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11月の季語一覧・俳句/短歌/茶道で使う季語・用途別の例文

初回公開日:2017年10月20日

更新日:2020年03月05日

記載されている内容は2017年10月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

季語を取り入れれば、ワンランク上の手紙やメールが書けます。季語を使うのは、それほど難しくありません。11月の季語は「立冬」までは秋の季語を使い、「小雪」が終われば冬の季語を使います。ドラマチックに季節が移り変わる11月だからこそ、季語が生きてきます。

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11月によく使われる季語は?

11月の初めには、二十四節気の「立冬」を迎え冬が始まります。下旬には、「小雪」となり雨が雪に変わる季節を迎えます。季節は秋から冬へ、日に日に寒くなる11月の季語にはどんなものがあるのでしょうか。『歳時記』から主な11月の季語を見てみます。

『歳時記』とは?

歳時記を手に取ると、季節ごとの言葉がその季節をよく表していて頷けるものばかりです。そのように「誰もが納得できる、なるほどと思う言葉」を季節ごとに集めたものが歳時記です。

言葉を季節で分ける発想は『万葉集』の歌の部立てですでに見られますが、『歳時記』が現在の形になったのは、江戸時代に俳句が流行したことが大きなきっかけとなりました。『歳事記』は『季寄せ』とも呼ばれます。

1. 1年のおりおりの自然・人事などを記した書物。歳事記。
2. 俳句の季語を集めて分類・整理し、解説や例句を載せた書物。俳諧歳時記。季寄せ。

出典: https://dictionary.goo.ne.jp/jn/85061/meaning/m0u/ |

季節を表す「春夏秋冬」は全て季語として使えますが、季節を表す言葉だけで季語として使うのは一般的ではありません。11月の季語としても「冬」だけで使うのではなく、「冬の雨」「冬の夕」「冬の夜」「冬の雷」「冬きたる」などのように使われます。

初冬

季語「初冬」は「しょとう」「はつふゆ」どちらでも読めます。「冬の初めの頃」という文字どおりの意味です。きりりと冷えた空気や冷たい北風を表現した、11月の季語です。これから寒い冬が始まることを予感させる季語です。

立冬

二十四節気のひとつ「立冬」も季語です。11月の初め頃で、ちょうど七五三の頃です。紅葉も進んで、肌寒くはなったけれどまだ冬には早いという季節です。来るべき寒さに備えて、冬支度が始まります。

紅葉

「紅葉」は秋の季語ですが、11月も立冬の前は秋なので紅葉が使えます。「照紅葉」「桜紅葉」「紅葉散る」「紅葉の襲」のように、他の言葉と組み合わせて使うことも多くあります。意外なようですが「紅葉狩り」も11月の季語です。

時期別11月の季語は?

11月初旬から立冬までは、秋なので秋の季語を使います。立冬から小雪までは冬の始まりです。小雪がすむといよいよ本格的な冬が始まります。それぞれの季語をみてみます。

上旬

「紅葉」「桜紅葉」「柿紅葉」「冬近し」「冬紅葉」「晩秋」など、立冬が終わるまでの11月の季語は秋の終わりを告げる季語になります。

中旬

「茶の花」「山茶花」「冬椿」「初冬」「七五三」「小春」「鳥渡る」など、11月も中頃になると、冬の初めに渡り鳥が渡っていく様子や、冬に咲く花が季語に使われます。

下旬

11月の下旬には二十四節気のひとつ「小雪」があります「小雪」は雪が降るけれど、まだそれほどたくさんは降らない、という意味です。ちらつく程度と言っていいでしょう。寒さが本格的になって来ますので、季語も冬の季語になります。「焚火」「短日」「冬日和」「氷魚」「落穂」「炭火」、最近では「インフルエンザ」も11月から冬の季語に入ります。

11月の季語の植物

11月の季語の植物には、植物の名前の後に「紅葉」をつけるものが多くあります。「桜紅葉」「柿紅葉」「雑木紅葉」「草紅葉」などです。植物の名前の後に「落ち葉」がつくものも少なくありません。「柿落葉」「朴落葉」「銀杏落葉」「落葉松散る」などです。

11月に季語で使われる植物としては「山茶花」「コスモス」「茶の花」「八つ手の花」「枇杷の花」「冬葵」「紫甘藍(紫キャベツ)」「石蕗の花」「寒蘭」「榎茸」などが季語として使われます。

俳句で使う11月の季語

俳句は季節を歌うことが基本になっています。恋の歌が多い和歌と違って俳句に恋の歌が少ないのはそのためです。季語は、俳句に必ず入れなければなりません。季語は俳句のためにあると言っても過言ではありません。

11月によく使われる季語は、「落葉」「柿落葉」「山茶花」「初冬」「冬めく」「紅葉散る」
などがあります。

短歌で使う11月の季語

短歌と俳句の違いは、句の長さと季語があるかないかです。俳句は「五・七・五」で、短歌は「五・七・五・七・七」です。短歌は俳句と違って季語が必要ではありませんが、和歌は季節を歌った歌が多くあり、そのため季語が入っているように思われます。

百人一首でも有名な「かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きをみれば 夜ぞふけにける(中納言家持)」の「霜」は冬の季語、「このたびは ぬさもとりあへず 手向山 もみぢのにしき 神のまにまに(菅家)」の「もみぢ」は11月の季語です。

茶道で使う11月の季語

茶道では、伝統的に茶道具の銘に季語を使ってきました。11月の季語で茶道具によく使われるのは、紅葉で有名な「小倉山」や紅葉が錦のように見える様を表した「錦秋」、田に残った稲穂の「落穂」、野辺に咲く「野菊」、立冬が炉開きに当たることから、おめでたい「吉祥」などが使われます。

11月の季語を使った時候の挨拶/用途別例文

季節感のある文章はそれだけで人の心を掴みます。11月の季語を使った時候の挨拶の例文をご紹介いたします。

手紙に使う季語は?

11月は「晩秋の候」「立冬を過ぎ」「ひときわ冷たい風が感じられるようになりましたが」「初霜が冬の気配を感じさせる今日この頃」「紅葉の美しい季節を迎え」「寒い日が続くかに思えましたが、昨日は思いがけぬ小春日和で」「熟した柿の木が青空に映える季節となり」「落ち葉を踏む靴音も楽しく」など、季語を入れると季節を感じられる手紙になります。

挨拶文に使う季語は?

改まった挨拶の手紙も、季語を使うとぐっと上品になります。11月は「向寒の候」「立冬とは申せ、おだやかな秋日和が続いております」「枯れ葉も舞い落ち、冬到来の季節となりました」「小雪も過ぎ、寒さが一層増して参りましたが」「霜枯れの季節、ご家族皆様お変わりございませんでしょうか」など、秋の終わりとこれから寒くなるという言葉を入れると良いでしょう。

書き出しに使う季語は?

「霜秋」「暮秋」「夜寒」「向寒」「菊薫る」「菊花」「落葉」「初冬」「立冬」などの、11月の季語に「~の候」「~のみぎり」「~の折」のどれかを続けて書き出しとするのが最も丁寧な季語を使った書き出しです。三つのうちどれを使うかに決まりはありませんが、ビジネスなど改まった書き出しの場合は「〜の候」が無難です。

結びの言葉は?

11月は気温も不安定で寒くなる季節です。結びの言葉には、これから寒くなること、先様と先様のご家族への健康への気遣いの言葉を入れるとワンランクアップします。「冷え込んでまいりました。お風邪など召されませんように」「今年は冬の訪れが早く感じられます。くれぐれもご自愛ください」「日ごと寒さが増してまいりました。ご自愛くださいませ」などです。

お礼状に使う季語は?

お礼状に使う頭語も改まったものが良いでしょう。特に目上の方へのお礼状は季語を使います。「向寒の候」「暮秋の候」「初霜の候」「深冷の候」など、11月の季語に「~の候」「~のみぎり」「~の折」と続けます。

ビジネスに使う季語は?

ビジネスの場合は、11月の季語「晩秋の候」「紅葉の候」「深秋の候」「霜寒の候」「菊花の候」などを使います。続けて「貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」「貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます」などとします。

招待状に使う季語は?

招待状の頭語も「紅葉の候」「立冬の候」などのような改まったものが良いですが、気軽な集まりへの招待であれば、「冬の気配が近づいてまいりました」「紅葉の美しい季節となり」などの言葉も11月には相応しいです。

メールに使う季語は?

ビジネスで送る場合とプライベートとで使いわけます。ビジネスで送る場合は、文書で送る場合と同じように、季語に「〜の候」などを続けて使います。

個人への挨拶としては、「朝夕冷え込んでまいりましたが」「一日一日と寒さが増して、冬の前触れを感じさせる季節になりました」「銀杏並木が色づきますます美しくなってまいりました」などを使います。

スピーチに使う季語は?

スピーチは話し言葉ですが、場にふさわしい砕け過ぎない言葉が必要です。結婚披露宴での「うららかな小春日和が続く今日この頃、ご両家におかれましては」、お通夜や告別式での「秋気いよいよ深まって参りましたおり、急なご逝去の知らせに言葉もなく」などと使います。改まった席での11月のスピーチに季語「小春日和」「秋気」が使われています。

季語にチャレンジしてみましょう

季語には、日本の四季折々を写す美しい言葉がたくさんあります。普段、私たちが何気なく使っている言葉にも季語が含まれていますので、季語を使うことはそれほど難しいことではありません。少し意識して、季語を取り入れるだけで、手紙やメール、スピーチがワンランクアップします。

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