Search

検索したいワードを入力してください

出世したくない理由と部下がいい出した時の対応方法|転職例など

更新日:2020年08月28日

出世したくない人の理由と、それへの上司たちの対策とその根本に潜む問題点について考えてみます。転職に見られる例を通して、問題点を掘り下げます。出世したくない若者たちには様々な理由があります。企業側から見るだけでは、その本質は見えません。

最後に、現代の若者はビジネスシーンにおいてもたくさんの選択肢があります。インターネットが普及し、今やネット回線があれば一人でもビジネスを始められる時代です。

その上、上記で言及した企業に対する不信感もあります。企業に所属して、社員の一員として成長していく、出世する以外にも、自身を成長させ、お金を稼ぐ道は無限大であり、出世だけではなく、仕事を楽しむ、好きなことを仕事にしていくような若者も増えているのです。

部下が出世したくないと言ってきたときの対処法

2つの対処法

では、部下が出世したくない、といってきたとき、または、そのような兆候が見えたとき、上司はどのような行動をすればよいでしょうか? ポイントは2つです。これは1、2の順番で教育していく必要があります。人は不安を煽られた方が、その後の処方箋に強い希望を見出す心理作用が働くことが理由です。

ネガティヴなイメージを語る

最初に、出世したくないと思うと、よくないことが起こることについて、部下にさりげなく話をしてみましょう。

社内で出世をする、ということは、仕事におけるスキルをあげていくことと同じです。いつまでもいわれたことしかできない平社員のままだと、この先とても不安なことになります。

リストラの対象となる確率は高くなるでしょうし、いざ転職をするとなっても、即実践力のない経験者はなかなか次の仕事には苦労することになります。

年下が上司になっていく状況も、居心地が悪いものです。この先結婚をし、子供を儲けることを考えたら、不安になることはないか?とさらに少しくらいプライベートに踏み込んだ話をしてみるのもよいでしょう。

このままだと、将来的に悪いことになっても、よいことにはならない、という出世したくないことについて悪いイメージをひとつひとつ伝えるのです。

効果的なのは、自分の例を含めてもよいですし、実際に自分が知っている、出世したくないがためにダメになってしまった社員の話をすることです。

しかし、ただネガティヴなイメージを与えるだけでは、今打ち込んでいる仕事に支障をきたす恐れがあります。上司としての信頼も損ないかねません。

厳しい言葉を敢えて口にするときは、同時に必ず現在における部下のがんばっている姿を褒める言葉も添える必要があります。

さらに、勤めている会社がいかに素晴らしいか。その企業体質や、ミッションやビジョン、待遇などについて、夢を大きく膨らませて述べましょう。

「君はできる人だから」「うちの会社に必要な人材だ」という決め台詞も、ここぞというときには抜群の効果を発揮します。

最もよくないのは、過去の自分たちと、現代の出世したくない若い社員を同列に比較して考えてしまうことです。誰も憧れない上司の言葉になど耳を傾けません。

背中を見せて、思いを伝えるという自身の現在の姿がなにより重要になっていきます。出世した自分こそが誰よりもやりがいがあり、生活も充実しているのだという気持ちを持って、部下にも接する態度を心がけましょう。

ポジティヴなイメージを語る

ネガティヴなことをいったあとは、出世に対してポジティヴなイメージを与えていくことに、だんだんとシフトしていきましょう。

そもそも彼らが出世したくない、と思っている理由に、昇進していくことでなんのメリットがあるのかわからない、ということがあります。

給与があがるのかもわからない。業務が増えるだけじゃないのか。上司を見ていると、あんなふうにはなりたくない、と思う。

出世をすると、結婚や出産に支障が出るのはわかりきっている。ひょっとすると結局リストラされてしまうかもわからない。

若手社員の多くは、出世したくないと思っているというより、漠然とした思いにとらわれて、仕事というものがなんなのかがわかっていない、ということが大きくあります。

まず現実的で具体的なことを言及しましょう。実際役職がつけば、給与はあがります。仕事の重責や、対人関係のリスクと天秤をかければ、仕事をして、お金を得ていく喜びに勝るものはありません。

さらに、若者にはイメージしにくいことを伝えていく必要が、年上の上司にはあります。責任を負いたくない、という思いを抱える若者は、組織を動かせる立場になることの魅力をまだわかっていません。このことの凄さ、喜び、充実感を、しっかり伝えましょう。

最も効果的なのは、出世をすることで、社会的信用が上がるメリットを具体的に伝えることです。誰もが承認欲求を満たしたいと思っていますし、自己実現を満たしたいという欲望があります。

出世すれば、自分が思い描いている夢に近づける、ということを、若い人に伝えてください。若手社員はまだ社内の狭い世界しか知らないのです。

いわれた業務をこなすだけの若い人に、なぜ出世することが夢を育むことになるのか、その具体的なことを言葉として話すことは難しいかもしれません。

自分の例や、知人の例を出して、出世したことで、こんな得があった、ということを、大きく自信を持って伝える実際の生の言葉が必要です。役職に就いてしまえば、リストラの対象になることもなくなることは現実的なことです。

出世したくないことが原因の転職例

転職の現在

現在新卒の転職率は、3年で3割だといわれています。つまり3人に1人は、3年以内にせっかく内定をもらった会社を辞めてしまっているということです。

もちろん彼らはその後転職することになります。厚生労働省が発表している「雇用動向結果調査の概況・結果の概要」に、明確なデータがあります。

離職率と入職率がだいたい同じ推移としてグラフで提示されています。ここから推察されることは、離職者のほとんどは転職をしている、ということです。

現代は昔のように転職に悪いイメージが持たれなくなりました。スキルアップのための転職は社会的にも善いイメージを持たれています。企業としてもよい人材確保のために中途採用者を歓迎しています。

まだ20代の若い間なら、いちからやり直すことも可能でしょうが、特殊なスキルや経験を持っていない限り、転職後に待遇が以前よりよくなった、という話は一般的には聞きません。しかし、この辺りの事情は冷静に分析してみる必要があります。時代は大きく変化しました。

出世したくないことを理由に転職をして給与が減っても、労働時間が少なくなったほうが幸せだ、という人もいます。

以前の業務内容よりは、転職後の業務のほうが自分に合っていた、という人も少なくないでしょう。では、30代以上になって、出世したくないことが原因で転職をした人の場合はどうでしょうか? 

以前は、若者が入社してもすぐに辞めてしまう、という雇用離れが深刻的にクローズアップされた時代がありました。しかし、実際の現場は多様的です。

出世したくないことと、それがどのような関係があるのか。ここに表れている現在の事情を考えてみます。

出世したくない人の転職理由

まず転職についてですが、自分の得意分野や経験を活かし、生き生きとより働く意欲を高めるためにするものが、転職です。出世したくないから転職をする、という人もいるかもしれません。

一般的にはこれは現実逃避のように思えますが、一概にそうはいえません。転職して給与が減っても、業務内容が合っているならばよい、残業時間が減るならばよい、と考えるのが、現代の若者です。さらに出世したくないという人は、また別の人生の選択を視野に入れている場合も多いのです。

これはIT会社などに多いのですが、日本型の年功序列型の会社ではなく、外資系企業等に転職する若者がいます。

日本の大手企業の役職に就いたところで、年俸がどのくらいかは、今はもう明確な数字として、彼らはわかっています。

仕事ができる人は、実力分の給料が欲しいので、転職を繰り返します。彼らの特徴は、出世などの社会的信用よりも、あくまで給与という明確な成果報酬です。

終身雇用が崩壊しつつある現在では、彼らにとって出世にさほど魅力が感じられません。それが若者たちが出世したくない一番の原因であり、転職の現状です。

出世したくない、という気持ちは自然発生的なもので、企業側にも多くの責任があることは否定できません。せっかくの重要な人材を逃してしまうことにもなりかねません。

本当に仕事が出来る人、頭の良い社員は転職をして、自らをスキルをアップさせていく時代に突入しています。出世したくない若者を嘆く人は、今の時代に乗り遅れています。

企業側は組織内で出来うる限りの社員育成をして、個人への目配せをすべきです。出世したくない若者は、決してマイナスのイメージだけで図られるものではありません。

まずそこに大きな時代の変化があり、ジェネレーションギャップが起こっていることを認識すべきです。

初回公開日:2017年07月24日

記載されている内容は2017年07月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Latests