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「かたわ」の意味・語源や差別用語としての歴史・類義語

更新日:2020年08月20日

「かたわ」という語を聞いたことがありますか。現在、この語は差別を意味するとして放送及び使用が自粛されています。「かたわ」という語の意味と過去から現在までの使われ方などを紹介していきます。意味を理解することで使われなくなったわけが分かるでしょう。

現在ではあまり馴染みのない差別用語「かたわ」

若い年代の人は、「かたわ」という言葉を知っているという人は少ないでしょう。かつては、堂々と使われていた言葉ですが、「差別用語」に分類され、放送禁止用語にもなっていることから、日常的に耳にすることはなくなりました。

「かたわ」という言葉は、昔の映画やドラマで使われているのを耳にしたり、身近にいる老人が使っているのを聞くくらいしか、耳にすることはありません。昔の文学作品の中で目にすることもあります。

「かたわ」の意味

「かたわ」は、片方が欠けている、端が欠けているなどの意味から、身体的に障害をもった人に対して用いられていました。源氏物語にも「かたわ」という言葉が登場し、平安時代以前から使われていた言葉であることがわかります。

「かたわ」は、「戦で片手や片足、片目などをを失った人」や、ろうあ者など、カラダのどこかに障害を抱えた人に対して用いられます。その状態を表現しているだけで、本来は差別用語ではありません。

身体障害者を指す「かたわ」

「かたわ」とは、身体の一部に欠損があることを意味する言葉です。「かたわ」は、「正常なつりあいがとれていないこと」も意味しますが、この意味で使われることは稀でした。

「かたわ」は、「身体の一部に欠損がある」という意味から、身体障害者を指す言葉として使われました。古来から使われており、本来は差別語ではありませんが、身体障害者を蔑んで「かたわ」と呼ぶことが多く、差別用語に分類されるようになりました。

「かたわ」を漢字で書くと

「かたわ」は「片端」という漢字を書きます。「片端」という漢字で、不完全なもの、不恰好な物を意味する言葉になります。現代では、差別用語に分類されていますが、近代文学の作品のなかでは見かけることのある言葉です。

「片端」を構成しているそれぞれの漢字が、「不完全な状態」を表しています。同じ意味の漢字を重ねることで、「不完全な状態」を強調して表現している言葉だと理解できます。

参考:最新 差別語・不快語

本書は、あらゆる差別語・差別表現問題、ヘイトスピーチ問題を扱った手引書です。差別用語をそれと知っていて使うのは、本人の趣味・嗜好といえますが、「差別用語とは知らずに使ってしまった」という失敗は避けるべきです。

自分の語彙力に自信がないという人には、本書で「人を傷つける可能性のある言葉=差別用語・表現」を習得することをします。使い慣れない語彙は、きちんと理解してから使いましょう。

「かたわ」の語源

「かたわ」の語源は、「片端」という漢字に表されています。「片端」という漢字を、「片」と「端」に分けて考えてみましょう。

「片」という漢字は、「片方」とか「破片」のように不完全な状態を表します。「端」は、「端正」など「かたよらずにきちんとしている状態」を表します。「片」と「端」の意味を合わせ、「片端」は「かたよってしまって不完全」を表すことになります。

「片」には不完全という意味がある

「片」を「かた」と読む場合は、「二つあるものの一方だけ」「完全な形に対して欠けていること」という意味になります。「片」は、本来の状態とは異なる不完全な状態を表す漢字です。

「片方」などで使われているのも同じ意味で使われていますが、「片」という漢字自体に差別的な意味合いはありません。「片端」という言葉の漢字としての意味を考える限りは、差別的な表現は含まれていないといえます。

「かたわ」の類義語

「かたわ」の類義語とされる言葉には、「身体障害」「身体障害者」「不具」などがあります。「かたわ」と同様に「不具」も差別用語の扱いになります。これら、差別用語とされる言葉は、「身体障害(者)」に言い換えるべきとされます。

「身体障害(者)」は、公式用語であり、差別的な含みはありませんが、公式用語を使っているからといって、必ずしも相手が不快に感じないわけではないので、注意が必要です。

類義語1「毛唐」

「かたわ」と同義というわけではありませんが、「毛唐」も差別用語として使われる言葉です。「毛唐」は、「毛色の変わった人」という意味で、主に外国人を指して使う差別用語です。

使われていたのは戦前なので、戦前以前の文学作品を読むと、この熟語を目にすることもあります。今でも使用しているのは年配者だけです。年配の多くの人は、「かたわ」や「毛唐」を差別用語とは知らずに使っています。

類義語2「めくら」

「めくら」とは、目の不自由な人を指して使う差別用語です。漢字では「盲」という字を使います。「めくら」に関しては、「めくらめっぽう」「めくら打ち」などの慣用句も残っており、耳にしたことがある人も多いでしょう。

かつては、目の見えない人を「めくら」、話せない人を「おし」、耳の聞こえない人を「つんぼ」と呼んでいました。すべてをまとめて「かたわ」と呼びました。いずれも現代は差別用語とされています。

初回公開日:2018年01月30日

記載されている内容は2018年01月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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