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2018年01月25日

【状況別】上申書の書き方|裁判所/会社/警察/免許取り消し

難しそうに感じる上申書ですが、書くのと書かないのとでは、受けとる側の感情も変わります。上手に上申書を書くことで、自分の気持ちを伝えましょう。それには、嘘をつかないこと、誠実であることを上申書から読み取ってもらうことです。

そもそも上申書とは何でしょう?

上申書とは、ペナルティを軽くしてもらうためのお願い文です。提出先は警察、裁判所などの官公庁であったり、上司であったりといった、上部の機関や人です。法的な手続きなしに、報告や申し立てをする手段です。各ケース別に上申書の内容などを例文も使いながら書き方を考えてみます。

裁判所に提出する上申書の書き方とは

裁判所に提出する上申書の種類はどんなものがあるでしょう

刑事事件で減刑を嘆願する場合に裁判所に上申書を出すことがあります。例えば、交通法規違反で処分を受けて、その処分を軽いものにして欲しい時や、保釈をお願いしたいときなどです。

また、十分に反省している加害者に対して被害者側から寛大な処置を裁判所にお願いする時も上申書を使います。また、裁判の終結までには膨大な時間がかかります。それをできるだけ早期に解決するため、和解を勧めて欲しいという申立てとして上申書を使うこともあります。

裁判所に提出する上申書の書き方ポイント

テンプレートには分かりやすい書き方が説明されています。ポイントとしては、申し立てを起こした裁判所の裁判書記官や管轄警察署長など宛に、まず現状を確認し、用件のみを書式に添って記入します。挨拶は抜きです。また、書式は、A4の縦書きでも横書きでも良いですが、左綴じになるようにします。両面印刷は使わず片面で印刷してください。

1ページの文字数は37文字、行数は26行。余白は左30㎜、右20㎜、上35㎜、下27㎜とした方が見やすいものになります。フォントはMS明朝の12ポイントが良いと言われます。あくまで、見やすいレイアウトとしての設定で、こうしなければならない、という義務ではないのですが、法的手続きが必要ではない文書ですので、読む側に好印象を持たせる方がより得であるという忖度です。

会社で使う上申書の書き方

では、官公庁ではなく、会社に出す上申書とはどういうものがあるかというと、これもいわゆる「お願い文」です。業務を改善して欲しい、新しい社員を登用して欲しい、会社のルールを就業規則に則ったものに改正して欲しい(残業代、残業時間、出張費用などなど)、その他企画書や提案書もあります。

「お願いします」と主張ばかりする書き方では説得力に欠けるので、訴えたい内容、どうして訴えたいのかという現状、訴えるに足る根拠(就業規則など)を盛り込むと会社としても無視できにくいです。人に訴えるのですから、会社の規則、規定、定款といったルールをしっかり読み込み、裏付けのある主張ができる上申書とすると望む方向に道を拓くことができやすくなります。

会社内の上司に提出する上申書の書き方

【状況別】上申書の書き方|裁判所/会社/警察/免許取り消し

上司への上申書の書き方・例文

〇〇年〇〇月〇〇日
〇〇部長〇〇様
〇〇部〇〇〇
研修費用について
〇〇で開催される研修は、私が所属させていただいている部署〇〇のプロジェクト〇〇にさらなる刺激とアイディアを受けるとともに、私自身のスキル、さらには部署全体のスキル向上に役立つものと考えます。つきましては、今回の研修を業務に必要なものとして研修費用の支給をお願いします。
以上

上司に対して上申書を提出する際に気を付けることは、直属の上司を飛ばさないことです。案件に関して権限を持つ人、例えば人事のことなら人事部長や課長に、新たな企画の提案なら直属の上司に対して自分の意見を根拠をもって上申する書き方をします。

例)研修の交通費を会社から支給してもらうための上申書の書き方
研修の費用について、それを業務上必要な研修であると会社から認めてもらい、費用を会社で負担してもらえるための上申書の書き方です。
・研修名
・研修目的
・研修日時・場所
・交通手段・交通費用・宿泊場所・宿泊費用
を漏れなく入れます。

警察に提出する上申書の書き方

警察に提出する上申書にはどんなものがあるでしょう

交通事故・交通違反のペナルティはそれぞれの累積点数による処分と期間が決められています。この処分は通常軽減されることはないのですが、免許停止90日以上の対象者に意見を聴取する機会が設けられることになっています。その際に自分の意見を上申書や嘆願書として提出することで処分の軽減を訴えることが可能です。

免許取り消しでの上申書の書き方

交通違反のペナルティでのペナルティで受けた処分の減軽を嘆願する上申書の書き方としては、まず違反の事実を真摯に受け止めて、猛省している事している事、その上で違反に至った理由を聞いて欲しいのだという態度を理解してもらう書き方を貫く事です。

上申書によって必ずしも処分が軽くなるとは限りませんが、できる事はした方が立ち直りも早くなるでしょう。書き方は簡潔にしてください。・宛先(警察署長もしくは公安委員長) ・違反の日時 内容 ・違反を反省している事 ・違反に至った事情や理由 ・今後の自分の心構えを書くと十分です。

効果的な上申書の書き方のポイント

「意見の聴取」で上申書を提出する目的は、自分の主張をきちんと聞いて欲しいと訴えることです。絶対に通用するとは言い切れませんが、あくまでも違反や事故の事実はきちんと認めて反省している態度をとることが大切です。

書き方に決まりはありませんが、・県警本部長、公安委員会など的確な宛名を書くこと、・意見聴取の日付を入れること、・上申書、嘆願書といった題名、・文章の最後に住所、署名、押印を忘れないことを気を付けましょう。

法務局に提出する上申書の書き方

法務局に上申書を出すのはどんな時?

法務局に上申書を出すのは、相続登記をするときです。ただし、相続登記をするときいつでも上申書が必要なわけではありません。被相続人と登記名義人の住所が異なっていて、期間画たちすぎて住民票の附票で住所の変遷が確認できない時、また、除籍・原戸籍などが発行不可能な状態のために相続人特定ができない場合に他には相続人がいないことを証明したい時に上申書が役に立ちます。

法務局に出す上申書の書き方ポイント

では、法務局に上申書を提出する際の書き方を例文を使って説明します。まずは、要点を分かりやすくかつ簡潔にまとめましょう。また、登記によって紛争を起こさない約束をすることが大切です。

例)〇〇法務局御中
今般、被相続人である亡〇〇所有名義の後記登記物件について、相続を原因とする所有権移転登記の申請をいたします。物件登記簿上の住所では故〇〇の死亡時の住所変遷を証明できる資料などがございません。そのため、物件登記簿上の所有権登記名義人〇〇と故〇〇が同一人物であると証明できません。
しかしながら、物件登記簿上の所有権登記名義人〇〇と故〇〇は同一人物であることは間違いありません。
また、本登記が受理されることにより、その権利関係に関して今後いかなる紛争も生じない事を確約し、御庁にはご迷惑はおかけしません。つきましては本登記申請を受理していただきたく、ここに上申いたします。

相続を放棄するときの上申書

相続を放棄するときは上申書をどこに出せばよいでしょう

相続する財産はプラスな財産もあれば、借金や被相続人が本来課されるべき損賠賠償金などマイナス財産もあります。単純に相続した場合は、プラスもマイナスも相続となります。

被相続人の債務が不明で、財産も残る可能性がある場合には、相続で得た財産の限度で債務を負担する限定承認もあります。この場合と一切受け継がない相続放棄の場合は家庭裁判所に申述という形で上申書を提出します。

相続放棄の上申書のポイント

相続放棄の場合の上申書の書き方ですが、まず特段の事情がない限り相続放棄の申し立ては相続開始があったことを知ったときから3か月以内にしないといけないと決められています。相続財産の存在すら知らないし、知らないことに当然の理由がある場合には、相続財産があることを知った時から3か月以内に申し立てれば放棄を受理されます。

上申書(この場合は申述書といいます)と収入印紙800円分、被相続人の住民票除票もしくは戸籍の附票、放棄する人の戸籍謄本を被相続人の最後の住所地の家庭裁判所に提出します。提出すると、1週間ほどで「照会書」という書面が家庭裁判所から送付されてきますので、それに回答して家庭裁判所に返送します。「相続放棄申述受理通知書」が届くと相続放棄の手続きは終了です。

申述書の書き方は、裁判所ホームページのの書式と記載例に添ってください。

相続放棄申述書

出典: http://www.courts.go.jp/vcms_lf/10m-souzokuhouki.pdf |

相続放棄について

出典: http://www.courts.go.jp/saiban/syurui_kazi/kazi_06_13/ |

検察庁に提出する上申書

【状況別】上申書の書き方|裁判所/会社/警察/免許取り消し

検察庁に提出する上申書の書き方としては特に決まりはありません。宛名は「〇〇地方検察庁 検察官殿」としましょう。事件番号などが判ればそれを記入すると事件の特定がしやすいので文書を受理する側に対して親切になります。

書き方として大事なのは嘆願書を書いている人が被告人側なのか被害者側なのか、被告人もしくは被害者と嘆願書を書く人との関係をきちんと説明してください。ここであらかじめ理解していて欲しいのは被告人側であれば、その嘆願書はあくまで言い訳として受け取られ効果は薄いと想定されることです。

被告人の人柄や犯行に至った動機について情状酌量の余地があると思われる事実を淡々とまた嘘なく記述する書き方が有効です。逆に被害者側であるならば厳正な処罰を求める理由もしくは重い反省の意を汲んで情状酌量して欲しい事を記述するのが効果的な書き方です。

検察庁に提出する上申書の種類

検察官の職務は警察から送致された事件や、直接検察庁に持ち込まれた事件を捜査して起訴するかどうかを決める事です。起訴できる事件であっても、情状酌量によって起訴猶予とする権限も検察官にはあります。この情状酌量を求める手段が上申書です。

また被害者の立場から見て被告人に反省の気持ちが見られない事から厳正に処分をして欲しいと求める場合もあります。起訴となるのか不起訴となるのかの前段階で保釈を求める嘆願書を家族か弁護士は書くことができます。

被告人と言えど一社会人であることから、処罰が決まるまで勾留されていると第三者に別な迷惑がかかる場合もありますので、いつでも呼び出しに応じますという真摯な態度で社会人としての務めも果たすための制度が保釈です。

検察庁に提出する上申書の例文とポイント

登記に関する上申書

登記に関する上申書とは?

登記に関して上申書が必要な場合は他にもあります。例えば、ある家に住んでいた人が亡くなってしまい、相続する人もいない時に、土地と建物の登記名義人が違うとしましょう。建物の名義人は既に亡くなっているもしくは行方不明で建物そのものは火災や自然災害や老朽化で存在しなくなっているとします。

土地の所有者はできる事なら自分の土地を有効活用したい時に、法務局に対して、建物が既に滅失している事と、建物の登記名義人が行方不明や死亡で滅失登記ができない事を上申書にて説明して、建物の滅失登記をすれば自分の土地を新たに有効活用できます。

滅失登記に添える上申書の書き方は?

滅失登記に添える上申書の書き方は、下記のとおりです。

例)
○○法務局長殿
下記の建物は昨年の台風により倒壊し、現在も建物はありません。建物の所有者〇〇さんは、現在、居場所も生死も不明のままです。そのため、当該建物が建っている土地の所有者の私から、建物の滅失登記の申請をいたします。
不動産の表示
所在 ×××、家屋番号×××、種類、構造、床面積
平成××年×月×日
建物の敷地所有者
住所
氏名×××印

上申書に期待したい効果とそれを発揮するためのポイント

上申書というのは、あくまで法に基づかない意見書や報告書です。その効果を自らの期待するとおりには発揮できないと思われますが、警察、検察、裁判所などにこうして欲しいという意思表示をする書き方が有効です。

効果を期待するには、受理する側に不信感を抱かせないよう、嘘をつかないこと、わかりやすく意思表示する書き方を心掛けることです。

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