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「留保」の使い方・法律用語なのか・「保留」との違いと法律

初回公開日:2018年04月17日

更新日:2020年08月28日

記載されている内容は2018年04月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「留保」という言葉は、日常生活ではあまり使われない言葉で、なにやら堅苦しい印象のある言葉です。この言葉には、どのような意味があるのでしょうか。この記事では、そんな「留保」という言葉について、その意味から類語まで詳しく取り上げご紹介します。

「留保」の使い方

「留保」の使い方・法律用語なのか・「保留」との違いと法律
※画像はイメージです

「留保」という言葉は、日常会話で使うことがあまりない言葉です。一見して堅苦しく難しそうなこの言葉にはどのような意味があるのでしょうか。

「留保」という言葉には二つの意味があります。一つ目は、「その場ですぐに何かを行わずに、一時的にしないでおくこと」という意味です。二つ目は「法律上、権利や義務を引き続き持ち続ける」という意味です。

それでは、このような意味を持つ、「留保」という言葉はどのように使われることがある言葉なのでしょうか。次項から、「留保」という言葉が使われているフレーズについてみてみましょう。

内部留保

「内部留保」とは企業が獲得した利益金額から、役職賞与(役職に応じたボーナス)、役員賞与(役職に関わらず企業が役員に出すボーナス)、株主に配当する分の利益、租税など、企業の外に出す利益を除いた分の利益を、企業の中にとどめて保管しておくことです。ひらたい言葉で言うと、「企業の利益の蓄え」といえます。

「内部留保」は「準備金」や「引当金」、「積立金」と言うような名称がつけられますが、現金の形だけではなく、土地建物や機械設備など色々な資産形態で使われています。したがって、「会社の利益の蓄え」だからといって、必ずしも「お金」であるとはいえない、と覚えておきましょう。

留保金

「留保金」とは「使わずに取っておいてあるお金」のことを意味する言葉です。この言葉のみでは単に「保管されているお金」のことを意味するだけなので、前後の文脈によってどのようなお金であるかは変わってきます。

ただ単に「留保金」と言った場合には、先にご紹介した「内部留保」のことを意味することのが一般的です。「内部留保」が「留保金」と同じ言葉というわけではありませんので、注意が必要です。

利益留保

「利益留保」は先にご紹介した「内部留保」の別の言い方です。「企業に残る利益の一部を、企業が企業の中にとどめて保管しておくこと」を意味する言葉だといえます。こちらの言葉は「留保金」とは違い、「内部留保」と全く同じことを意味する言葉だといえます。

留保賃金

「留保賃金」とは労働者が働き口を探すときに、「この賃金なら働こう」と決めている賃金の基準のことです。わかりやすく例えると、アルバイトを探している学生が「時給1500円以上のところで働きたい」などと言ったときの、1500円がこの「留保賃金」です。このように、「これ以上はもらえないと働かない」と言ったとき、賃金の基準を「留保賃金」と言います。

「留保賃金」は、就業する緊急度が高い場合には低く設定さざる終えないといえます。これは「支払いが迫っていて、どうしてもお金が足りない」といったときには、働く場所を選ぶのに時間をかけていられなくなるからです。

「留保」は法律用語なのか

「留保」の使い方・法律用語なのか・「保留」との違いと法律
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「留保」という言葉は、冒頭でもお話ししたように、日常生活ではあまり使われない言葉である反面、法律の話題でよく使われる言葉です。それでは「留保」という言葉は法律用語なのでしょうか。この項では「留保」という言葉が、法律用語であるかについて考えてみます。

法律用語とは

「法律用語」とは「法律に使われる言葉」のことです。「法用語」とも呼ばれます。「法律用語」は広義でいえば、法律で使われる言葉全般を示すことができるので、法律に書かれている言葉なら全て「法律用語」ということができます。単に「法律用語」といった場合には「法律でしか主だって使うことがない言葉」といった意味がある、と考えてよいでしょう。

一方狭義で「法律用語」といった場合には、「法律である事柄を示すときに必ず使う表現」と捉えることができます。こうした言葉には、「恩赦(おんしゃ)」や「後見(こうけん)」などの言葉が挙げられます。

つまり、狭義の意味で「法律用語」を捉えた場合には、「日常生活ではそう使わないが法律では使う頻度が高い言葉である」というだけではなく、「法律で必ず使われる言葉」と定められている言葉である必要があるということができます。

「留保」は定められた言葉じゃない

「留保」の使い方・法律用語なのか・「保留」との違いと法律
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前項で「法律用語」とは何かについてご紹介しました。その中で「法律用語」を狭義の意味で捉えると、「法律であることを表すのに使うことが定められている言葉」であるといえることもお伝えしました。

この狭義の意味で、「留保」という言葉が「法律用語」かそうでないかを考えた場合、「留保」は「法律用語」ではないということができます。法律で使うことが定められた言葉ではないからです。

一方で、「留保」という言葉を、「法律上、権利や義務を引き続き持ち続ける」という意味を持つ言葉として考えたときには、広義の意味で「法律用語」であるということができます。これは「法律用語」として定められてはいないものの、「留保」という言葉は法律でよく使われる言葉であるからです。

したがって、「留保」という言葉は「法律用語」と言い切ることはできないけれども、法律で使うことは多い言葉であるといえるでしょう。

「留保」と「保留」の違い

「留保」の使い方・法律用語なのか・「保留」との違いと法律
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「留保」という言葉と似ている言葉に、「保留」という言葉がありますが、この「保留」と「留保」はどのように違うのでしょうか。この項では、「留保」と「保留」の違いについてご説明します。

「保留」の意味

「保留」とは「そのままの状態でとどめておくこと」や「その場ですぐに決定せずにおさえてとめておくこと」、「決定することを先延ばしにすること」を意味する言葉です。例えば「電話を保留にしておく」といえば、「電話がかかってきた状態でとどめておいておくこと」になりますし、「応えは保留のままだ」といえば「まだ応えを出していないまま」といえます。

使われ方に違いがある

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