Search

検索したいワードを入力してください

「遜色ない」の意味と使い方・類語・敬語・語源・読み方・対義語

初回公開日:2018年05月29日

更新日:2020年03月04日

記載されている内容は2018年05月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「遜色ない」という言葉は「何かと比較して同程度である」という意味のある言葉ですが、その中には複雑なニュアンスを含んでいます。物事を比較する時の表現は多様なため、言い換えや反語も含めて知ることで「遜色ない」という言葉を正しく使いましょう。

data-max-num-ads=8 data-matched-content-rows-num="2" data-matched-content-columns-num="4" data-matched-content-ui-type="image_stacked" data-ad-format="autorelaxed">

「遜色ない」の読みと意味

「遜色ない」という表現について、目にしたことはあっても実は細かい意味や成り立ちについて知っている人は少ないのではないでしょうか。今回は「遜色ない」という言葉について意味や使い方だけでなく、類義語や反対語、語源についても紹介します。

「遜色ない」の読み方

「遜色ない」は「そんしょくない」と読みます。遜色の遜という字は「けんそんする」という時に使う「謙遜」でよく目にすることがある字です。「遜色ない」を書くときに普段はあまり使用されない漢字なので、平仮名を交えて「そん色」という表記をされる事もありますが、常用漢字なので書くことはなくとも読めるように覚えておくと良いでしょう。

「遜色ない」の意味

「遜色ない」という言葉は、あるものを何かと比べて「見劣りしない様子」「対抗できる実力がある様子」を意味する言葉です。あるものが比べる対象と同程度である、並び立つ実力があるというポジティブな状態で使われることが多いです。

「~ない」という否定の言葉が使われているので、一見ネガティブな意味を持った否定の言葉のようにも感じられますが、悪い意味よりは良いニュアンスで使われる言葉であることを確認しておきましょう。

「遜色ない」を使った例文と使い方

「遜色ない」は2つ以上のものを比べる時に使う表現です。ここでは具体的な例文を紹介して使い方を説明します。

「遜色ない」を使った例文としては「彼の作品は大賞の作品と比べても遜色ない仕上がりです」という文章が挙げられます。この文で大賞の作品と比較しているように、どちらかと言えば下の立場の者が上の立場に対して変わらない状態であるというニュアンスで使われることが多い表現です。

また「遜色がない」と、接続詞の「が」を入る場合もあり、「このチームは実績こそないが、試合内容は優勝したチームに比べても遜色がない」というように文末表現として使うこともできます。どちらの例文も「客観的・数字的な評価に比べて自分の主観では差はない」ということを主張していますが、これは「遜色ない」が使われるポピュラーな例と言えるでしょう。

「遜色ない」の類語・言い換えに使える表現

「遜色ない」という言葉は他の表現で言い換えることが可能です。ここでは「遜色ない」という言葉を言い換える時に使うことができる類語表現を紹介します。

「引けを取らない」

「遜色ない」の持つ「同じ程度であり、劣っていない」という意味を表す言葉としては「引けを取らない」という表現があります。この表現はほとんど「遜色ない」と同じ使い方が可能で、先ほど紹介した例文の「遜色ない」をそのまま「引けを取らない」に変えて使うことが可能です。

ただし「引けを取らない」は直前に「まったく」「少しも」と言った言葉を付け加えてその程度を強める表現をすることがありますが、「遜色ない」の前にそうした言葉をつけることはあまり使用されない表現ですので、言い換える際は注意しましょう。

「比肩する」「肩を並べる」

「比肩する」「肩を並べる」はどちらも肩と言う文字を使った表現で、どちらも「遜色ない」と同じく「比較する対象と同程度である」という意味を持った言葉です。

使い方としては「今や彼は師匠に比肩する腕前の持ち主です」「長年の努力の末、ようやく彼と肩を並べることができた」という形の表現になります。このように「同程度である」ことを示すだけでなく「先行するものに後から追いついた」という状況を表現したい場合によく使われる表現なので、使い分けに気を付けましょう。

「負けず劣らず」

「同程度である」ということを表現する場合は「負けず劣らず」という表現を使う場合もあります。この言葉は「互いに優劣が付けにくいさま」を表していて、完全にイコールに近い状態では、よりこの表現が適切になるでしょう。

ただし気を付けなければいけないのは、似た響きの言葉で「勝るとも劣らない」というものがありますが、これは「少なくとも劣っていることはない」という状況を表す言葉で、どちらかと言えば優れている場合に使うということです。これは「遜色ない」と同じ意味で使うことはできませんので、混同に注意しましょう。

敬語表現として使う場合の「遜色ない」

「遜色ない」という言葉は丁寧な表現なので敬語として使うことも可能です。「遜色ない内容です」という形で使えますが、文末に用いる場合は「遜色ありません」という具合に「ない」の部分を敬語になおして使いましょう。

ただし、注意しなければならないのは「立場・実力が上の相手に対して比べて」という前提がある点です。そこを無視して目上の相手を目下の相手を比べて「遜色ありません」という言葉を使ってしまうと、敬語としては正しくとも相手には失礼と感じられてしまう恐れがあります。

言い換え表現などを使って相手にとって失礼にならない言葉になるよう、十分に気を付けましょう。

「遜色ない」の語源・成り立ちは?

「遜色ない」という言葉の語源、成り立ちについて説明いたします。

「遜色」の意味

そもそも「遜色ない」という言葉の「遜色」に「劣っている」という意味があります。それに否定の「ない」がつくことで「劣っていない」という意味になり「同程度である」という意味を持つようになりました。これが「遜色ない」の成り立ちです。

ただし、そのものに意味はあっても「遜色」という言葉だけで使うことはなく必ず「遜色ない」という使い方をします。「遜色がない」という表現につられて「遜色がある」という表現をしてしまってはおかしな日本語になるので「遜色」について正しく覚えておきましょう。

遜という漢字について

「遜色ない」に使われている「遜」という字は「謙遜」という言葉でよく目にすることがありますが、この文字自体に「劣っている」という意味があります。したがって、自分のことを劣っていると控えめに言うことを「謙遜」と表現します。「遜色」に劣っているという意味を持たえているのはこの文字だということを覚えておきましょう。

逆の言葉では、厚かましい様子や自信過剰な様子のことを「不遜」と表現します。これは一見「遜」に否定の言葉が付いているという点で「遜色ない」と同じようにも捉えられますが、全く違う意味を持つ言葉ですので「遜」の意味を合わせて覚えておくと誤用を避けられるでしょう。

「遜色ない」の対義語・反対語

「遜色ない」という言葉と反対の意味を持つ言葉を紹介します。「遜色ない」はこれまで紹介してきたとおり、何かと比較して「同じ程度である」「同じか僅かに劣っている」ということを意味します。

したがって、対義語としては「明らかに劣っている」という意味と「同程度か少し上回っている」という意味とが考えられます。非常に曖昧なニュアンスを含んだ言葉ですので、反対語の使い方が難しくなります。気を付けて使いましょう。

「見劣りする」

「見劣りする」は「他と比べて劣っている」という意味なので「遜色ない」とは反対の意味で使うことができる表現です。明らかに差がある状態では「見劣りする」という表現を使うことで比較の意味を強く表現できます。

「遜色ない」の「同程度か、わずかに劣っている」という意味の反対語としては「見劣りする」を使うことで適切な表現になるでしょう。

「変わり映えしない」

「変わり映えしない」は「他と比べて差がない」という意味の表現です。「遜色ない」と同じような意味ですが、ニュアンスとしては悪い意味で使われることが多いです。良い立場の者が下の立場と比べて同じであるというような場合にこの表現を使いましょう。

「遜色ない」の持つ「立場は下だが、実力は同程度である」というニュアンスについて反対の表現をしたい場合は、「変わり映えしない」の持つネガティブなニュアンスが適切と言えるでしょう。

「遜色ない」はニュアンスに注意して使い分け

「遜色ない」のついてさまざまな側面から紹介しましたが、この言葉は直接的な意味だけでなくニュアンスも含んだ複雑な日本語で、使い方が非常に難しいです。なにかを比較した場合について述べるときはひとつの表現に拘らず、文中に挙げた類語や言い換えも検討したうえでもっとも適切な表現を選ぶようにしましょう。

Latests