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「慎む」の意味と使い方・類語・読み方・対義語|謹む/控える

初回公開日:2018年05月26日

更新日:2020年03月13日

記載されている内容は2018年05月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「慎む」という単語は、知っているようで意外と間違えやすい単語です。「慎む、謹む、どっちを遣使えばいいの?」「送り仮名は?」など気になることも多いのではないでしょうか。この記事では、「慎む」の意味と使い方、同義語との使い分けなどをご紹介します。

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「慎む」の意味と使い方・例文

ビジネスシーンでもよく使われる「慎む」という言葉。けれど使い方を誤ってしまうと失礼になってしまいます。「慎む、謹む、どちらを使えばいいのだろう?」、「慎むの敬語表現ってどうすればいい?」など、疑問に思うこともたくさんあるでしょう。

あるいは、よく知っているつもりでも、うっかり気づかないうちに誤った使い方をしている、という方も実はいるのではないでしょうか。知らないところで恥をかいていたら困ります。

本記事では、あらためて、「慎む」という言葉の意味や使い方、敬語などについてご紹介します。社会人になったばかりの方も、ベテランの方も、今一度、「慎む」という言葉を間違って使っていないか、確認してみてください。

まずは、「慎む」の意味と使い方・例文についてご紹介します。

「慎む」の辞書的な意味

はじめに、「慎む」の辞書的な意味を確認しましょう。

「慎む」という言葉は、あやまちや失礼のないように自分自身の行動を抑える、ひかえるといった意味があります。

三省堂「大辞林」では以下のように述べられています。

つつし・む [3] 【慎む・謹む】( 動マ五[四] )〔「慎(つつ)む」と同源〕
①あやまちのないように,行動を控えめにする。 《慎》 「言葉を-・む」
②度がすぎないようにする。 《慎》 「酒を-・む」
③神仏・貴人などの前でかしこまった態度をとる。 《謹》 「 - ・んで承る」 「余り-・み給て,今は目も見せ給はねば/狭衣 4」 → つつしんで
④斎戒する。物忌みする。 「伊予の守の朝臣の家に-・む事侍りて/源氏 帚木」

出典: https://www.weblio.jp/content/%E6%85%8E%E3%82%80 |

お悔やみを伝えるときの例文

お悔やみの気持ちを伝えるときの「つつしんで」は、「謙虚な態度で振舞う、かしこまる」という意味がありますので、後述するとおり、「謹んで」が正しい表現になります。

・「〇〇さんのご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。」

・「震災によって亡くなった方々とそのご遺族に対し、謹んで哀悼の意を表します。」

行動を慎むときの例文

行動について、失礼のないように振舞ったり、行動を抑える、という意味を伝えるときの「つつしむ」は、「慎む」が正しい表現になります。

・「くれぐれも軽率な行動や言動は慎んでください。」

・「公共の場ではマナーを守って、行動を慎みましょう。」

私語を慎むときの例文

「私語を慎む」という場合も「慎む」が正しい表現になります。

・「会議中は私語を慎んでください。」

そのほかの例文

・「酔いすぎないようにお酒を慎む。」

・「健康が第一。暴飲暴食は慎もう。」

・「人を傷つけるような言葉は慎まないといけない。」

といった場合も、「慎む」という言葉を用います。

身を慎む

「身を慎む」とは、「慎重になって軽はずみな行動をとらないこと」という意味です。

「慎む」の類語・同義語

「慎む」の類語・同義語としては、「自分を抑える」、「抑制する」、「自らを律する」、「自重する」、「自主規制する」、「自粛する」などがあります。

また、似た意味で用いられる言葉として、後述する「控える」、「差し控える」があります。「謹む」は同じ「つつしむ」という読みですが、意味に違いがあります。

「慎む」の類語・同義語については、以下のサイトに見やすくまとめられています。参考にしてみてください。

「慎む」と似た言葉との違い

ここでは、「慎む」と似た言葉との違いや使い分けについてご紹介します。よく似た意味をもつ言葉なので、よく知っているつもりでも、気づかないうちに使い分けを間違えてしまうことがよくあります。この機会に、「慎む」と似ているいくつかの言葉の細かいニュアンスや使い方の違いについておさらいしてみましょう。

「控える」/「差し控える」など

「慎む」と「控える」「差し控える」の違いについては、小学館「類語例解辞典」に以下のようにまとめられています。

[使い分け]
【1】「控える」は、分量や回数を少なめにしたり、その行為をしないですませたりする場合にいう。
【2】「差し控える」は、何かをすることを遠慮したり、状況を見合わせてやめておいたりする場合にいう。
【3】「慎む」は、過ちを犯さないよう気をつけ、出過ぎないようにする意。「控える」「差し控える」は、対象が、ある状況下での具体的な事柄であるのに対し、「慎む」は、世間一般に対して漠然と自分自身をあやまたないように処するような場合に用いる。

出典: https://dictionary.goo.ne.jp/thsrs/2879/meaning/m0u/ |

「控える」「差し控える」の例文

「控える」の使い方としては、「外出を控える」、「塩分を控える」。「差し控える」の使い方としては、「コメントを差し控えさせていただきます」というように使います。

「慎む」と「謹む」

「慎む(つつしむ)」と「謹む(つつしむ)」は、しばしば間違えて用いられることがあります。ここであらためてそれぞれのニュアンスを確認すると、

・「慎む」:失礼や粗相のないように振舞う、行動や思いを抑える、自分自身の言動をひかえめにする。

・「謹む」:相手に対して敬意を表す、謙虚な態度で振舞う、かしこまって~する。
となっています。

したがって、以下のシチュエーションの場合は「謹む」が正しい表現になります。

・「謹んでお悔やみを申し上げます。」

・「平素よりの御尽力に謹んで御礼申し上げます。」

・「謹んで新年のご挨拶を申し上げます。」

「慎む」の対義語

「慎む」の直接的な対義語に相当する単語はありませんが、「慎む」は「失礼のないように振舞ったり、行動を抑える」といった意味ですから、反対に度が過ぎた行動をとる、といった意味の言葉が、「対義語」に相当するニュアンスの言葉になります。例えば、「口を慎む」の反対語は「口が過ぎる」となります。

「慎む」の読み方

「慎む」の読み方は、上でも述べているように、「つつし・む」が正しい読み方となっています。

慎ましい(つつましい)

「慎」という漢字には、「慎ましい(つつましい)」という読み方もあります。

つつまし・い [4] 【慎▽ましい・虔▼しい】
( 形 ) [文] シク つつま・し
〔動詞「慎(つつ)む」の形容詞化〕
①遠慮深く物静かである。ひかえめだ。 「 - ・くひかえる」 「 - ・いものごし」
②ぜいたくでない。質素だ。つましい。 「 - ・い生活」 「 - ・く暮らす」
③遠慮される。気がひける。 「夢にや見ゆらむと,空恐ろしく-・し/源氏 帚木」
[派生] -げ ( 形動 ) -さ ( 名 )

出典: https://www.weblio.jp/content/%E6%85%8E%E3%81%BE%E3%81%97... |

「慎(シン)」

また、「慎」という漢字は、音読みでは「シン」と読みます。したがって、後述する熟語では、「シン」と読むことになります。

「慎む」の送り仮名

「慎む」「謹む」ともに、送り仮名は「む」が正解です。うっかり「慎しむ」としてしまわないように注意しましょう。

「慎む」を使用した熟語

ここからは、「慎む」を使用した熟語とその意味について、「慎む」自体の意味と照らし合わせながら確認していきます。

慎重(しんちょう)

はじめに、みなさまよくご存じの、「慎重(しんちょう)」という熟語についてみていきます。「慎む」という語のもつ「行動を抑える」という意味が熟語にも反映されています。

しん ちょう [0] 【慎重】
( 名 ・形動 ) [文] ナリ
注意深く,落ち着いて,軽々しく行わない・こと(さま)。 「 -を期する」 「 -な態度」 「 -に審議する」

出典: https://www.weblio.jp/content/%E6%85%8E%E9%87%8D |

「慎重」の例文

使い方としては、

・「彼女は慎重に運転する。」

・「彼は慎重に花瓶を扱った。」

というように使います。

謹慎(きんしん)

次に、ニュースなどで耳にすることも多い、「謹慎(きんしん)」という熟語についてみていきます。悪いことをした後で反省して「謹慎」するので、謙虚な態度で振舞うという意味の「謹む」と、行動を抑える、という意味の「慎む」の両方の「つつしむ」が用いられた熟語になっています。

きん しん [0] 【謹慎】
( 名 ・形動 ) スル [文] ナリ

言動を反省し,おこないをつつしむ・こと(さま)。 「 -の意を表す」 「しばらく-する」 「性頗(すこぶ)る-なれども/花柳春話 純一郎」

懲戒の一つで,外出を禁止し,登校や出社を差し止めること。

江戸時代,士分以上の者に科した刑罰の一。住む所を定め,入り口を閉鎖し,自由な行動を許さなかった。

出典: https://www.weblio.jp/content/%E8%AC%B9%E6%85%8E |

不謹慎(ふきんしん)

次に、最近耳にする機会が増えた、「不謹慎(ふきんしん)」という言葉についてみていきます。

ふ きんしん [2] 【不謹慎】
( 名 ・形動 ) [文] ナリ
慎みに欠けている・こと(さま)。ふまじめ。 「 -をとがめる」 「 -な態度」 「 -な行動」
[派生] -さ ( 名 )

出典: https://www.weblio.jp/content/%E4%B8%8D%E8%AC%B9%E6%85%8E |

「不謹慎」の例文

「不謹慎」という言葉は、

・「不謹慎な発言をしてしまい、申し訳ございません。」

というように使います。

「不謹慎」という言葉の意味と正しい使い方については、以下のサイトに詳しく記載されています。参考にしてみてください。

謹言慎行(きんげんしんこう)

ここからは、少し難しい、四字熟語についてみていきます。四字熟語の意味に関しては、「四字熟語辞典オンライン」から引用させていただきました。

まず、「謹言慎行(きんげんしんこう)」についてご紹介します。やはり「慎む」と「謹む」の意味が反映されています。

言葉と行動を慎重に行うこと。
「謹」と「慎」はどちらも慎むということ。
「言を謹み行を慎む」とも読む。

出典: http://yoji.jitenon.jp/yojie/2454.html |

謹厚慎重(きんこうしんちょう)

次に、「謹厚慎重(きんこうしんちょう)」についてご紹介します。「謹厚」は、つつしみ深く、まじめで温厚である、という意味です。

情に厚く、注意深いこと。
「謹厚」は情に厚いこと。
「慎重」は注意深く、軽はずみな行動しないこと。

出典: http://yoji.jitenon.jp/yojik/5255.html |

小心謹慎(しょうしんきんしん)

次に、「小心謹慎(しょうしんきんしん)」についてご紹介します。「小心」には、よく知られている「気が小さくて臆病なこと。」という意味のほかに、「細かいことにまでよく気を配ること。」という意味があります。

言葉や行動が落ち着いていて、控えめなこと。
「小心」は注意深く、隅々まで気が利くこと。
「謹慎」は間違いのないように、行動を控えること。

出典: http://yoji.jitenon.jp/yojil/5579.html |

慎始敬終(しんしけいしゅう)

次に、「慎始敬終(しんしけいしゅう)」についてご紹介します。最初から最後まで気を抜かずに慎重に物事に取り組むということ。ビジネスの場面でも使えそうな四字熟語です。

最初から最後まで、気をゆるめずに慎重に行うこと。
または、物事は最初と最後が大切であるということ。
「慎」と「敬」はどちらも細心の注意を払うこと。
「始めを慎み終わりを敬しむ」とも読む。

出典: http://yoji.jitenon.jp/yojij/4551.html |

慎重居士(しんちょうこじ)

次に、「慎重居士(しんちょうこじ)」についてご紹介します。とても慎重な人、あなたの周りにもいますよ。この四字熟語、意外と出番が多いです。

軽々しく行動せずに、注意深く慎重な人のこと。
「居士」は出家せずに、仏教の修行をする人をからかって呼ぶ名称。

出典: http://yoji.jitenon.jp/yojij/4594.html |

「慎む」の敬語

ここからは、「慎む」を、目上の人と接するときなどのあらたまった場面で使うときにどのように使ったらいいか、考えていきましょう。

敬語の種類

まずは、あらためて敬語の種類について復習していきます。みなさまよくご存じのとおり、敬語の種類には、「尊敬語(そんけいご)」「謙譲語(けんじょうご)」「丁寧語(ていねいご)」の3つの種類があります。以下でそれぞれについて復習していきます。

尊敬語

尊敬語は、目上の人が動作主の場合に、動作主に対しての敬意を表す表現で、相手(聞き手)や話題になっている人の動作に対して使います。

・「先生がいらっしゃる」というときの「いらっしゃる」

・「社長がお帰りになる」というときの「お帰りになる」

が尊敬語です。

謙譲語

謙譲語は、動作の受け手が目上の人の場合に、自分の動作に対して使い、動作の受け手に対して敬意を表す表現です。

・「資料を拝見する」というときの「拝見する」

・「先生をお待ちする」というときの「お待ちする」

が謙譲語です。

丁寧語

「です」「ます」に代表される丁寧語は、丁寧な表現を使って敬意を表すのに使います。

「こちらが会議室です。」というときの「です」が丁寧語です。

「慎む」は目上の人に対して使える?

「慎む」という言葉自体は、上記の3種類の敬語いずれにも当てはまらない、ただの動詞です。また、「自分自身の行動を抑える」という意味からして、他人、とくに目上の人に対して「慎む」という言葉を使う、すなわち尊敬語に変換する場面はほとんどありません。

では、「目上の人が『慎む』」という意味を伝えたい場合、どうしたらよいのでしょうか。

まず、「(私語などを)お慎みください」という表現についてですが、先にも述べたように、「慎む」自体は敬語ではありませんから、「お慎みください」は文法上は間違っていません。

ですが、このような言い方は世間ではあまり使われる表現ではありませんので、聞く人によっては違和感を感じてしまうことがあります。

別の言葉に置き換えるのが無難

目上の人に対して、「慎む」という意味のことを伝えたい場合、相手に違和感を感じさせない自然な表現をしたいのであれば、

・「私語はご遠慮ください」

・「お酒はほどほどになさってください」

・「店内での写真撮影はお控えください」

といった、「慎む」という語を用いない表現に置き換えて伝えるのが無難です。

「慎む」の謙譲語

「慎む」の謙譲語として、「慎ませていただく」と表現するのは、文法上正しい表現ではありますが、これもそこまで多用されているわけではありません。同義語である「差し控える」「控える」の謙譲語「差し控えさせていただく」「控えさせていただく」のほうがより頻繁に使われる表現なので、こちらで代用できる場面であればこちらを使うことをお勧めします。

「慎む」の意味を理解して正しく活用しよう

いかがでしたか。「慎む(つつしむ)」という単語は、読みが同じ「謹む(つつしむ)」や、同義語の「控える」などと混同しやすく、よく知っているようで実は意外と間違えやすい単語です。その分、ビジネスの場面で正しく使えると、同僚やライバルから一目置かれることでしょう。熟語も活用できるようになると、さらに同僚から尊敬されること間違いなしです。

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