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「いっぱい」の漢字表記・意味と使い方・類語・丁寧語|関西弁

初回公開日:2018年06月07日

更新日:2020年03月12日

記載されている内容は2018年06月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

日本人の私たちでも日本語は難しいと感じます。同じ言葉でも意味がまったく異なる場合があるので、「え、どっちの意味?」ということも起こります。文章の前後から意味を理解する、まさに空気を読む言語です。今回は「いっぱい」と言う言葉を掘り下げてみたいと思います。

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「いっぱい」の漢字表記

日本語は同じ読み方でもまったく意味の違う言葉があります。例えば「かわ」は「川」と「革」、「した」だと「下」と「舌」などですが、まったく意味が異なります。漢字にするとわかりやすいですが、音では判断できないところが日本語の難解なところではないでしょうか。

今回は「いっぱい」という日本語にスポットを当てて見ていきます。「いっぱい」の漢字表記について詳しく紹介します。

一杯

「いっぱい」の漢字表記のひとつとして挙がるのは「一杯」です。コップ一杯など器に満ちる分量のことで、日常でも使用頻度の高い言葉ではないでしょうか。

一敗

「いっぱい」のもうひとつの漢字表記が「一敗」です。一回負けることの意味で、一勝一敗などと言った使い方をします。

「いっぱい」の意味と使い方

さまざまな意味で使われる「いっぱい」の意味と使い方をご紹介します。

胸いっぱい

「胸いっぱい」の意味は「喜びや悲しみの感情で胸が占められ、ほかには何も考えられなくなること」です。

・ラストシーンでは感動で胸が一杯になった
・人の優しさに触れて胸が一杯になる
・胸がいっぱいで何も手につかない
・悲しみで胸がいっぱいになる

このように、胸を占められるほどの感情を表したいときに使います。

めいっぱい(目一杯)

「めいっぱい」とは目盛りのいっぱいであることを意味します。そこから転じて、限度いっぱいであることを意味します。

・めいっぱいまで食べた
・めいっぱい頑張る
・めいっぱいまで詰め込んだ
・めいっぱいのサービス

このように、お腹いっぱいまで食べたことや、限度ぎりぎりまでやったというような意味で使用されます。

いっぱいやる

「いっぱいやる」これは日々仕事を頑張っているサラリーマンの合言葉のような言葉です。「いっぱいやる」とは「少しお酒を飲む」という意味で、たくさん飲むという意味の「いっぱい」ではありません。

「今日いっぱいやりませんか」は「今日すこし飲みませんか」という意味です。くれぐれも飲みすぎには注意してください。

いっぱい食わす(一杯食わす)

「いっぱい食わす」とは「うまく人をだます、うまくだまされる」という意味です。

・今度ばかりはいっぱい食わされた
・まさかいっぱい食うとは
・あの人にいっぱい食わされるとはおもっていなかったのでショック
・いっぱい食わせてやった

このように、だますやだまされるといった意味で使われます。

いっぱい地に塗れる(一敗地に塗れる)

「いっぱい地に塗れる」漢字で表記すると「一敗地に塗れる」と書きますが、「二度と立ち上がれないほど大敗してしまうこと」という意味があります。

・手も足も出ず一敗地に塗れた
・これほどの大敗を喫するとは、これが一敗地に塗れるということか
・チーム一丸となったが、一敗地に塗れた

このように、大敗する・完敗するという意味で使う言葉なので、僅差での敗北という意味で使うのは誤りですので注意しましょう。

「いっぱい」の類語

類語とは類義語ともいい、語形はちがっていても意味は似通っている言葉のことを言います。例えるならば「言う」と「話す」などが類語になります。「いっぱい」にはどんな類語があるのか調べてみましたので見てみましょう。

たくさん

数や量が多いことや、十分なこと、これ以上はいらないことを意味する「たくさん」と言う言葉は「いっぱい」の類語です。「もうたくさんだ」「もういっぱいだ」は、これ以上は無理という同じような意味を持つ言葉です。

多い・多く

「いっぱい」はストレートに意味を理解すると「たくさん」「多い」という意味になり「多い」や「多く」といった言葉も「いっぱい」の類語になります。

しこたま

「しこたま」には「たくさん・どっさり」といった意味があります。「しこたま食べた」「いっぱい食べた」「しこたま買った」「いっぱい買った」など同じような意味として使える言葉なので「いっぱい」の類語になります。

ギリギリ

「いっぱい」の類語には「ギリギリ」もあります。「時間いっぱいまで頑張る」「お昼いっぱいまで仕事する」といった使い方をすると、「いっぱい」は「その時間いっぱいまで」といった意味になります。「時間ぎりぎりまで頑張る」「お昼ぎりぎりまで仕事する」といっても同じ意味として使えますので類語になります。

「いっぱい」の丁寧語

「いっぱい」の丁寧語は「いっぱい」の後に「です」「ます」や「ございます」といった敬語を付けたものになります。「いっぱい」という言葉自体は変化しないので、敬語を付けた言葉が丁寧語ということになります。それぞれ見ていきましょう。

いっぱいです

「いっぱい」に「~だ」を敬語にした「です」を付けた丁寧語です。

・お腹がいっぱいです
・感謝の気持ちでいっぱいです
・申し訳ない気持ちでいっぱいです

「いっぱい」に「です」を付けた形が、「いっぱい」の丁寧語の基本です。場合によって「ます」や「ございます」に変化していきます。

いっぱいあります

「いっぱい」に「ある」の丁寧語の「あります」を付けた表現です。

・パンフレットがいっぱいあります
・本がいっぱいあります
・役立つ知識がいっぱいあります
・確認していただきたい書類がいっぱいあります

このように「たくさんある」という場合の丁寧語として使います。

関西弁での「いっぱい」の使い方

関西弁は関東近郊に住む人たちにとっては、理解できない言葉が多々あります。「いっぱい」を関西弁で言うとどんな言葉になるのでしょうか。使い方とあわせて見てみましょう。

めっちゃ

「たくさん」とか「分量が多い」と言う意味での「いっぱい」を関西弁で言うと「めっちゃ」になります。

・めっちゃ食べた
・めっちゃ残ってる
・あかん、めっちゃ怒られる
・めっちゃたこ焼き食べたい

このような例文を挙げると、使い方のイメージが沸くのではないでしょうか。大阪の人が使っていそうな言葉です。

ようさん

「いっぱい」の関西弁にはもうひとつあります。「ようさん」はまさに「いっぱい」「たくさん」「大量」といった意味があります。使い方の例を挙げてみます。

・ようさん飲んだ
・今日はようさん仕事したから、しんどいわ
・給料日にようさん買いすぎて金欠や
・ようさん入れすぎや、重くて持てへん

このように「ようさん」を「たくさん」「いっぱい」に当てはめれば、関西弁を使わない人でも意味がわかります。「ようさん」がわからなくても、なんとなく分の前後で言いたいことはわかる言葉です。

古語での「いっぱい」の意味

古語で「いっぱい」の意味を調べると名詞で4つ、副詞で1つあります。現代語の意味とさほど変わりはありませんが、古語での「いっぱい」の意味をひとつずつ見ていきましょう。

名詞

それでは名詞の「いっぱい」の意味はこちらです。

①容器ひとつ分の量

酒や米を杯や椀に入れたものひとつ、または容器ひとつ分の量という意味です。お椀いっぱいの米、杯いっぱいの酒と言えば、たくさんの米や酒という意味ではなく容器一杯分という意味になります。「たくさん」という意味なのか「容器一杯分」という意味なのかは、前後の文脈から読み取りましょう。

②軽く酒を飲むこと

「いっぱい」と言えば古語では「軽くお酒を飲むこと」を意味します。「今日の帰り、いっぱいやらない」とか「いっぱいひっかける」などは今でも使う言葉です。こういった言葉は古語から来ていることがわかります。

③だまされること

「いっぱい」には「だまされること」という意味もあります。「いっぱい食わされた」といった使い方をします。すっかりだまされてしまった、うまくだまされた、そんな意図を伝えたいときに使います。「いっぱい」には本当にいろいろな意味があって驚きます。

④ぎりぎりの限度

「いっぱい」にはぎりぎりの限度、またはその範囲といった意味もあります。時間や範囲を表す言葉の後に続いて接尾語的な使われ方をします。言葉で言うと難しく聞こえるので、例文を挙げてみましょう。

・就業時間いっぱいまで仕事をする(時間+いっぱい)
・校庭いっぱいに広がる(範囲+いっぱい)
・締め切りいっぱいまで粘る(時間+いっぱい)
・午前中いっぱいまで用事がある(時間+いっぱい)
・画用紙いっぱいにのびのびと絵を描く(範囲+いっぱい)

このように例文を挙がると、普段何気なく使っている言葉だということに気付きます。

副詞

次は副詞の「いっぱい」の意味です。

ありったけ

「いっぱい」の副詞には「ありったけ・じゅうぶん」と言った意味があります。「いっぱい」を素直に聞けば誰もがこの意味で受け取るのではないでしょうか。「いっぱいちょうだい」と言われたら「一杯分ちょうだい」ではなく「ありったけちょうだい」と言っているんだと理解するのが一般的です。

・もういっぱいだよ(もうじゅうぶんだよ)
・いっぱい溜めて打つ(じゅうぶんに溜めてから打つ)

このような使い方をすると「ありったけ・じゅうぶん」の意味が伝わるでしょう。

「いっぱい」の尊敬語

尊敬語とは敬語の一種で、敬語の種類には「です・ます」を付ける丁寧語、自分がへりくだり相手を立てたいときに使う「謙譲語」、相手を立てたいときに使う「尊敬語」があります。敬語・謙譲語・尊敬語の敬語の中でも目上の人に対して使われることが多い言葉です。

では「いっぱい」の尊敬語とはどんな言葉なのでしょうか。

いっぱいでございます

「いっぱい」に丁寧表現の「ございます」を付けた尊敬語です。「ございます」は「あります」をより丁寧にした表現なので、尊敬語と言えます。目上の人相手やビジネスシーンで使う機会が多い尊敬語です。

・申し訳ございませんが、本日は予約でいっぱいでございます
・大変申し訳ない気持ちでいっぱいでございます
・駐車場はいっぱいでございます

このように、より丁寧に相手を敬いたいときに「いっぱいでございます」は使われる表現です。

「いっぱい」にはいろいろな意味がある

これまでは「いっぱい」と聞くと「たくさん」とか「一杯」などのような言葉のみを思い浮かべていたのではないでしょうか。しかし今回の記事をご覧いただき、実にいろいろな意味があることがおわかりいただけたでしょう。

「時間いっぱい」や「いっぱいやろうよ」といった言葉も何気なく使っていました。当たり前のフレーズになっていて意識しませんでしたが「いっぱい」が使われていることに気付けたことでしょう。

「いっぱい」という言葉をひとつとっても、まったく異なる意味があります。それが日本語が世界の言語の中でも難解とされるゆえんです。難しいですがそれも日本語のおもしろいところです。

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