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2018年06月19日

「不惑」の意味・孔子の唱えた「不惑」とは・「不惑の年」の意味

40歳近い年齢になると、「不惑」という言葉を耳にすることが多くなります。「三十路」や「還暦」と似た、年齢を表す言葉として使われることもありますが、その語源は異なります。本記事では「不惑」の由来・意味・使い方などをご紹介します。語彙力アップにお役立て下さい。

「不惑」の意味2つ

「不惑」の意味・孔子の唱えた「不惑」とは・「不惑の年」の意味

「不惑」という言葉をご存知でしょうか。「不惑」は主に2つの意味を持っています。「不惑」が表す2つの意味は、孔子の言葉を語源としています。

「子曰、吾十有五而志于學、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳從、七十而從心所欲不踰」という孔子の論語の一節があります。ここから、「不惑」は「迷いのないこと」と「40歳」と意味付けされました。

不惑の意味1:迷いのないこと

「不惑」とは、論語の「四十にして惑(まど)わず」が語源となる熟語です。「惑わず」は漢文「不惑」の日本語読みです。「不惑」は、その直訳となる「迷いのないこと」という意味で使われます。

不惑の意味2:40歳のこと

論語の「四十にして惑わず」を語源とする「不惑」ですが、「迷わない」という直接の意味のほか、年齢を表す言葉としても使われるようになりました。「四十而不惑」という孔子の言葉から「迷いのなくなる年齢」である40歳そのものを表す言葉として「不惑」が使われています。

論語の言葉としての「不惑」

「不惑」の意味・孔子の唱えた「不惑」とは・「不惑の年」の意味

「不惑」は、孔子の論語にある一節が語源となります。原文では、「子曰、吾十有五而志于學、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳從、七十而從心所欲不踰」と論じられています。

この原文から、15歳を「志学」、30歳を「而立」、40歳を「不惑」、50歳を「知命」、60歳を「耳順」、70歳を「従心」と呼ぶようになりました。

孔子の「四十にして不惑」とは

論語の原文「四十而不惑」の部分は、日本では「四十にして不惑」、「四十にして惑わず」と読み、「40歳になれば心落ち着き、惑わされなくなる」と解釈されています。

しかし、不惑の本当の意味は「何事にも惑わされない」という単純なものではありません。「不惑」の示す意味は、「道理も良く知り、枠にとらわれない自由な発想で物事を考えること」です。

「不惑」の由来

「不惑」の由来は、孔子の「論語」の第二篇「為政」の第4節にあります。この「不惑」を含む節は、論語の中でもっとも有名な一節です。論語のこの節を、全部諳んじることができる人も少なくありません。この有名な一節のなかでも、「四十にして惑わず」の「不惑」は熟語・慣用句として浸透し、使われることの多い言葉になっています。

40歳のことを「不惑」というのはなぜ?

論語の原文「四十而不惑」の「不惑」をそのまま40歳を示す言葉として使っています。「四十にして惑わず」という論語の記述から派生し、「40歳=不惑」としても使われますが、「四十不惑」という四字熟語として使われることもあります。論語の中で「四十而不惑」と書かれているのは、孔子が「不惑」という境地に達したのが40歳だったという意味の内容です。

「不惑」の別の意味とは

「不惑」には、本来「不或」と書かれていたところ、形の似た「惑」という漢字が当てられたとする説があります。

この場合、「四十而不或」は「四十にしてくぎらず」と解釈することになります。「四十にしてくぎらず」は、「四十にもなれば過去の実績にしがみつくことなく、新しい領域にチャレンジしていくべきだ」という意味になります。

「不惑の年」とは

「不惑の年」とは、「四十歳になって、心に迷いがなくなること」の意味で使われます。「不惑之年」と書いて「ふわくのとし」と読む場合もあります。いずれも、論語の「四十而不惑」をもとにした、40歳という年齢の人の、あるべき姿を示す言葉として使われます。

「不惑」とされる40代でセカンドキャリアを求めて転職する人も多く、転職サイトも活用されています。「転職エージェント」は、採用支援における業界大手のマイナビが運営しているサイトです。「転職エージェント」では、転職後に後悔することがないよう、業界・企業選びに役立つ有益な情報が提供されています。

「不惑」の英語表現

「不惑」の意味・孔子の唱えた「不惑」とは・「不惑の年」の意味

「四十而不惑」の訳は「四十にして惑わず」ですが、英語では次のように表現します。

At forty, I had no delusions.

「不惑」の部分だけ切り出すと「I had no delusions.」です。「四十而不惑」ではなく「不惑」だけを表現する場合は「a mind of tranquility」という表現が使えます。

「不惑」を使った例文3つ

「不惑」の意味・孔子の唱えた「不惑」とは・「不惑の年」の意味

ここでは、「不惑」を使った例文をご紹介します。有名な文学作品の中でも「不惑」が使われていることが多く、ここでは、その中から一文を、あわせてご紹介します。「不惑」の使い方を例文から習得しましょう。

例文1:「惑わず」の意味を使う

先輩との会話、家族との会話、友人との会話で「不惑」を使って、40歳を語ることができます。多くの場合、自分の思い描く40歳像に達していない状態を揶揄して使われます。

・私も「不惑」を超えましたが、まだまだ迷うばかりの人生です。

例文2:「40歳」の意味で使う

「不惑」を使う際は、「惑わず」という意味は意識せず、「40歳であること」のみを意味して使うこともあります。

・彼はとうに不惑を超えているはずなのに、考えていることは幼稚だね。

例文3:文学作品のなかの「不惑」

著名な作家も、作品の中で「不惑」を用いて40歳という年齢を表現しています。ここでは、吉川英治の著作「源頼朝」の中の一文をご紹介します。

・他の豪族との境をさえ侵さない限りは、彼の不惑をこえた将来は悠悠と、彼の思うとおりに送れよう。

「不惑」の意味を正しく理解しよう

「不惑」の意味・孔子の唱えた「不惑」とは・「不惑の年」の意味

ここまで「不惑」の語源・意味・使い方などをご紹介してきました。「不惑」という熟語をご存知なかった人でも、「不惑」を使ってみようかなという気持ちが湧いてきているのではないでしょうか。

「不惑」の意味と使い方を覚えたところで、「大人の語彙力」のひとつとして、どんどん使ってみましょう。

論語に出てくる言葉をチェック

論語の中で語られる「子曰く」から始まる孔子の言葉には、「不惑」以外にも名言がたくさんあります。「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」も論語の中で語られた言葉です。

論語に書かれた名言をチェックするだけでも、語彙力はかなりアップするはずです。ぜひ、論語の名言をチェックしてみてください。

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