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根回しの意味と使い方と類語根回しの方法と事例|根回し上手な人の特徴

初回公開日:2017年08月14日

更新日:2017年09月11日

記載されている内容は2017年08月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「根回し」は、反対者を中立にし、中立者を味方にすることです。また、「根回し」は、「相手への思いやりの行為」であり、最高のコミュニケーション技術とも称されています。「根回し」の本質と意味は何なのか?また、「根回しが上手い人」とはどのような行動をする人でしょうか?

根回しの「意味と使い方」と類語根回しの「方法と事例」

根回しの意味と使い方と類語根回しの方法と事例|根回し上手な人の特徴

「根回し」とは、政治的な「裏工作」「ロビー活動」などのイメージが強く、好意的に受け取られていない節があります。一方で根回しは、「最高のコミュニケーション技術」とも称されています。

実際は、根回しは、どのような意味を持つ言葉なのでしょうか?また、「根回しが上手い人」とはどういう人なのでしょうか?今回、「根回し」をテーマにして、根回しという言葉の意味や類義語、根回しが上手い人の特徴や、根回し力の向上方法をご紹介しています。

「根回し」の意味

根回しの意味と使い方と類語根回しの方法と事例|根回し上手な人の特徴

「根回し」とは、会議などの前に、参加者に対して事前に情報提供をし、その議事内容に対する意見の聴取や、参加者と主催者との意見の調整などのことを言います。「根回し」の成否が会議の合意形成に大変重要なカギを握っているともいわれて「最高のコミュニケーション術」ともいわれるゆえんです。

「根回し」というと日本だけ、と思っている方も少なくないでしょうが、そんなことはありません。海外では、重要な会議をするときには、根回しは欠かせません。「根回し」は、仕事を円滑に進め、同時に、職場に不協和音を立たせない正しいプロセスです。

「根回しの心得」について

根回しの意味と使い方と類語根回しの方法と事例|根回し上手な人の特徴

自分が提案しようとしていることが、メリットばかり与えるものではなく、相手の人にとって、デメリットを生むことがあります。「根回し」とは、そのデメリットをどうやったら解消できるのかを考えたうえで、自分の提案が相手にとって、損の無い話として理解してもらい、賛同してもらうことです。

その意味で、「根回しの心得」で大事なのは、「提案事項」によって、「相手を窮地に追い込まないこと」と「相手の立場を考える」ことです。

全体のコンセンサスを得るためには、「根回しの上手な人の特徴」でも詳しく述べますが、「根回しの順番」がとても重要です。参加者の中で、「利害関係が最も大きい人は誰か」「発言の影響力が大きい順番」などを考えて、最初に「根回しすべき人」を見極める必要があります。

この順番を間違うと、全てが台無しになってしまう可能性があるからです。「根回し」を始めると、「根回し」が、どこからともなく社内に広まっていき、あなたが伝える前に、「他人からの噂」として伝わると、「私は聞いていない」と感情を損ねることにもなりかねません。感情的な要素が影響して、せっかくの提案が流れてしまうこともあるのです。

言い換えると、「根回し」は「相手への思いやり」が大切です。ただ自分の言いたいことだけを伝えれば、相手の賛同が得られるわけではありません。相手の気持ち、立場を充分に考えたうえで、行動することが大切です。

「根回しの意図」について

根回しの意味と使い方と類語根回しの方法と事例|根回し上手な人の特徴

「根回し」の前に、「参加者の情報」をしっかり集め、「情報の整理」をします。そして、相手がどんな意図・考え方を持っているのかを予測しておきます。まず、真摯に意見交換してより多くの「納得できる合意」が出来るよう決意することです。

その上で、誰に対して、何を話すのかを考えます。「根回し」の前に再度、自分は相手のことをどれだけ理解しているのかを再考します。そして、「会社の方向性」と「根回し事項」の整合性を確認し、参加者に納得してもらうために誠実に「根回し」を実施していくのです。

「根回しの語源」と「日本企業組織」の特色

「根回し」の意味やその必要性を説明してきましたが、その語源を確認していきましょう。Weblio 辞書では、語源について下記引用文のように紹介しています。

【根回し】ねまわし
① 木を移植するに先立ち,根の周囲を切り詰めて細根を発達させておくこと。
② 事を行う前に,関係者に意図・事情などを説明し,ある程度までの了解を得ておくこと。

出典: http://www.weblio.jp/content/%E3%81%AD%E3%81%BE%E3%82%8F%... | %E3%81%AD%E3%81%BE%E3%82%8F%E3%81%97とは - Weblio辞書

「根回し」とは、樹木の移植するにあたって、事前準備する一連の大事な作業が語源です。樹木の移植作業は、その木の個性や特徴を知り尽くし、且つ、移植の知識や経験が必要です。

ちょっとしたミスで枯れてしまうので、慎重にやらないと木をだめにしてしまうのです。だからこそ、事前準備にはすごく神経を注ぎこむのです。このことが、「根回し」の意味なのです。この木の移植の「根回し」が語源となり、企業の細根を育んで大木にしていく為の大切な事前準備の行為としての意味で「根回し」が使われるようになったようです。

「根回し」を重要視してきた「日本の企業組織の特色」

日本人は「組織内での和」を最も尊重するため、日本の会議は、異論も出ずスムーズに議題が可決されて終了するのが理想とされる伝統があります。日本人の国民性は、危機が目の前に現れた時、整然と発揮されることがあります。

「東日本大震災」でも「熊本地震」が発生した被災地の避難所で、苦しみに耐え、少ない当初の避難物資の配給に「老いも若き人々」も黙って自分の順番を待ちます。避難物資の取り合いも争いも起きず、自分に与えられた物資をもらって自分の与えられた避難所の空間に戻るのです。

これが、回りの状況を理解し、判断し、「全体の調和」を生きる。このことが、日本の古来の精神文化:「和の精神」だと確認させられるのです。その精神が会社でも、「根っこ」として息づいていると思うのです。

企業では、参加者の意見を反映させた議案を事前に調整して会議に提案し、結果的に意思決定がスムーズに進むことになれば「全社的コンセンサス」が速やかに採れる。全社的コンセンサスが速やかに出来れば、「情報の共有化」がなされ、「実行への無駄」が省かれます。このような理由から、日本では「根回し」は効率が良いと考えられてきました。

「類語根回し」の方法と事例

根回しの意味と使い方と類語根回しの方法と事例|根回し上手な人の特徴

「類語根回しの事例」は、ロビー活動を初めとした「政治活動」の「ニュースバリュー」が強く、「根回し」という言葉の印象が悪い一因となっています。

「根回し」そのものも本来の意味からかけ離れた「悪いイメージ」に使われているため、「類語根回し」は、「相手の心理や動向を探り合って物事を行うこと」や「 表には出ないところでの働きかけのことなどの意味で用いられています。

どちらにしても「水面下の調整」「水面下の工作」「 水面下での交渉」「心理戦」などで使われています。

根回し上手な人の特徴

根回しの意味と使い方と類語根回しの方法と事例|根回し上手な人の特徴

「根回し上手な人」の特徴をみてみましょう。

相手の「面子」をつぶさない

「根回し」を通して、相手の心情や価値観に誠実に対応し、個別に話して「満足感と特別感」を感じてもらったという感触を得られれば、今後は、協力的に接してくれる可能性があります。少なくとも、今後の相談事には乗ってもらえるようになります。

相手の「面子」をつぶさないことが大切です。逆に、相手を理屈でねじ伏せるのは、いちばんやってはいけないことです。「面子」をつぶされただけでなく、「怒り」をかってしまい「根回し」とは真逆の結果を得てしまうのです。

「根回しの順番」への気配り

「根回し」で大切なのは、「誰にどういう順番で話すか」ということです。これを案外意識していない人が多いですし、失敗するときには、その順番を間違えた場合です。一般的には、下記のような「根回し」の順番」が説かれています。

「根回し」の順番
誰にどういう順番で話すかということです。これを案外意識していない人が多いですし、失敗するときには、その順番を間違えた場合です。
単純に言えば
1.上司 2.賛成に回りそうな人 3.賛成に回りそうな人の上司 4.中間派責任者(賛成でも、反対でもない人) 5.反対派 (反対しそうな人、その提案によって不利益を被る人) 6.反対派の上司(会議の場で発言権のある人) 7.決済権限者の順が正しいです。

参考:「根回し」の順番

出典: http://sarahin.seesaa.net/article/278237204.html | http://sarahin.seesaa.net/article/278237204.html

適切な順番を読み間違えると、問題が生じ、失敗する可能性が高まります。「根回し」上手な人は、この順番に徹底的に気配りが出来る人です。

「相談」という形で話を持って行く

反対派の人たちに説明するときには、「提案の説明」ではなく「相談」という形で話を持って行くことも非常に大切です。つまり、決定事項として「目的」と「方策」が自分の選択肢がないとなると、これまた、感情を害することになります。

相談されたことで、相手は、まず自分を「尊重して相談してくれた」と思えると同時に「自分の意見が提案の原案に入ってる」と思えますから、少なくとも、強い反対はしなくなりますし、逆に賛成派に回ってくれるようになる可能性もあります。

行動力がある

「根回し」することに躊躇(ちゅうちょ)することがあります。特に、提案事項が、相手にデメリットを与えると思えた時、その提案に異議を唱えられる不安が生じ、「根回し」する勇気が萎(な)えることがあります。

「根回し」が上手い人は、アイディアや考えを速やかに実行に移す、行動力がある人です。あれこれ迷っているうちに、「根回し」をするタイミングを逃してしまうこともあります。
「課題」が生じても「解決すべき事項」と捉えてしまうのです。このような理由から、決断力や行動力は「根回し」をする人に必要な要素です。

根回し向上方法

根回しの意味と使い方と類語根回しの方法と事例|根回し上手な人の特徴

ここまで、「根回し」というに焦点をあて、意味や使い方、「根回しが上手い人」の特徴などをご紹介しました。「根回し」が上手いと、リーダーシップを発揮でき、効率的に仕事をすることができ、新しい事業などのプレゼンテーション力などで会社発展に寄与できるようになります。

では、「もっと根回しが上手い人間になる方法」や、「根回し力を向上させる方法など」をご紹介していきます。

①「人間観察力」を高める

「根回し」をする対象は、人間です。「根回し」が上手い人に成るには、人間をよく「観察できる力」が必要です。また、各参加者の生き方、何を大切に思っている人かを知る必要があります。その意味では、「人間理解」を深めることともいえるでしょう。

人の仕事に対しての考え方も様々です。「独自の仕事観を持っている人」「役職や報酬にこだわる」「自分の時間が第1と考えている人」「名誉を重視する人」「出世主義」「ボランティア活動を充実させたい人」など様々な人がいることを知る必要があります。

人間観察力を磨くには、歴史や文学や哲学など学ぶことでも強化されますが、具体的「根回し」の努力の中で、実施訓練により、体験で実感を積み重ねていくことが大切です。情報を出来るだけ集め、「根回し」ごとに、親交を深めて行く中で、個人ごとの「能力・判断力・価値観」などの「人間観察力」が高まっていきます。

② 「社内パワーバランス」の把握

提案事項の「根回し」を実施するに当たって、関係各位の「影響力の把握」が重要です。その「パワーバランス」をしっかり把握しておくことで、「根回しの順番」が決定します。会社では、いろいろな部署があり、人にも様々な専門分野を持っている人々で構成されています。

提案事項を会社の方針にするには、関係者のコンセンサス作りが欠かせません。その意味で、コンセンサス作りのための「影響力の把握」が必要なのです。「パワーバランス」は、地位の高い低いではなく、その案件に対する「影響力」で把握するのです。

③ 情報収集の徹底

情報収集の徹底で、物事の裏側や問題点など、さまざまな側面が見えてくることもあります。事前に、各人ごとの「問題点やリスク」を知ることで、それらの点をカバーするために「根回し」が役立つこともあります。

また、物事の捉え方は、個人ごとに千差万別ですが、悲観的過ぎる捉え方の人にも、楽観過ぎる捉え方する人にも、「根回し」の中で、そうではない側面の情報を提供することで、お互いの議論の深まりを援助して行けます。

④ 人間関係の構築

「根回し」をする際、周囲の協力が必要になることもあります。必要な情報がどこにあるのかわからないこともあります。そのような場合にも、常に、できるだけ多くの人と良い人間関係を築いておくと、情報収集の可能性が広がります。その意味でも、幅広い分野や立場の人と交流関係を持っておくことをおすすめします。

⑤ 感謝の心を育てる

「根回し」を実施した人が異口同音で唱える感想で、「根回し」の持つ力を知ることができます。

・「私はこう思いますが、あなたはどう思いますか」と質問をすると、大抵の方がすごく生
き生きと答えてくれるのにびっくりしました。

・反対しそうな人がいたらまず真っ先に「どう思います?」と質問することを覚えました。
最初、説明も聞いてもらえる雰囲気もなかった方に、勇気をもって説明しました。その方は、反対する人の理由を教えていただいたのです。そして、難しい人は一旦理解してくださると、心強い味方になってくださったことが多かったです。

・「根回し」で、より自分の意見を自由に言えるようになりました。
・同僚や部下には提出前の提案書を見せ、君の協力無しでは出来ないものだと仲間意識を植え付けています。「根回し」の醍醐味です。

・「根回し」をしていると、知らないうちに、色々な人にお世話になっていたありがたさが、わかってきます。「根回し」をした人は、理解を深め、賛同してくれた人に、感謝の気持ちを忘れません。その結果、お互い「根回し」をすることになる好循環が生まれるのです。

「根回しの手間や時間」は企業を円滑に運営するコスト

根回しの意味と使い方と類語根回しの方法と事例|根回し上手な人の特徴

「根回し」の大切さを再確認できたでしょうか?根回しは、合意を取り付けたことが、ゴールではなく出発点なのです。提案は承認されたらゴールではなく、そこがスタートです。「根回し」の成果」はその提案を見事実現して、目標実績を上げて、初めて業績として認められるのです。

「根回し」とは「相手への思いやりの行為」に他なりません。ただ自分の言いたいことだけを伝えれば、相手に賛同が得られるわけではありません。相手の気持ち、立場を考えたうえで、行動することが大切です。

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