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「古参」の意味と使い方・語源・「新参」との違い・アイドル用語

初回公開日:2018年02月07日

更新日:2020年08月20日

記載されている内容は2018年02月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

何らかの組織や世界の中で長い間にわたって活躍している人を指して良く使われるのが「古参」という言葉です。今回はその意味や読み方、対義語である「新参」との違いについて触れています。ベテランなどを意味する「古参」について理解したい方はこちらの記事をお読みください。

「古参」の意味と使い方

「古参」の意味と使い方・語源・「新参」との違い・アイドル用語
※画像はイメージです

「古参」という言葉をご存じでしょうか。「古参」という言葉は、現在では主にヲタクやアイドルやバンドなどの追っかけをしている人の間で使われる言葉としても使われています。

しかし、本来はまた別の意味や使われ方をしています。「古参」の定義や意味と言われてもなんとなく聞いたことはあるけどもよくわからないという方や意味はよく分かっていないまま使っているという方、そもそも「古参」の読み方がわからないという方もいらっしゃるでしょう。

そこで、今回は、「古参」という言葉の意味や概念がわからない方のために、詳しく「古参」についてお話しいたします。

本来「古参」はどんな意味があるのか

「古参」の意味と使い方・語源・「新参」との違い・アイドル用語
※画像はイメージです

「古参」は本来、昔からある土地に住んでいたり、長年の間、一つの職を全うしていたりする人のことを意味する言葉でした。いわゆる日本語の意味でのベテランのことで、その世界や仕事にずっと従事してきた分、その方面に関して経験豊富な人であることが少なくありません。

そのため、その分野の歴史を語る上で欠かせない存在であったり、新しく参加してきた人に正しいマナーなどを指導する役割を担っていることもあります。

ちなみに、ベテランは英語での意味は「退役兵、退役軍人、復員軍人」という意味で、特にアメリカでは11月11日に復員軍人の日が祝日として設けられています。

最も昔からの古参のことは「最古参」

また、古参の中でもその世界や仕事に参入したタイミングに違いはあります。その中でも、最も古くから参画している人のことを「最古参」といいます。「最古参」自体も昔から用いられている言葉であり、「最も古くからその土地にいる人、その職についている人、その業界での先駆者」という意味があります。

先ほども触れたように「古参」にはベテランの意味もあることから、「最古参」もまた、その世界や組織の中でも最もベテランであるといえます。そのため、ベテランの人々の中でも最も尊敬される対象になることも少なくありません。ただし、いくら一番のベテランだからといっても、それに能力や実績が伴わない場合は、逆に軽蔑の対象になることもあります。

「古参」の読み方に込められた意味

「古参」の意味と使い方・語源・「新参」との違い・アイドル用語
※画像はイメージです

「古参」は「ふるさん」「こざん」などと間違えて読まれてしまいがちですが、一般的には「こさん」と読みます。間違えて「ふるさん」や「新参」と混ざってしまって「こざん」などと言っていると笑われてしまうこともあるので注意してください。

しかし、実は古くからの書籍では、「古参」と書いて「こざん」や「ふるひ」などといった読み方をするものもあります。つまり、昔と今とでは読み方がずっと変わっています。ここでは、それらの例文と意味を照らし合わせて見ていきます。

古参(こさん)が出てくる書物

岡本綺堂が明治時代のことを書いた時代小説、『半七捕物帳』はドラマ化もされた作品です。今から100年以上前に書かれた小説ですが、上の箇所を見ても明らかなように、すでに当時から「古参」と書いて「こさん」と読む表記が出てきていることから、古参という言葉は使われていました。

そして、以下の書物では、「古参」は本来の意味である「古くからその職に就いている人」を指しているのが分かります。

「後には吉五郎の養子になって、まあ二代目の親分株になったんですが、その頃は一向に意気地がありません。いわば見習いの格で、古参(こさん)の人たちのあとに付いて、ああしろこうしろのお指図次第に、尻ッ端折(ぱしょり)で駈けずり廻っていたんですから、時には泣くような事もありましたよ」
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)

出典: https://furigana.info/w/%E5%8F%A4%E5%8F%82 |

古参(こざん)が出てくる書物

下に示したのは1927年10月から『東京日日新聞』(現在の毎日新聞)に掲載された林不忘の連載小説『新版大岡政談』ですが、こちらでは「古参」を「こざん」と読ませる表記が出てきます。

こちらでも本来の「古くからその職に就いている人」という意味で「古参」が用いられているのがわかります。そして、「古参」の対義語として、「新役」が用いられています。

「ふん、如何に中原(ちゅうげん)の鹿を射当てた果報者じゃとて、新役(しんやく)は新役、何もそうお高く留まらずとも、古参(こざん)一同に年賀の礼ぐらい言われぬはずはござるまいッ!」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)

出典: https://furigana.info/w/%E5%8F%A4%E5%8F%82 |

古参(ふるひ)が出てくる書物

以下に示したのは、野口雨情が1919年6月10日に発表された都会と田園では、「古参」と書いて「ふるひ」と読ませる記述が出ています。ここでも、意味は「こさん」と読む場合と同じく「古くからその職に就いている人」として使われています。言い換えれば古くから働いている人・ベテランなどを意味しているのが分かります。

野口雨情の小説に見られる古参(ふるひ)

「こざん」、「ふるひ」いずれの読み方においてもどちらも本来の古参の意味で用いられており、読み方が違うだけで意味は同じものを指しています。古い書物で「古参」の読み方としての割合は、「こさん」が50.0%、「こざん」が25.0%、「ふるひ」が25.0%となります。今だけでなく、昔から「こさん」と読まれることが多かったことが分かります。

そして、この時点ではまだ、古参には現在使われている「古くからのファン」という意味は全くありませんでした。古参が「古くからのファン」を意味し出したのは、ごく最近であることが分かります。

年配の男は権と同じ工場の古参(ふるひ)職工だ
都会と田園 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)

出典: https://furigana.info/w/%E5%8F%A4%E5%8F%82 |

「新参」と「古参」の意味の違い

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