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2018年04月26日

暑気払いの時期・挨拶の方法・おすすめの服装|乾杯/締め

これからの季節、会社などで「暑気払い」と称して飲み会や宴会が行われることがあります。そもそも暑気払いとはどんなものなのでしょうか。暑気払いの飲み会ではどんなことをすればいいのでしょうか。暑い夏が来る前に、暑気払いについて勉強してみましょう。

暑気払いとは

「暑気払い」とは、文字通り「暑さを打ち払う」という意味です。夏などの暑い時期に、冷たいものや身体を冷やす効果のあるものを摂ることで、身体の中に溜まった熱を取り除こうとすることです。

日本では昔から行われていた風習ですが、現代では会社内などの飲み会やイベントとして行われるようになりました。

なぜ暑気払いをやるのか

夏の暑い時期には、熱が体内にこもります。そのため、身体が疲れやすくなり、やる気が出しづらくなり、いわゆる夏バテになったりとダメージが蓄積されやすい季節です。

その弱った身体と心を元気づけるために、暑さを打ち払おうというのが暑気払いです。冷たいものや身体を冷やすものを食べたり飲んだりするのが一般的ですが、川遊びをしたり花火を見るなども暑気払いとして行うことがあります。

夏を乗り切るために、身体と心のリフレッシュをするのが一番の目的と言えるでしょう。

暑気払いの歴史

暑気払いはいつから行われていたのでしょうか。

正確な年代は不明ですが、少なくとも平安時代には暑気払いとしてかき氷を食べていたことがわかっています。江戸時代には大衆化し庶民の間では当たり前のように暑気払いが行われていました。

暑気払いは、もともとは「暑気を払う薬を飲む」ことを指していました。ここでいう薬とは、いわゆる医薬品の薬のことではなく、漢方に基づいた身体を冷やす食べ物や滋養のあるもののことです。そこから転じて、お酒を飲んだり行水や川遊びをしたりというイベントも暑気払いとして行われるようになりました。

昔はどんなものを食べていた?

江戸時代に暑気払いの「薬」としてよく使われていたのが、枇杷や桃の葉・どくだみを煎じた薬湯や、葛湯などです。これらは体を冷やす効果があり、熱いまま飲んだり、冷やして飲んだりしていました。

人気があったのが甘酒やみりんに焼酎を加えた飲み物です。甘酒というとお正月のイメージがありますが、実は「甘酒」は夏の季語であるように、昔は夏に暑気払いといてよく飲まれていました。温かいままでも冷たくしてもおいしく栄養豊富な甘酒は夏バテに効果的です。

みりんに焼酎を加えたものは「本直し」と呼ばれていました。上方では「柳蔭」、関東では「直し」とも呼ばれ、特に江戸時代前半の女性に大人気でした。このときのみりんは今でいう「本みりん」を使用し、冷やして飲まれていました。

暑気払い=冷たいものを摂る、ではない?

ちなみに、「暑気を払う」ためと言っても、決して「冷たいものを飲む」とイコールではありません。「身体を冷やす」ものであればいいので、もちろん冷たいものを飲む・食べることも含まれますが、薬湯や熱いお茶で暑気を払うこともあります。

冷たいものを摂りすぎるとお腹を壊したり身体が冷えすぎて逆に体調が悪くなることもあります。単に暑気払いと言ってもそれぞれの身体に合った方法があるはずです。冷たいものを摂るのがいいのか、逆に熱いものを飲むのがいいのか、お酒なのか水浴びなのか、どういった方法が自分に合っているかを考えてみましょう。

現代の暑気払い

さて、ここからは現代における暑気払いについて学んでいきましょう。

最初に述べたとおり、現代では暑気払いと称して飲み会や宴会が行われるようになりました。会社内での士気を上げるためや暑い夏を乗り切るために発破をかける、あるいはただ単に口実にしているだけというところもあるでしょう。

暑気払いの時期

暑気払いの時期はいつからいつまででしょうか。

時期は、明確に決まっているわけではありません。あえて言うなら、梅雨明けからお盆前まで、ということになるでしょう。気温が高くなり暑さを感じるようになったら、いつでも暑気払いのシーズンです。

お盆以降は、暑気払いではなく「残暑払い」と言うようになります。とはいえ、そういう決まりがあるわけではなく、お盆以降(正確には立秋以降)を残暑というのでそう言い換えるだけです。ですので8月後半に「暑気払い」飲み会を開催しても、間違いではありません。

ただ、立秋以降を「残暑」と呼称するのが日本の慣習ですので、その時期に「暑気払い」とすると年配の方などは違和感を感じる可能性もあります。「暑気払い」と「残暑払い」をうまく使い分けられたらいいでしょう。

暑気払い飲み会を開催するとしたら

では、いざ暑気払い飲み会を開催するしたら。どのようにすればいいでしょうか。

暑気払いという名目の飲み会ですから、他の飲み会と同じようにすればいいでしょう。開催をすることが決まったら、幹事を決め、日にち・時間・場所を決め、人数を決め、店を予約するだけです。

暑気払い飲み会におすすめの場所

居酒屋でわいわい飲むのもいいですが、暑気払い飲み会におすすめなのが、ビアガーデンです。夏になればいろいろな場所で開催されています。夏の夜に野外でお酒と食事を楽しむことのできるビアガーデンは世代を問わずおすすめです。場所も値段も料理のメニューもさまざまあるので、行きたいビアガーデンがあったらぜひ予約して行きましょう。

また、ちょっとリッチに屋形船で行うのもありです。もし花火大会の日に屋形船での暑気払いができたらすてきな思い出になるでしょう。

ちょっと変わったところでバーベキューもおすすめです。休日に昼間から行うもよし、会社帰りに行けるイトバーベキューを行っているところもあります。近頃は、機材はレンタル、材料はあらかじめ用意されているので、手ぶらで行ってバーベキューができるところもあります。いつでも誰でも気軽にバーベキューを楽しめるのでおすすめです。

会社で暑気払い

もし会社で暑気払い飲み会をやることになり、幹事を任されたとしたら、どんな場所がいいでしょうか。飲み会に来る人数・メンバーによりますが、チェーン店や安居酒屋は避けた方がいいでしょう。かといって高級店やレストランなどで変に堅苦しい雰囲気になってもよくありません。

ある程度の人数が入れる・上司やゲストが来ても恥ずかしくない・高級過ぎないが安っぽくもない、というラインでお店探しをしたらいいでしょう。もしラフな雰囲気でも許される会社なら、ビアガーデンをおすすめします。

納涼会とは

夏に行う飲み会で「納涼会」と称して行うこともあります。意味合いとしては暑気払いと同じ、夏の暑さを乗り切るための飲み会です。

ただ、納涼というと、夏の初めよりも残暑の時期に使うことが多い言葉です。立秋以降に暑気払いの会をやる場合、「納涼会」という呼び方を使ってもいいでしょう。

暑気払いの司会の方法

会社である程度の規模で暑気払い飲み会を行う場合、司会が必要になることもあります。もし司会を頼まれた場合、どのように進行すればいいでしょうか。

基本的には、いわゆる飲み会や宴会と同じ流れです。まず開会宣言、開会の挨拶、乾杯、歓談、締めの挨拶、最後に閉会宣言です。

開会の挨拶は出席者の中で一番偉い人に、乾杯の音頭は3番目に偉い人に、締めの挨拶は2番目に偉い人に頼むのが定石です。司会の仕事は全体の進行と開会・閉会宣言ですが、ぜひ夏らしい言葉を添えて、会を盛り上げるような声かけをしましょう。

暑気払いに限りませんが、こうした飲み会などの司会をする場合、時間配分にはしっかり気を配りましょう。それさえできれば、あとは他の参加者と同じように楽しく飲んで食べましょう。

暑気払いの挨拶の方法

もし、暑気払い飲み会で乾杯の音頭をとったり締めの挨拶を頼まれた場合、どんな言葉が使えるでしょうか。

まず最初に、暑気払いの飲み会はあまりかしこまった席ではありません。仲間内で、夏を乗り切るために鼓舞し合うような意味合いがあるので、たとえば結婚式のスピーチのようにしっかり中身のあることをしゃべらなければとか、きちんと用意しなければと思う必要はありません。そのときに、暑さを忘れて楽しい時間を過ごせるようなラフな挨拶で十分です。

乾杯

まずは飲み会の始まり、乾杯のときに使える言葉です。暑さを払う会ですので、挨拶も暑苦しくなく、簡潔に短い方がいいでしょう。

ある程度人数の集まる、上席やゲストも一緒になった宴会で挨拶をするならば、出席している上席・ゲストや宴会をセッティングした社員に敬意を払いつつ、「皆様のご健勝と夏の暑さを乗り切ることを祈念いたしまして、乾杯!」という言葉で乾杯の音頭をとるといいでしょう。

仲間内だけのもっとくだけた会ならば、「夏の暑さに負けないぞー!乾杯!」でも十分です。楽しく飲み会ができるように盛り上げるための挨拶ができたらいいでしょう。

締め

では、締めの挨拶はどんなものがいいでしょうか。基本的には乾杯の挨拶と同じスタンスでいいので、「宴もたけなわではございますが、そろそろ締めさせていただきます。まだまだ夏は続きますが、暑さに負けず、より一層の当社の繁栄と皆様のご健勝を祈念いたしまして、一本締めを行いたいと思います」と、一本締めや三本締めなどで締めるのがいいでしょう。

暑気を打ち払う会なので、あまり夜遅くまでだらだらと飲み続けるのはおすすめしません。それで二日酔いにでもなって体調を崩したら元も子もないでしょう。あくまで、楽しくお酒を飲める範囲まででとどめておきましょう。

暑気払いの服装

暑気払いの飲み会には、どんな服装がふさわしいでしょうか。これも特に決まりはありませんが、せっかくの暑気を払う会なので、夏らしい涼しげな服装がいいでしょう。友人同士のくだけた会なら、浴衣を着るのもありです。お店や会のメンバーによってはサマードレスも合うでしょう。

せっかくの暑気払いですから、ドレスコードを設けて普段と違ったおしゃれをするのもおすすめです。たとえば「夏らしい恰好」「涼しげな格好」といった個々人の趣味やセンスが見えるテーマや、「全身白で統一する」「一か所はシースルー素材を入れる」などの指定するドレスコードでもいいでしょう。「買ったはいいけど着る機会がなくタンスの肥やしになっている服」といった変わったテーマを設けても面白いです。

暑気払いは堅苦しい会になることは多くないので、ぜひ夏らしいおしゃれも一緒に楽しみましょう。

来る夏に向けて

暑気払いについて、これで十分おわかりいただけたでしょうか。結局、飲み会をやるための口実にしているだけのようにも思えますが、暑気払いは日本古来の慣習です。四季がはっきりしている日本だからこそ、夏を楽しむため、夏の暑さに負けないためにこうした慣習が行われてきました。

せっかく日本で暮らしているのですから、こうした慣習を大事にしていきましょう。こういうことをきっかけに、会社内でのいいネタになったり、普段話さない人と会話ができる機会を作ったりもできます。

この夏、ぜひ暑気払い飲み会をして、楽しく暑い夏を乗り切りましょう。

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