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「建前」の意味と使い方・語源・「本音」との違い・建築用語

初回公開日:2018年01月24日

更新日:2020年08月20日

記載されている内容は2018年01月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

人間関係を円滑に進めるためには建前を上手に使う必要があります。本音だけでは日本社会を切り抜けることはできません。本音と建前を使い分けることが重要です。今回は建前が生まれたルーツをたどりながら、その本質を捉えていきましょう。

建築用語として使うときの「建前」の意味

「建前」の意味と使い方・語源・「本音」との違い・建築用語
※画像はイメージです

建前という単語を聞くと、人に気を使って嘘をつくことと考えている人もいるでしょう。しかしその本質は少し異なります。今回は建前のルーツである建築における意味と、人とのコミュニケーションにおける建前の意味、それと表裏一体である本音との違いについてご紹介していきます。

「建前」とは骨組みのこと

建築において建前とは、家屋の柱や梁、棟を組み上げた状態のことを意味します。またその時に祝う式典を示す場合もあります。

建前の際に行う式典のことを特に上棟式と呼び、無事骨組みまで組みあがったことを祝う会です。一般に上棟式では神主を呼ばず、施工に携わった大工や家主などが主体となって祝うことが多いです。

上棟式は、家屋が組みあがったことに対する喜びを祝い、今後の工事の安全を祈願する意味もありますが、そこでの家主と大工の人間関係を築くことも意味します。場合によっては近所の人たちも参加することがあり、地域全体でのより良いコミュニティを作り上げる役割も担っています。

大工に「建前」の挨拶をする意味

家などを建てる際にさまざまな儀式をします。家を建てる前には土地の神を祝う地鎮祭をして、家の骨組みができればそれを祝う上棟式をします。

地鎮祭は神主が土地を清めたり、神様をまつったりと、比較的儀式の要素が強く見られます。一方上棟式は神主を呼ばず、建設関係の人たちを施主がもてなすお祝いの要素が強いです。建前の際に行われる挨拶では本心からくる感謝の気持ちが現れていると言えるでしょう。

命がけの仕事に感謝すること

上棟式では施主が建築関係者に挨拶を行います。そこでは建設に携わった人たちに対するねぎらいと、今後も安全に工事を進めてもらいたいという願いを伝えます。

一般の会社員と違い、大工は常に危険と隣り合わせで作業をしています。そのような命がけの仕事を依頼している施主にとってこの挨拶は重要であると言えるでしょう。施主のねぎらいと感謝の言葉は、大工の士気を高め、今後の工事を順調に進める要素になります。

また施主と大工が直接言葉を交わすことによって、互いに人間関係を築くことができ、互いが一体となり建物完成を目指す団結力が生まれることでしょう。

上棟式は形式的な儀式というよりも建前を祝う会合と言えます。しかしこれは今後の工事やそれに携わる人たちの人間関係を円滑にするための式典と言えます。

「建前」の意味と使い方

特に日本社会では建前を重んじる性質があります。人間関係を円滑に進めるためには建前を効果的に使う必要があります。そのためには建前の意味を正確に捉えることが重要です。対人術としての建前の意味とその具体的な使い方を見ていきましょう。

「建前」の意味

主に1番目の意味で使われることが多いです。2番目の意味は現在ではあまり使われておらず、浄瑠璃の劇中でのセリフで使われていたことから、江戸時代の頃によく使われていたと考えられます。

今回は1番目の意味に重点を置いて進めていきます。建前は主に社交の場で使われることが多く、人間関係を円滑に進めるために必要な対人術と言えるでしょう。

1 原則として立てている方針。表向きの考え。
2 行商人や大道商人が商品を売るときの口上。売り声。

出典: https://dictionary.goo.ne.jp/jn/137702/meaning/m0u/%E5%BB... |

「建前」の使い方

「建前」の意味と使い方・語源・「本音」との違い・建築用語
※画像はイメージです

建前は表向きの考えという意味で解釈されていますが、嘘を言っているということではありません。建前と称し相手に嘘をついてごまかしてしまえば、かえって相手との間に壁ができてしまい、人間関係を円滑にすることは不可能でしょう。

つまり建前とは、自分と相手との考えの相違を、相手を不愉快に思わせることなく伝える方法です。したがって表向きの考えとその裏側の考えは同じである必要があり、それをどのように伝えるかが重要になります。

具体例:同僚に食事に誘われたとき

それでは実際にどのように建前を使えばいいのか、具体例を挙げながら見ていきましょう。

例えば、職場の同僚に食事に誘われたとき、あなたはその同僚との食事を断りたいとします。そのときあなたが「体調がよくないのでいけません。」や「今日は予定があるので。」などと言ってしまうと、「今日はいけないが後日なら行ける。」と期待させてしまいます。

仮にそれが嘘であれば、その人との人間関係が悪化しかねません。言い方としては「二人きりでは寂しいので他の人たちとみんなで行きましょう。」と言えば、その人との食事に行きたくない旨を伝えることができるでしょう。

食事に行くこと自体を断るのではなく、その人と食事に行くことを断ることが重要です。そうすることでその人と二人きりで食事に誘われるということはなくなるでしょう。

「建前」の意味の語源

「建前」の意味と使い方・語源・「本音」との違い・建築用語
※画像はイメージです

建築の世界で使われている建前がどのように社会に反映されていったのか、その意味の語源を紹介します。そこにはあまり知られてない以外に物語が由来となっています。

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「建前」と「本音」の意味の違い

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