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2018年04月06日

トリリンガルは就職で有利になるのか・育て方|仕事/転職

トリリンガルと聞いて、自分には縁のないものだと思いますか?特別な能力のある人、帰国子女の人なんでしょと諦めますか?頑張り次第で身につくものだとしたら、トリリンガルになってみたくありませんか?仕事の幅も広がり、視野も広がる多言語の世界を覗いてみましょう。

トリリンガルってどんな人?

日本人の中には、なぜか英語を習得したいと考える人が多くいます。話せたらカッコイイ、海外旅行の時は便利だななど、その動機はさまざまです。しかし、日本語以外にも複数の言語を操る人が存在します。トリリンガルなどと呼ばれる人たちです。

トリリンガル、トライリンガルなどと呼ばれる「3カ国語」を、何不自由なく話せる人は、海外では行くと特別ではなく、割と一般的な存在と言えます。「トリ」は「3つ・トリオ」という意味で、トリプルやトライアングルなどを連想させます。

マルチリンガルとポリグロット

トリリンガル以外にも類似の言葉があります。2カ国語、3カ国語以上を自由自在に話せる人のことを、マルチリンガルーMulti(多くの)言語を操れる人と言います。4カ国語を話す人をマルチリンガルと呼ぶわけではありません。

ポリグロット(Polyglot)は多言語話者と呼ばれ、意味は「多くの舌」です。これは、ラテン語から来ている言葉で、フォーマルな言い方です。公用語が英語とフランス語の2つあるカナダなどは、マルチリンガル国家などと呼ばれます。

さらに「ハイパーグロットーhyperglot」という10カ国語以上を操る「強者」も存在します

トリリンガルとバイリンガルはなにが違う?

バイリンガルとは、母国語以外のもうひとつの言語を母国語並に話せる人のことです。なんとなく「日常会話ならできます」というレベルではなく、ネイティブと同等、あるいはビジネスレベルであることが条件です。

たとえば、日本人なら子どもの頃に海外に移り住んだ、あるいは両親のどちらかが外国人などの条件が揃わないと、完璧なバイリンガルになることは困難です。意識的に家庭では母国語で話し、家から一歩でるとそれ以外の言語で話すなど、気をつけないとバイリンガルになれない人もいます。

母国語がしっかりしていない幼児期に、外国語を習得しようとするとどちらも中途半端になり、弊害が生まれます。「セミリンガル」と呼ばれる問題です。そう考えるとトリリンガルは、本人の努力が必要なことが分かります。置かれた環境などでバイリンガルに育つことはあるでしょうが、不可抗力でトリリンガルになるのは難しいと言えます。

トリリンガルだと就職に有利になる?

就職活動する際には、語学に堪能な方が当然有利です。しかし、現在では英語を習得している学生も珍しくなく、帰国子女の数も少なくありません。社内の公用語が英語の企業もあり、バイリンガルであることは、珍しくない時代になっています。

では、トリリンガルではどうでしょうか。3カ国語話せるのだから、その分チャンスもあるのでしょうか。

日本語と英語、その他の言語が「何語か」によって、状況は変化します。たとえば、少数民族の言葉を習得していても、なかなか出番はありません。仕事をする上で役立つ言語でなければ、意味がありません。就職したい会社がグローバルに展開し、特定の国と関わりがあるなら、その国の言語を習得していないと有利とは言えません。

特に新卒で就職する際、経験はなく武器となるものは「トリリンガル」だけです。トリリンガルという武器を有利にしたいなら、どんな言語が話せるかは重要です。

転職の際は有利になる?

トリリンガルと聞いてまず思うのは「日本語と英語の他には何語」が喋れるのか、ということです。3カ国語が喋れるトリリンガルなら「英語は喋れて当たり前」と、相手は思い込んでいます。では、何語だったら転職の際に有利なのでしょうか。

転職するということは、経験があるということです。日本語・英語・他言語を使って、仕事が可能ならそれはとても強みになります。さらに、専門分野があれば、さほど苦労をすることなく転職は可能なはずです。

経験と実績とトリリンガルという武器は、転職に有利に働きます。しかし、ある程度の規模の会社でないと専門の部署がなかったり、英語以外の言語を使っての日常的な業務がない場合もあります。

実は有利にはならない?

たとえトリリンガルであっても、転職や就職に有利にならないという説もあります。日本語・英語・中国語のトリリンガルだったとします。中国語を使っての業務は日本人よりも、日本語ができる中国人の方が有利です。それは、その他の言語に対しても同じことが言えます。

トリリンガルのレベルにもよります。日常生活を送るには支障はないが、ビジネスで使うには心許ないレベルなら、スキルアップが必要です。ネイティブ並に多言語を話せるなら、ビジネスチャンスはあるはずです。

トリリンガルにおすすめの仕事とは

トリリンガルは就職で有利になるのか・育て方|仕事/転職

外国語を使う仕事はたくさんあります。多言語が必要とされる職業もあり、今後需要が増えてくるとされます。特に接客業などは、日本人のホスピタリティーの高さを買われ、日本語ができる外国人よりも求人があります。では、具体的にはどんな職業があるのでしょうか。

観光業

観光業では、多言語を話せるトリリンガルは重宝される存在です。必ずしも、英語圏の人ばかりがお客様ではありません。東南アジアの人たちは、比較的英語が堪能です。しかし、近年増加している中国からの観光客は、そこまで英語が堪能ではありません。言葉の問題が生じ、トラブルの原因となります。

日本語と英語、中国語のトリリンガルは、観光業にとっては、必要な人材と言えます。

接客業

トリリンガルやバイリンガルの人の職業として思い浮かぶのが、ホテルでの業務ではないでしょうか。フロントデスクやコンシェルジュなどは、多言語に長けた方が仕事の幅が広がります。外資系のホテルでは、従業員も国際色豊かです。

きちんとした接客を身につければ海外でも働け、自信にも繋がります。他には、デパートの従業員やキャビンアテンダントなど、トリリンガルが武器になる職業です。

オフィス系

外資系や海外進出をしている大企業などでは、当然、オフィスの中では英語が主流の言語です。日本語が堪能な外国人スタッフも大勢勤務している環境です。電話のやり取り、会議、一般的な日常の業務など、その全てを日本語以外で行える語学力があれば、問題なく働けます。

主に、日本語と英語のバイリンガルが多いと考えられますが、中国語や韓国語、ヨーロッパの言語が堪能なトリリンガルの需要が高いのもオフィス系の仕事の特徴と言えます。

トリリンガルの脳は他の人と違う?

トリリンガルの人たちは、言語習得が苦手な人たちと比べると何かが違うのでしょうか。特に、脳の構造はどうなっているのか、特別な才能が必要なのかなどは気になるところです。

なにか新しいこと(特に言語)を覚えようとする時、「記憶」がキーワードになります。単語を覚える、文法を覚える、発音を覚えるなど、脳と筋肉はフル活動します。意識的に思い出す記憶(顕在記憶)、無意識に思い出している記憶(潜在記憶)の両方にまたがっているのが「言葉」です。

赤ちゃんの脳は特別な能力を秘めている?

人間には「学習が上達しなくなる限界の時期」があり、「臨界期」と呼ばれます。さらに、その時期を過ぎると言語の習得が不可能になるという説があります。そのため、世の中の親たちは、幼い我が子を幼児教室に通わせます。

7歳までなら、母国語以外の言語も楽に習得可能とされています。脳は「聞く音と聞かない音」を区別します。その限界が7歳までとされているからです。人種に関係なく8カ月までの赤ちゃんは、どんな言語(音)も理解する「脳ー耳」を持っています。英語のLもRも聞き取ることが可能です。

しかし、年齢による能力の差はないとする研究もあります。多言語を話すトリリンガル、マルチリンガルの人たちの多くが、幼い頃に特別な語学学習をしたわけではありません。学習能力より、人格の方が重要だとする研究者もいます。

子どもをトリリンガルに育てる方法

日本国内に住んでいても、子どもをバイリンガルにしたいと思う親はたくさんがいます。自分自身の夢を投影している親、将来困らないように小さいうちから教育しておきたいなど、その理由はさまざまです。

一説には、第1言語を習得するときより、第2言語を習得する方が簡単であるとされます。その反面、弊害もあるとされます。幼い頃から「言葉」の教育は必要なのでしょうか。バイリンガル、トリリンガルになるためには、どうしたら良いのでしょうか。

保育園から外国語の教育は必要?

母国語がしっかりしていない幼児期に、外国語を習得しようとするとどちらも中途半端になり、弊害が生まれます。「セミリンガル」と呼ばれる状態です。これは、「リミテッド・バイリンガル」や「ダブル・リミテッド」などとも呼ばれます。

「母国語ができないと抽象的な思考ができない」とされます。人は言葉を使って物事を考えます。きちんとした「言葉の土台」ができあがる前に他言語を学習させると、未成熟な頭の中で混乱が生まれ、思考力、表現力などが発達しないと言われています。

精神の安定、知能・心・理解力の発達など、言葉だけに留まらない問題が起きてきます。母国語は、2~3年もすれば習得できます。しかし、10年以上の長い時間をかけて、徐々に豊かな言葉の世界を完成させるのが母国語です。

幼児英語教育が全て「悪」なのではありません。メリットとデメリットを知ることが大切です。

帰国子女じゃないとダメなの?

帰国子女でなくてもトリリンガル、バイリンガルになる人はいます。留学経験がなく日本に住んでいる「純ジャパ」と呼ばれる状態のままです。当然、本人の努力の結果です。たとえば、日本人が英語を不自由なく話せるレベルにまで上達したとします。その後、どんな言語を学習したら良いのでしょうか。

話している人口の多さから言えば、フランス語がおすすめです。フランス語は、体系的にはラテン語を語源とするロマン系の言語です。ロマン系言語には、フランス語の他に、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、ルーマニア語などがあります。ルーツが同系なので、文法や単語が似ています。フランス語を突破口に、多言語を習得する可能性が広がります。

子どもの頃に英語が習得できなかったからと言って、悲観することはありません。大人になってもバイリンガル、トリリンガルになる可能性はゼロではありません。

ヨーロッパでは当たり前のトリリンガル

ヨーロッパで話される言葉のルーツは同系が多いため、トリリンガル、マルチリンガルは珍しくありません。むしろビジネスにおいては、トリリンガル以上でないと支障がでます。日常的なショッピングでさえ、さまざまな言葉が飛び交っており、それくらい普通のことです。

海外に住んでいる日本人の中にもトリリンガルは大勢います。ただの挨拶レベルではなく、きちんとビジネスで通用するレベルです。それは、住んでいる環境がそうさせています。しかし、日本に居ながらにして、努力次第ではトリリンガルになれます。多言語ができれば、世界が広がります。ちゃんと勉強すれば、身につくのが語学力です。頑張ってみる価値は十二分にあります。

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