電話番号

本来電話番号の記載は必須ではありませんが、記入欄が印刷されている場合は、住所と同様に縦書き・漢数字で書きます。「ゼロ」と「イチ」の書き方も住所と同様です。

郵便番号

本来郵便番号の記載は必須ではありませんが、記入欄が印刷されている場合には必ず記入します。印刷されていない場合も記入した方がより親切です。

印刷されている場合は、住所・氏名欄の上または下に、横書きで用意されていることが多いため、横書き・アラビア数字(算用数字)で記入します。印刷されていない場合は、住所の右に縦書き・漢数字で記入します。縦書きの場合の数字の書き方は、住所・電話番号と同一です。

キリスト教の香典の中袋の書き方

香典の中袋の書き方と見本・金額の書き方の注意点・横書きの場合

キリスト教や神道などの葬儀の場合には、香典袋や水引の選び方や表書きの書き方に注意が必要です。しかし、中袋は特に制限がありません。通常の仏式と共通と考えて構いません。

中袋のない香典袋の場合

もしも購入した香典袋に中袋がついていなかったら、現金は厚手の和紙や半紙で包むか、白い封筒に入れるのが望ましいとされています。場所や年齢層によっては、上包みと中袋を重ねて使うことが「不幸が重なる」に通じるので、あえて使わないこともあります。

なお、そのような場合は上包みに金額、住所、氏名(フルネーム)を書き入れます。外包みの裏側に水引を外し、上・下と折り目を戻したところに書きましょう。外から見える状態では他の方から金額が見えてしまいますし、内側ですと整理する方の手を煩わせてしまいます。

香典の中袋は遺族にわかりやすく書きましょう

香典袋の書き方は、宗教・宗派によって異なりますが、中袋にはそのような制約はなく共通です。香典返しや挨拶状などのために遺族や整理をお手伝いする方が使用しますので、負担にならないようわかりやすい書き方を心掛けて、住所・氏名・金額を記入しましょう。

住所・氏名は、郵便物が確実に届くよう省略しないで書きます。連名の場合は、全員分の住所・氏名・金額がわかるようにまとめた一覧を同封します。香典返しが不要であればその旨を添えます。金額の書き方は、正確であれば大字でも通常の漢数字でも構いません。

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