Search

検索したいワードを入力してください

確証バイアスとは・確証バイアスの例・対策・本

更新日:2020年08月20日

心理学の「確証バイアス」という言葉をご存知でしょうか。言い換えれば偏見のことで、私たちが当たり前と考えている常識が、じつは単なる思い込みや偏見に過ぎないというのです。では、確証バイアスの何が問題なのでしょう。というわけで、今回は「確証バイアス」について探ります

確証バイアスありきで考える

「確証バイアスを認識する事」は、科学者間でも大いに意識されていると聞きます。例えば、自分が期待している結果とは反対の、反証情報を先に収集するのです。つまり、最も科学的な思考を得意とする人達ですら、自分が確証バイアスに陥ることを前提とし、警戒しているのです。

身近にある例として確証バイアスは、ネットショッピングを楽しむときにも付きまといます。自分が欲しいものを見つけたとき多くの人はまず、商品レビューをチェックします。そして、実際の商品を手にして良し悪しを判断できないデメリットを補うつもりが、先に出てきた高評価のクチコミばかり見てしまい、ますます欲しくなる。という経験が皆さんもおありではないでしょうか。

反証の習慣をつける

商品への思い入れによっても変わりますが、ほとんど買うと決めている時にマイナス評価を見ても、「たまたまでしょ」「個人の主観でしょ」と、軽く流してしまうことがあります。確証バイアスは、その商品が欲しいと感じた自分の正しさをバックアップしますので、本当に良いものだけを買いたいと思えば、科学者のようにネガティブな評価を先に受け入れてみるのもひとつの方法です。

ただ仮に、私たちが確証バイアスによって買い物に失敗したとしても、「商品の返品ができるかどうか」のリスクを負うのみです。しかし、日常生活にほんの少し確証バイアスという概念を上らせるだけで、いつもと少し違う意思決定が生じ、そして、今までの自分では辿りつけなかった未来へ向かうことも可能になります。

確証バイアスに関する本

行動意思決定論―バイアスの罠

「確証バイアスについて、更に理解を深めたい。もっと知りたい。」と思ったときは、ハーバード・ビジネススクールのマックス・H. ベイザーマン(Max H.Bazerman)と、カーネギーメロン大学のドン・A. ムーア(Don A. Moore)による共著『行動意思決定論―バイアスの罠』がです。

行動意思決定研究に集められた最新、かつ複数の実例から、私たちの意思決定や言動に隠された確証バイアスを解き明かす内容で、「誰の中にも必ず存在する確証バイアスを逆手にとったアプローチ」は特に参考になります。各章に設定されたクイズに答えれば、自分の確証バイアス度もチェックできるというスグレモノです。

心理学における確証バイアス

ウェイソン選択課題

思考研究で最も有名な例のひとつに「ウェイソン選択課題(Wason selection task)」があります。「人間がいかに科学的、論理的思考が苦手であるか」を、より良く表したテストとして知られていますので、ここで少しご紹介します。

ウェイソン選択課題を簡単に説明すると、表と裏の両面にそれぞれ数字と文字が書かれた4枚のカードを使い、裏と表に書かれた事柄が一定の規則性に従っていることを効率よく確かめるというゲームです。ルールは簡単で、自分が立てた前提が正しいという動かぬ証拠を、最短のアプローチで提示するのです。

このシンプルなゲームの答えはひとつなのですが、多くの被験者は、間違えるだけでなく、その誤回答に一定のパターンがあることが分かっています。ここにも確証バイアスが関係しています。

当たり前のことを考えるのは「面倒臭い」

ある仮説を証明するためには、その原因が決まった結果を発生させることを確かめるのと同時に、その原因がないときに生じる結果についても確かめなくてはなりません。つまり、自分が立てた仮説が正しいかどうかを知るためには、それが正しいという「証明」と、それが間違っているという証拠を探す「反証」がセットである必要があります。

透明な窓ガラスを磨くとき表と裏を拭くように、証明も表と裏がセットになって初めて成立するのです。ところが、多くの人は自分の仮説を証明する時、そのような考え方をせず、仮説が正しい前提で偏った情報を集めてしまいます。

ほかにも、言葉尻に釣られて判断を間違える「マッチング バイアス」や、情報量や期待値に左右されてしまう「情報獲得理論」など、人がいかに論理的でないかを示す法則が多く発見されています。なぜなら人の脳は、常に少しでも楽をしたいと考えている為、物事をひとつひとつ論理的に考えられる程、勤勉にはできていないのです。

結論:知ることで楽しく生きられる

今回は、「確証バイアス」についてまとめてみました。無意識化で意思決定を支配しているといわれる確証バイアスですが、どんなバイアスが掛かっているとしても、実際に決めるのは自分です。たとえ他者の考えや意見であっても自分がそれを正しいと認め、同意すればその考えは自分のものです。「自分の信念」という枠に囚われることなく、色々なバイアスを攻略してみませんか。

初回公開日:2017年07月25日

記載されている内容は2017年07月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Latests