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2017年10月08日

適性検査の種類一覧・見分け方・種類別に分かる性格

適性検査は就活でのファーストステップで多くの企業で採用されています。能力や性格、興味などを分析する検査ですが、その種類は多く現在ではその対策本も多く出版されています。適性検査の種類や、企業の採用状況、適性検査に対する対策など関連する事項を紹介します。

適性検査の目的

適性検査の採用はいつごろから?

適性検査は就職の選考試験の一つのステップとして、企業で一般的に使用されるようになっています。選抜の手法として科学的に人物を測定する手段として、適性検査が欧米で開発されたのは20世紀初頭のことです。

日本で実際に企業で適性検査の利用が始まったのは1970年以降で、ドイツの精神学者クレペリンの研究を基にしたクレペリンテストが先駆けとなって多く用いられました。その後、適性能力、潜在能力を測定するために多くの種類の適性検査が開発され、近年ではネットの発達を利用したWEBテスト方式なども採用されています。

適性検査の目的と適性検査でわかること

企業が就職採用試験の一環として適性検査を使用する目的は、単に学力や知能といった側面だけでなく、能力や性格、興味などの人間性を含む評価が入社後の適性に大きな影響を与えているからです。適性検査では、そのような人間の特性を主に、人物の全体像を調べることができます。

適性検査を利用する企業側には、適性を判断するうえで次のようなメリットがあります。
■感情や性格、知能、意欲、興味などの全体像を調べることができる。
■人物像を数値によって測定することができる。
■個人ごとの差が明確になる基準で測定することができる。

この適性検査で測定できる人間性の能力などには次の3つがあります。
■能力やスキル:職務を遂行するために必要な知識や技術を習得するための能力があるか。
■性格や気質:職務や職場に順応することができる性格や気質をもっているか。
■態度や興味:物事に対する興味や関心、成しとげる情熱などがあるか。

適性検査にはいろいろな種類が各社から販売などされていて、各企業はそれぞれの特徴のなかから自社に適したものを選択、採用して使用しています。

適性検査の種類一覧

適性検査には検査の実施方法や、適性のどこに重点を置くかなどによって多くの種類が
あります。実施方法で言えば、企業などで個別に実施されるものや、テストセンターで実施されるもの、あるいはWEB上でのテストなどで使用されるものなどによって種類が異なります。代表的な適性検査の商品などをみてみましょう。

SPI(リクルートマネージメントソリューションズ社)

リクルートマネージメントソリューションズ社が1974年に開発した適性検査で、現在のバージョンはSPI3になっています。年間に1万社を超える企業が利用し、180万人が受験する高い実績と信頼性があります。

検査の種類としては、知的能力と性格の把握が中心で、言語能力(同義語、反意語、四字熟語などの国語)と非言語能力(仕事算、鶴亀算、塩分濃度計算、旅人算などの算数)、性格検査の3つの種類で構成されています。性格の特徴や組織への適応力など、面接のポイントや入社後の可能性を判断するのに有用です。

言語能力と非言語能力に約35分、性格検査に約30分の時間配分で検査は行なわれます。

玉手箱(日本SHL社)

玉手箱は人事支援のコンサルティング会社、日本SHL社が提供している適性検査で、SPIと同様の言語能力と非言語能力、性格検査に英語能力が加わった4種類の検査で構成されています。年間利用料金は必要ですが1人当たりの受験料が安いので、受験者数が多い大手企業では最も多く採用されている適性検査です。

言語能力では、文章の趣旨把握・論理的読解力などが問われ、非言語能力では四則演算や図表の読み取り、表の空欄推測などの能力が問われます。知的能力だけでなく、性格面での評価が総合的に診断でき、職務に必要なバイタリティやチームワークなどの特性も解析し詳細にわたった職務適性が判断できます。

言語能力に35分、非言語能力に45分、英語能力に20分と性格や意欲を測る性格テストで検査は構成されます。

TG-Web(ヒューマネージ社)

TG-Webはヒューマネージ社が提供する適性検査で、SPI、玉手箱に次ぐシェアを持ち、有名企業が続々と採用しています。検査の種類は玉手箱と同じで言語、非言語、英語、性格診断の構成になっています。

難解な問題や今までにないような問題もあって、その場での判断力や推理力が問われる構成になっているため、潜在的な能力を検査することができると言われています。ヒューマネージ社はTG-Webの他、コミュニケーション適性やストレス耐性、リーダーシップ資質などを検査するA8・G9・W8・C3などの適性検査を開発していて、これらを組み合わせてオリジナルの検査を実施することが可能になっています。

言語能力に12分、非言語能力に18分、英語能力に15分と性格テストで検査が構成されています。

GAB(日本SHL社)

玉手箱を提供する日本SHL社が開発した適性検査で、よりパーソナリティ特性の把握に重点を置いた適性検査です。SPIなどと同様、言語、非言語(計数)、性格検査の3つの種類から構成される適性検査です。

パーソナリティを判断する9つの特性に加えて、マネジメント適性や営業、研究・開発などの職務適性も把握できる内容で、入社後にも長期にわたって活用できる適性検査になっています。また、英語版も用意されていて、外国人の採用選考にも活用できるのも特徴です。

言語能力に25分、非言語能力に35分、性格テストに30分の時間配分で検査が行なわれます。

DPI(ダイヤモンド社)

DPIはダイヤモンド社が1965年に、早稲田大学の本明教授と共同開発し、製品化したもので、新卒・中途・アルバイト採用など幅広く使える適性検査になっています。知的能力や技術スキルのほかに職務上で必要となる、人間関係に必要な人柄やパーソナリティ、仕事に対する活動性や持久性、意欲などを評価することに特化しているのが特徴です。

ダイヤモンド社が多くの企業とのネットワークから、企業に必要な人材のさまざまなスキルを集約して適性検査に適用したもので、面接などでは見抜けない職場適合性や実績を上げるために必要な人材を見極めることができる適性検査として定評があります。

V-CAT(日本能率協会マネジメントセンター)

V-CATは昭和30年代に開発され、日本能率協会マネジメントセンターから提供されている適性検査です。クレペリンテストを基に独自開発されたもので、メンタルヘルス面のストレス耐性評価や受験者の持ち味を抽出することを主とする適性検査です。

クレペリンテストと同様に、足し算を解き続ける作業検査方式で、その作業の量と速さ、質などから、メンタルヘルスの強弱と受験者の持ち味がどのように発揮されるかを解析します。専門家による臨床データが多数蓄積されているので、それとの比較によって専門的な立場からの評価が可能になる検査の一つと言えます。

GATB(厚生労働省編一般職業適性検査)

アメリカ労働省が開発したGATB(General Aptitude test Battery)を原案として日本の労働省が40年余にわたり研究、改訂を重ねて現在の形になっています。

ペーパーテストで知的能力、言語能力、数理能力、初期的知覚、空間判断力を検査し、器具検査で形態知覚と運動共応を検査します。この検査によって測定される適性能は、知的能力、言語能力、数理能力、書記的知覚、空間判断力、形態知覚、運動共応、指先の器用さ、手腕の器用さの9つの種類になります。

この検査は民間ではあまり使用されていないようですが、一人一人の異なる能力と職業との適合性を客観的に測定でき、採用や配属ばかりでなく教育訓練や能力開発、配置転換などさまざまな場面で広く活用されています。

適性検査の種類の見分け方

適性検査の内容にもいろいろな種類があります。その種類別の内容をよく理解して検査に臨むことが重要です。適性検査の種類には大きく分けて、能力検査と性格検査、興味・指向検査の3種類があります。それぞれの内容をみてみましょう。

能力検査

能力検査は、具体的には知的能力、知覚、作業効率などを測るための検査ですが、検査の内容や実施方法によって次のような種類に分けることができます。

知識能力テスト

さまざまな分野の語彙や時事などの知識量を測る検査です。知識レベルの測定はもちろんのことですが、設問のなかにある特定の業界などに対する興味や関心度なども測ることができる検査にもなっています。

一般能力テスト

広く一般的な職場で必要とされる基礎的な能力を測定するための検査です。特定の職務ではなく、一般の業務上で必ず必要となる能力が検査されます。言語や文章読解、数学、論理的な問題などを基本にして、論理的思考や推理力、知覚の速さなどを診断するために用いられます。

パワーテスト・スピードテスト

パワーテストは、一問当たりが長文であったり、あるいは複雑で回答するのに時間がかかるような種類の問題で、解き明かすための労力や忍耐力、集中力などさまざまなパワーを評価するテストです。一方、スピードテストは比較的容易な問題を多数設けて、問題を正確に解きながらスピーディに作業する能力を測定するためのテストです。

客観式テスト・記述式テスト

客観式テストというのは、マークシート方式などの択一式のテストで、集計と分析がコンピューターによってできるので検査する側の負荷が軽減できます。客観的な結果を得ることができるのですが、択一式のため適当な回答が偶然に正解となることもあって正確な評価に結び付かないこともあります。記述式テストは、小論文などで文章力や表現力、論理性などを診断できるのですが、画一的な評価が難しいテストです。

性格検査

性格検査は日常の行動傾向や性格を把握するために行なわれます。特に企業環境への適合性やチームワークを判断するのに有効で、メンタル面やストレス耐性の測定にも使用されます。性格検査の手法には次の3つの種類があります。

質問紙法

質問紙法は性格検査としては最も利用実績のある方法で、質問に対して「はい」、「いいえ」などの択一式で直感的に回答していく手法です。性格診断の分析が比較的簡単なことが特徴ですが、回答者が本人自身であることから客観性に欠ける傾向があります。

投影法

投影法は、ある刺激に対してどのように反応するかでその人の傾向をつかもうとする検査で、精神分析の研究で用いられる手法です。投影法の種類のなかではロールシャッハテストが有名で、紙の上に描かれたインクの染みが何に見えるかという問いから分析を進めます。専門的な分析が可能になりますが、一人一人に時間がかかることと分析に専門家の知識が必要なため、就職採用の適性検査には適していないところが多いようです。

作業検査法

作業検査法ではクレペリン検査が代表的なものです。足し算や引き算などを所定の時間内で解き続けるなどの、連続的な単純作業を長時間行なううちに表れてくる作業に対する行動様式や傾向から性格を分析する方法です。

興味・指向検査

特定の職務に対する興味や意欲を測定する検査で、特定の職種での採用や配属の決定などに役立つ適性検査です。「H-G職業趣向性検査」では、ある職業や業務に関連する絵を3つずつ提示して最も興味のあるものを選択させる方法で、特定の職種などに対する注目度や理解度、潜在的な意欲などを診断することができます。

種類別にわかる性格

適性検査では、性格の他、能力や意欲、興味などが診断できます。特に性格検査の種類に該当するテストでは、マークシートのような簡単な方法でも性格が細かく分析できます。適性検査によってどのような性格や能力などが診断できるのかを見てみましょう。

性格の特徴

性格にもさまざまな種類の側面がありますが、まず行動的側面が診断されます。社交性を示す社会的内向性や忍耐強さを示す持続性、考えの深さを示す内省性、物事の進め方の慎重性などが評価されます。次に、達成意欲や活動意欲などの意欲的側面が診断されます。目標の大きさや活動的か、などが評価されます。

また、情緒的側面として、敏感性や独自性、高揚性、考え方の独自性、自信性などが診断されます。さらに、社会関係的側面として、従順性や批判性、自己尊重性、疑いやすさの懐疑思考性や対立やリスクを避ける回避性なども診断されます。

性格は急に変えることができるものではありませんので、適性検査で小細工してもありのままの性格が診断されます。面接などでは自分の性格のなかで長所となるところをアピールするようにしましょう。

職務適応性や組織適応性

職務適応性では、職務を遂行するうえで必要となる能力がどの程度あるのかを測定します。対人関係では対人折衝、対人接触、周囲との協調強力、サポート力、リーダーとしての集団統率力などが診断され、職務遂行能力ではフットワークやスピーディさ、予定外対応やプレッシャー対応力、持続集中力などが問われます。その他、課題対応力や問題分析・解決力、企画アイディア力なども測定されます。

組織適応性では、その企業の風土、精神などへの適応力が試されます。例えば、新規事業への取組みに積極的な革新的企業では創造重視が、チームとしての強みを大切にする企業では調和重視、ルールを重視して全体を統率する企業などでは秩序重視の観点などからの測定が行なわれます。

企業別の使用する適性検査の種類

適性検査にはいろいろな種類があって、実施方法にも種類があることを紹介してきましたが、採用側の企業ではどのような種類の適性検査を使用しているのかを見てみましょう。希望する企業が採用している適性検査の種類を確認して対策をたてることも重要なことです。

金融業界

外資系金融
■玉手箱:メリルリンチ日本証券、J.P.モルガン、ドイツ銀行、シティグループなど
■SPI:ゴールドマン・サックス (英語もあり)
■TG-Web:モルガン・スタンレー
外資系企業だけあって、英語の検査がある玉手箱が多く採用されています。Webテストの形式で行なわれます。

日系金融
■玉手箱:みずほフィナンシャルグループ、大和証券、野村證券、みずほ証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、日本生命保険、第一生命保険、住友生命保険、野村アセットマネジメント
■SPI:日本銀行、三井住友銀行、三井住友海上火災保険
■TG-Web:三菱東京UFJ銀行
やはり、玉手箱が多く採用されています。

総合商社

■SPI(+英語):三菱商事、伊藤忠商事、丸紅、住友商事、双日、豊田通商
■玉手箱:三井物産
圧倒的にSPIが採用されています。テストセンターでの検査実施になります。ほとんどの会社が小論文などの筆記試験を併用しています。

製造業

外資系メーカー
■玉手箱:ネスレ日本、ファイザー
■SPI:ルイ・ヴィトン モエヘネシーグループ
■TG-Web:ジョンソン&ジョンソン
■独自形式:P&G Japan、ユニリーバ・ジャパン、日本ロレアル
メーカーによって特色があるからか、採用されている適性検査の種類は分散しています。

日系メーカー
■玉手箱:日立製作所、日産自動車、川崎重工業、キリンホールディングス、サントリーホールディングス、味の素
■SPI:パナソニック、ソニー、三菱電機、トヨタ自動車、キーエンス、三菱重工業
■TG-Web:資生堂、JT(日本たばこ産業)、武田薬品工業
日系メーカーは玉手箱とSPIが拮抗しています。

広告・マスコミ

■SPI:電通、博報堂DYグループ、アサツー ディ・ケイ、TBS、NHK
■TG-Web:日本テレビ、テレビ朝日
広告・マスコミ業界はSPIの採用が目立ちます。各社とも独自形式の筆記試験を併用しています。

インフラ業界

■SPI:日本郵船、JR東日本、日本航空、全日本空輸
■玉手箱:商船三井、JR西日本
インフラ業界ではSPIがやや多いのですが、独自形式の適性検査を行なっている会社も見うけられます。

適性検査の種類別対策

適性検査は就職を志望する企業への第一関門です。ここをパスしないと、次のステップには進めません。いろいろな種類の適性検査を調べて対策をたてる努力が欠かせません。特別な対策は難しくても、最低限、基本的な能力を鍛えておくことは大切でしょう。検査の実施方法の種類ごとの対策や、能力検査、性格検査などの対策を見てみましょう。

実施方法への対策

筆記やマークシート対策:筆記試験は簡単にできるので、就職説明会などの最後に突然行なわれることもあります。いつでも対応できるように、筆記用具の準備は万全にしておくことが大切です。マークシートの記入にはB以上の柔らかい鉛筆を用意しましょう。

テストセンター対策:テストセンターのサイトから予約す場合は、スケジュールを調整して迅速に予約する必要があります。就職活動が活発になってくると、予約がすぐに埋まる恐れもあります。予約が取れないような場合には、志望企業の人事担当者にすぐ相談するようにしてください。

Webテストでの対策:自分の好きな場所で検査を受けられる方法ですが、インターネット環境に問題がないか事前にチェックしておくことが大切です。不要なアプリケーションをすべて終了させて検査に臨みましょう。

能力検査対策

能力検査には、SPIや玉手箱などの種類によって出題の傾向がありますので、事前準備の対策は可能です。書籍やインターネットで適性検査の種類ごとに問題演習するのが対策としては有効でしょう。

問題のパターンに慣れておくだけで点数は伸びますので、直前であっても対策をおろそかにしないことです。最近は、適性検査を行なうことが当たり前のようになってきています。ほとんどの学生が適性検査の対策をしているので、全く対策しないと不利になり点差を広げられてしまいます。

性格検査対策

性格検査には自分の考えに素直に答えることが、基本的な対策で大切なことです。ウソの回答をすると矛盾が生じて、その矛盾も把握されてしまいます。最近の適性検査は面接時の想定質問まで用意していますから、本当にその性格なのかは面接でチェックされることになります。

ただ、社会通念上肯定的に答えたほうが良いような質問も多く混入しています。「協調性がある」とか「根気がある」というような種類の設問には、肯定的に回答したほうが好まれることは事実です。それでは「今まで一度もウソを言ったことがない」という設問にはどう答えたら良いでしょう。理想的に「はい」と回答したりすると、不誠実さとしてチェックされることになってしまいます。やはり、基本は素直さが大切です。

適性検査を突破して内定獲得へ

適性検査の種類にはいろいろなものがあり、企業によって採用している適性検査の種類もさまざまです。適性検査を受けることは就職活動の最初の第一歩です。ここを突破しないことには志望企業の内定、就職の芽はでてきません。

適性検査の種類ごとに対策書籍も数多く出版されていますし、ネットでも適性検査の対策サイトがいくつもあります。就活するほとんどの学生は適性検査の対策をして準備していますので、対策をしないで適性検査に臨むのは無謀とも言えるでしょう。

十分な対策をして、この第一関門を突破しましょう。次はさらに競争の激しい2次選考や面接が待っています。希望する企業に向けての挑戦はまず適性検査からです。

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