介護業界のDXを考えよう!現状とこれからの実現可能
更新日:2022年01月25日
介護業界のDXとは?
介護業界のDXという言葉を聞いたことがあるでしょうか。DXとはデジタルトランスフォーメーションの略語です。簡単に言うとデジタル技術を使って介護業界を変えていこうという動きです。
様々なことを手作業に頼っている中で、システムを導入することでかかる時間を軽減し、サービスの向上を図っていこうという動きが広まっています。ここでは介護業界におけるDX化について考えていきます。
介護業界のDX化で実現可能なこと
これまで、介護現場は体力勝負のきつい仕事であると言われてきました。しかし、近年その介護現場でDX化が進められています。
実際に様々な機器が導入され、介護職員の労働をサポートしています。どのように変化しているのかを詳しく紹介していきます。
介護記録業務の自動化
介護現場では、日々の介護記録を残さなければなりません。職員にとって大変時間のかかる作業ですが、この作業に対して自動化が進んでいます。
通信技術を活用することで入力時間の短縮を図ったり、情報を検索する時間を大幅に削減したりすることが可能性になります。また、自動化されることで難しかった介護記録業務の標準化を実現できるようになるでしょう。
要介護者の見守り
センサーを利用して様々な情報を計測し、数値化する技術が導入されています。このセンサーを活用することで、要介護者の状況を自動的に把握し、見守ることができるようになります。
具体的には要介護者の体全体の動きや、心拍数や呼吸、血圧、体温などの身体的な数値、温度、湿度など居住環境の数値をセンサーで検知することで、職員の負担を減らすことができるでしょう。
医療情報の連携
主要都市から遠く離れた地方などでは、深刻な医師不足が問題となっており、同時に高齢化も進んでいることで医療に関する問題が浮き彫りになっているのが現状です。
この問題を解決するための動きとして通信技術を使用し、地域と医療の連携がとられています。
このような地域にある施設を、情報共有できるシステムで確立することによって、1つの大きなクループと化し、それぞれの地域で手厚いサービスが受けられるような取り組みが進んでいます。
危険予測システムの導入
介護施設では、入居者の転倒や転落による事故が多発します。転倒や転落によって、骨折したり寝たきりになったりすることもあり、大きな事故につながりやすいため、常に注意を払わねばなりません。
このような転倒を防ぐために、センサーを活用することができます。入居者がベットから起き上がって、ベットから離れようとしたときにセンサーで察知することで、転倒や転落の危険をあらかじめ予測できるようになるでしょう。
介護ロボットによりスタイルの負担を軽減
入居者をベットから車いすへ移動するときや、入浴の支援を可能とする介護ロボットも実際に導入されつつあります。また、立ったり座ったり、排泄の誘導などをサポートしてくれるロボットなども開発され、スタッフの負担を軽減しています。
その分職員の手が空くことで、ほかの業務に時間をかけられるようになるでしょう。
メディケアDXとは?
初回公開日:2021年12月22日
記載されている内容は2021年12月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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