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馬が合わないの意味・「反りが合わない」との違い・付き合い方

更新日:2020年08月20日

職場やプライベートな場で馬が合わない人がいるものです。馬が合わない原因は何か、馬が合わない人とどのように接すればいいのかをソーシャルスタイル理論の一部を用いて説明します。人間関係のストレスが激減し、より良い人間関係を構築できるようになります。

馬が合わないの意味

馬が合わないとは、職場やプライベートな場面で、人間関係がうまくいかない場合に使われる言葉です。性格が合わない、うまく付き合えない、できれば付き合いたくない相手に対して「馬が合わない」と言います。

馬が合わない人がいるからといって自分のことを責めないでください。反対に馬の合わない人を悪く言うこともいけません。馬が合わないことは心理学で説明ができ、さらに人間関係では普通のことなのです。どんなに性格が良い人でも、どんな品格がある人でも、馬が合わない人は存在します。

馬が合わないとそりが合わないの違いと使い分け

人間関係で馬が合わないことを「そりが合わない」とも言います。馬が合わないとそりが合わないの意味の違いはありません。乗馬の際に馬と人間が合わない時に「馬が合わない」と言い始めました。そして日本刀の刃そった状態が鞘(さや)に収まりにくいことから「そりが合わない」と言い始めたとされています。

一部の説では、そりが合わないは異性間の人間関係で使い、馬が合わないは同姓異性問わず使うとも言われます。現在そのような使い分けはほとんど行われず、同じ意味として使われています。

馬が合わないの心理学

馬が合わない原因は何なのでしょうか。多くの人は論理的に馬が合わない理由を言えません。性格が合わないからだと思う人もいます。なんとなく雰囲気が合わないのだと主張する人もいます。

心理学では、馬が合わない原因と対策は明確になっています。この理論を「ソーシャルスタイル理論」と言い、著書も多数出版されています。

第一印象と馬が合わないの関係

我々は、相手と馬が合わないと判断するまで数秒もかかりません。多くの場合、第一印象で決めています。第一印象なので相手を勘違いしている可能性があります。第一印象で相手を正しく理解することはできないからです。第一印象で馬が合う合わないを決めているのですから、馬が合わない原因は性格でもありません。第一印象で性格を正確に理解できるはずはありません。

実は人間は、第一印象で相手の言動を見て、馬が合わないか否かを決めています。言動とは、話し方、話す内容、ジェスチャー、表情、態度などです。

馬が合わない人の言動

人間関係は相手の言動、特に「習慣化した言動」で決まるといわれています。そしてその「習慣化した言動」は、心理学では5歳くらいで確定して死ぬまで変わらないと言われています。なお習慣化した言動を、今後「習慣言動」と称します。馬が合わない原因は、自分の習慣言動と、相手の習慣言動が異なることなのです。

馬が合わない習慣言動―断言傾向と問いかけ傾向―

習慣言動とは、まず「言い方」の違いです。言い方とは、断言傾向と問いかけ傾向と定義します。例えば、お昼の12時になった時、「おい!飯食いに行こう」という人もいれば、「昼になったけど、どうする」という人もいます。直接的な言うか間接的な言うかの違いです。

断言傾向の人は声が大きく話すスピードが速いです。問いかけ傾向の人は声が小さく話すスピードは遅めです。習慣言動ですから、この傾向は変えることはできません。もちろん少しの間だけ変えることはできますが、他人から見たあなたの言動は習慣化しているはずです。つまり自分では気づかない方が多いのです。

馬が合わない習慣言動―抑制傾向と表現傾向―

習慣言動の2つ目は、「顔の表情やジェスチャー」の違いです。抑制傾向と表現傾向と定義します。クールでジェスチャーの少ない人は抑制傾向です。表情が豊かでジェスチャーの大きい人は表現傾向です。サッカーの本田選手や野球のイチロー選手は抑制傾向です。テニスの松岡修造氏や野球の中畑氏は表現傾向です。どちらかの傾向が習慣言動になっているはずです。イチロー選手やテニスの松岡氏を見ていれば納得できませんか。

習慣言動の注意点

習慣言動の理論で大切なポイント(注意点)は、2つです。

1)習慣言動と性格は無関係です
2)習慣言動に良い悪いはありません
3)習慣言動は死ぬまで変わりません(恐ろしい非日常的なことに遭遇した場合は変わる可能性が報告されています)
4)習慣言動を100%発揮している人はいません(60%~80%発揮している言動を習慣言動としています)
5)短い時間であれば習慣言動を変えることはできます

この5つの考え方は非常に大切です。心理学でもこの注意点は強調しています。

言動の違いが馬が合う合わないを決める

あなたも習慣言動があります。そして自分の習慣的言動が正しく、自分と異なる習慣言動を間違っていると思っています。しかし前述したように習慣言動は性格と無関係で、また良い悪いではありません。例えば、イチロー言動が良くて、松岡修造言動は悪いとは言わないでしょう。

第一印象では、自分の習慣言動と相手の習慣言動の違いを数秒で認知し、馬が合うか合わないかを瞬時に決めてしまいます。馬が合わない(馬が合う)原因は、「自分と相手の習慣言動の違い」なのです。

ソーシャルスタイル理論では、もっと深い理論の話があるのですが、この習慣言動の違いを理解するだけでも人間関係は良くなります。

相手が詐欺師などの犯罪者だったとか、自分に不利益になるウソを上司に言ったとか、そのようなことで人間関係が悪くなることもあります。しかしそのような場合、馬が合わないという言葉は使いません。

馬が合わない人との付き合い方

習慣言動の違いで馬が合う・馬が合わないという感情になることは、人間として当然のことです。しかし職場やプライベートな場面で人間関係が悪いままでは、生産性の良い仕事や良好な関係を築くことができません。第一ストレスの大きな原因になってしまいます。

馬が合わない人との付き合い方は、ずばり「自分と異なる習慣言動の人がいて当然である」と思うことです。こう考えると、第一印象で相手を決めつけずに相手と付き合って相手の良さを知ろうと考えるはずです。あなたも第一印象で一瞬で分かった気になられるのは嫌なはずです。

ソーシャルスタイル理論では、習慣言動とその人の個人ニーズには関係があるとされています。例えば断言傾向の人は結果や結論を大切にし、問いかけ傾向の人はプロセスを大切にします。抑制傾向(クールな表情)の人は現実的で仕事重視ですが、表現傾向(暖かい表情)の人は夢を求め人間関係重視です。

本当に馬が合わない人と生産的に付き合うためには、相手の習慣言動に伴う個人ニーズを理解してあげることが大切です。場合によって相手のニーズに合う接し方をしてあげることが重要です。相手の習慣言動やニーズに合った言動を行うことを「対応性」といいます。対応性は「人間の巾」とも言われます。

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初回公開日:2017年07月26日

記載されている内容は2017年07月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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