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「ご返事」と「お返事」の違い・例文|敬語/メール/いたします

更新日:2020年08月20日

「ご返事」と「お返事」どちらも同じような意味ですが、いったい何が違うのでしょうか。ここでは、「ご返事」と「お返事」の違いについて例文などを用いてご説明します。また、「ご返事」と組み合わせて使う言葉や敬語表現、類語表現などについてもみていきます。

「ご返事」と「お返事」の違い

「返事」という言葉を丁寧に言う場合に、「ご返事」だったり「お返事」だったり、どちらかの表現をするでしょう。この違いというのは何なのでしょうか。ここでは、「ご返事」「お返事」の違いについてみていきます。

「ご」と「お」の使い分けのルール

尊敬や丁寧の意を表す接頭語「お」と「ご」の使い分けにはしっかりとした約束事があります。それは、漢語には「ご」を冠し、和語には「お」を冠するという決まりです。漢語とは、昔、中国から伝来して日本語となり、音読みで読まれる語や熟語です。日本で作られたものもあります。

和語とは、漢語が伝来する前から日本にあった言葉です。やまとことばとも呼ばれます。訓で読まれる言葉です。「返事」は、音読みで読まれる語なので、漢語に当たります。漢語なので、上記のルールに従えば、「ご」を冠して「ご返事」となります。「返事」は漢語なので「ご」を付けて「ご返事」の形にする、これが基本です。

接頭語に「ご」がつく漢語、「お」がつく和語の例

接頭語に一般的に「ご」が付くことの多い漢語の例は以下になります。
・ご記入
・ご予算
・ご挨拶

・ご案内
・ご出席
・ご安心

・ご予定
・ご家族
・ご無事

接頭語に一般的に「お」が付くことの多い和語の例は以下になります。

・お支払い
・お体
・お気軽に
・お手紙

・お時間
・お許し
・お一人
・お大事に

実際に口にしてみると、どれも使い慣れた自然なことばであることが分かります。もちろん、「ご返事」もスムースにいうことができます。

漢語でも接頭語に「お」がつく場合の例

前述では、漢語には「ご」の接頭語を、和語には「お」の接頭語を付けるのが一般的であるとご説明しましたが、中には例外もあります。

漢語でありながら、接頭語に「ご」ではなく「お」が付く言葉の例は以下になります。
・お金
・お客
・お札

・お礼
・お時間
・お写真
・お食事

・お弁当
・お中元
・お歳暮
・お電話

・お手紙
・お役所
・お役人

このように漢語であっても、話し言葉としてなじんできた言葉は、「ご」という接頭語から「お」という接頭語に変化してきました。つまり、日常的に使われるようになった言葉には和語の接頭語「お」が付くほうがむしろ自然だということで、「お」が接頭語として使われるようになりました。

和語でも接頭語に「ご」がつく場合の例

日常的に使う言葉の場合は漢語でも接頭語に「お」がつく言葉があるように、和語であっても接頭語に「ご」がつく言葉もありますので、以下にご紹介します。

・ごもっとも
・ごゆるりと
・ごゆっくり

上記の言葉に、試しに和語の本来の接頭語である「お」を付けて比べてみると、「おもっとも」「おゆるりと」「おゆっくり」となり、「お」より「ご」を付けた方が発音しやすいことが分かります。

これらの和語については、言いやすさという点で定着したとう見方と、「お」という接頭語より「ご」の接頭語の方が改まった言い方であることから和語であっても「ご」の接頭語で定着したという見方があります。

接頭語に「ご」も「お」もつけられる言葉

話し言葉として日常化した言葉の場合は、漢語でも接頭語として「お」をつける言葉が少なくないことがわかりました。また、和語だとしても言いやすさや改まった言い方であることから「ご」を接頭語としてつける言葉があることもわかりました。

しかし、それだけではなく「ご返事」「お返事」などのように、漢語の本来の接頭語である「ご」と日常的によく使われている漢語につく「お」のどちらを付けても自然に用いられている漢語があります。以下に、どちらも使用できる漢語をご紹介します。

・ご予算、お予算
・ご気分、お気分
・ご接待、お接待
・ご祝辞、お祝辞

・ご誕生、お誕生
・ご相伴、お相伴
・ご勉強、お勉強

上記のような言葉は、どちらも日常的に自然に違和感なく使われています。

「返事」は「ご」も「お」のどちらでも良い

「返事」という言葉も、前述の「ご」「お」どちらの接頭語もつけることができる言葉です。「返事」も「漢語でありながら「ご」も「お」も付けて使われる言葉」のカテゴリーに入ります。

「返事」はもともと和語の「かえりごと」に漢字を当てて音読みにした「和製漢語」です。しかし、古くから日常的に使われている言葉であるため、漢語として「ご返事」として使い、和語としては「お返事」として使い、両方の使い方が並行して使われるようになりました。

以上のことから、「返事」に接頭語をつかる場合には「ご返事」でも「お返事」でもどちらでも良く、どちらも誤りではありません。ただし、使う場面についてはそのシチュエーションにあった言葉になるように気を付けましょう。

「御返事」か「ご返事」か

さて、返事は「ご」返事、「お返事」の両方の使い方が可能であることがわかりました。では、「ご返事」を表記する場合には「ご」には漢字の「御」を当てて「御返事」と書くべきでしょうか。それとも仮名の「ご」を付けて「ご返事」と書くべきでしょうか。

「常用漢字表」には、「御」は「ギョ・オン・ゴ」の読みが当てられています。よって、漢字で「御返事」と書いても「ゴヘンジ」と読むことができます。実際に、自然とそのように読まれています。「御返事」を「ギョヘンジ」や「オンヘンジ」と読まれることはまずありません。

「御返事」「ご返事」「おへんじ」の使い分け

前述のことから、「返事」という言葉を丁寧にする場合に用いられる「お」「ご」の付く表現は漢語に付く接頭語「ご」を付けて「ご返事」であることがわかりました。

また、返事は古くから使われて日常化しており、接頭をつ語も「ご」とともに和語につく「お」を付けて「お返事」という表現も行います。さらに「ご返事」の「ご」に「御」という漢字を当てて「御返事」という表現も行います。この三つの表現が「ごへんじ」の表記方法になります。

よく使う言葉で「ご」と「お」をみてみる

「ご返事」と「お返事」の使い分けは、次のような言葉でみるとよりわかりやすくなります。いずれも「ご返事」「お返事」と同じく、漢語でありながら「ご」も「お」も付けられる言葉です。

まず「誕生」という言葉ですが、この言葉は「ご生誕100周年」のような硬い文脈では、「○○様は昭和○○年にご誕生されました」というように使われます。そして、幼稚園で使う場合には「明日はお友達のお誕生日会をしましょう」などの表現で使われます。

次に「葬儀」という言葉ですが、この言葉は漢語らしい重々しい言葉です。文章中など改まった文脈では「ご葬儀」のご案内のように使われますが、会話では明日の「お葬儀の件」というようにやわらかい表現でも使われています。

初回公開日:2018年05月21日

記載されている内容は2018年05月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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