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「ましてや」の意味と使い方・敬語・類語・漢字・話し言葉

初回公開日:2018年05月30日

更新日:2020年02月10日

記載されている内容は2018年05月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

あなたは「ましてや」という言葉を日常生活や読書の際に見聞きしたことがあるのではないでしょうか。なんとなくわかるけど、うまく人に説明ができないという方は、今回の記事で「ましてや」の意味や使い方を理解し、ぜひマスターしましょう。

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「ましてや」の意味と使い方・例文

「ましてや」の正しい意味や使い方、類義語などはご存知でしょうか。普段から何気なく使っていると、言葉の意味を深く考えるということは中々ありません。このように普段から何気なく使用している言葉に対し、深い理解をすると、より適切な使用ができるようになります。こちらの記事で「ましてや」について詳しくご紹介していきます。

「ましてや」の意味

「ましてや」は「言うまでもなく」、「なおさら」といった意味の副詞です。

もう少し詳しく説明すると、「AでさえBなのだから、Cの場合は当然Bである」という意味です。つまり2つの事例を並べた際に「前述した場合でさえこうなのだから、後述の場合はもちろんそうだ」といったことを指した表現となります。

「ましてや」の使い方

「AでさえBなのだから、Cの場合は当然Bである」という意味を示すと先述しました。使い方としては「前述の場合ですら達成できないのに、後述の場合なんて到底できない」と言いたい際に使用する表現です。否定的な意味のBを強調したい時に使います。

より詳細に説明すると、程度が著しい場合の例を挙げ、そういった場合でさえそうなのだから(否定的・消極的な程度)、程度がそれ以上の場合は言うまでもなく困難ということを言いたい時に使用します。

「ましてや」の例文

「ましてや」の意味や使い方は理解できたでしょうか。実際に「ましてや」を用いた例文を3つ挙げます。どの例文も、否定的だったり消極的な程度の例を挙げ、そういった場合でさえそうなのだから、程度がそれ以上の場合は言うまでもなく難しい、困難だということを言い表しています。

「僕は足を怪我していて歩けません。ましてや走るなんて到底できません。」

「僕は英語が読めません。ましてや話すことなんて到底できません。」

「これは大人でも難しいのだから、ましてや子供にできるはずがない。」

「ましてや」は接続詞ではない

「ましてや」は接続詞なのでしょうか。接続詞的な意味合いで使用することはできますが、どの辞書にも副詞と定められております。比較を表す副詞です。副詞は名詞以外の品詞を修飾する品詞です。

ないなどと一緒に使う

2つの事例を並べ、否定的な前述に加え、後述は当然できないということを指す「ましてや」は文末に「ない」という意味の表現が補足されます。普段の会話の中では最後まではっきりと述べず「ない」の内容の表現は省略される場合があります。

「僕は英語が書けない。ましてや英語を話すなんて―」といった具合に話すなんての後に、「できない」「言うまでもない」を補足することができます。また、「AでさえBである。ましてやCの場合はBであることはなおさらだ」といったように、「なおさら」という言葉を文末に持ってくる言い回しもあります。

「ましてや」の敬語

「ましてや」は無理に崩さずにそのまま使用した上で、他の言葉を補足することで、相手に対し丁寧な言い方をすることが可能な言葉です。

これまでにご紹介した使い方や例文を見てわかるとおり、「程度が著しい場合の例を挙げ、そういった場合でさえそうなのだから、程度がそれ以上の後述の場合は言うまでもなく困難、難しい」ということです。並べる事例は否定的な内容です。つまり使用した相手に対し、マイナスな印象のつく表現方法となります。

相手に失礼な印象を与えずに使用する方法はあるのでしょうか。

「ましてや」という意味を相手に丁寧に伝えるには?

話し手が聞き手に対し「ましてや」という言葉をそのまま使う場合、聞き手に敬意を表すような言い回しが望ましいでしょう。以下にビジネスシーンでの使用例をご紹介します。今回は「なおのこと」という言葉を補足しています。

「手前どもが勝手に提案させていただいておりますので、貴社の手間を煩わせることはできません。ましてや、駅までお迎えをだしていただくなどなおのことです」

「ましてや」の類語

「ましてや」の類語にはどのような言葉があるのでしょうか。あなたはすぐに頭に浮かびますか。基本的には「程度が著しい場合の例を挙げ、そういった場合でさえそうなのだから、程度がそれ以上の場合は言うまでもなく困難である、論外だ」という意味を含んだ言葉が類語となります。

それでは代表的な類語をご紹介しましょう。いずれの類語も「ましてや」と使用法が似ています。

「おろか」「なおさら」「もってのほか」などの類語

「ましてや」の類語には「おろか」「なおさら」「もってのほか」といった言葉が存在し、それぞれ、「ましてや」と代替しての使用が可能です。いずれも、先述した困難さや論外であるという意味を含んでいます。一つひとつ意味と例文を見ていきましょう。

「おろか」

「おろか」には、程度が不十分な意味の「疎か」と、馬鹿げた様を意味する「愚か」の二種類が存在します。「ましてや」との類語では「疎か」の方の意味で使用します。「おろか」は「言うまでもない」というニュアンスを含んだ使い方をします。以下に例文をご紹介しておきます。

「腕の太い大人はおろか、腕の細い子供でも、その細い隙間は手が通らない」

「なおさら」

「なおさら」は漢字で表すと「尚更」と表記します。「ましてや」と同様、品詞は副詞で「前の語を受け強調する」ニュアンスを含んでおり、「以前の状態と比べ程度が進んでいる状態」「ますます」「いっそう」といった意味を持っています。前の語を受け強調するというニュアンスは、「ましてや」と同様です。以下に例文をご紹介しておきます。

「術後から、なおさら体調が悪化している」

「もってのほか」

「もってのほか」は漢字では「以ての外」と表記します。名詞、形容動詞に分類され、慣用句として使用されています。「もってのほか」も「論外だ」という意味で使われている言葉です。以下に例文をご紹介しておきます。

「いい年をして、就職もせずに遊びほうけるとは、もってのほかだ」

「ましてや」と「まして」の違いとは?

「ましてや」と似ている表現に「まして」という表現があります。この二つの言葉の違いはどういった点にあるのでしょうか。非常に似た言葉ですので、関連性があります。元々、「ましてや」という言葉は「まして」に「や」という助詞を付け、強調した言葉となります。

「ましてや」は「まして」をより強調した表現

まずは次の例文を見比べてみましょう。

「僕は英語が読めない。まして話すなんて到底できない」

「僕は英語が読めない。ましてや話すなんて到底できない」

いかがでしょう。「や」という一文字がつくだけでも、受ける印象が違います。先述しましたが「ましてや」というのは、「まして」に助詞の「や」をつけて、より強調した表現となります。「や」という助詞には「〇〇だろうか?いや〇〇なはずがない」という反語の意味を含んでいます。

「ましてや」の漢字

「ましてや」は現代ではひらがなで表記することが一般的です。漢字で書く場合は「況してや」となります。況という漢字には音読みで「キョウ」があります。その他、「いわんや」「まして」と読みます。

「況」という字には抑揚の意味を含んだ語法が存在します。「況―乎」という語法です。前節に「AですらBするのだから」という節がきます。そして後節の多くには事態や程度が発展するような節がきます。

ちなみに「況」と書いて、「いわんや」「まして」と読みますが、この読み方は表外読みとなります。表外読みとは、国によって私たちが日常生活で使用する常用漢字というものが定められており、常用漢字表には載っていない読み方のことを指します。表外読みの言葉は、新聞や公文書には使用することができません。常用外の漢字といった言い方もします。

「ましてや」は話し言葉か書き言葉か

あなたは「話し言葉」と「書き言葉」の違いは分かりますか。

「話し言葉」というのは、私たちが普段の日常生活の会話中に使う言葉です。「話し言葉」は、くだけた表現になりやすく、文法的には適切でない場合も多く耳にします。

それに対して「書き言葉」は、物事を文章で書き表す際に使う言葉です。「書き言葉」は「話し言葉」と比べ、硬い表現が多く、大学のレポートや会社の企画書などは「書き言葉」の方が適しています。

それでは「ましてや」に関して言うと、「話し言葉」と「書き言葉」のどちらに分類されるのでしょうか。

「ましてや」は書き言葉である

結論から申しますと、「ましてや」は古くから書物でも使われており、「書き言葉」に分類されるでしょう。しかしながら、現代では「話し言葉」としても「書き言葉」としても使用できる側面を持っています。普段の会話でも使用します。つまり「ましてや」に関して言えば「話し言葉」としても使われていますし、「書き言葉」としても使われている言葉です。

「ましてや」を使用した漢文例

漢字の表記で少々ふれましたが、「況してや」は漢文では、抑揚形の意味で使われています。下記の用法を参照してみましょう。

A且B、況C乎。(AスラかツB。いはンヤCヲや。)「AでさえBだ。ましてやCであればなおさら(B)だ」という意味の抑揚形の句法です。Bの部分を強調するための形の用法です。それでは実際に、漢文での使用例を見てみましょう。

死馬且買之、況生馬乎。

(死馬スラ且ツ之ヲ買フ、況ンヤ生ケル者ヲや。)

「死んだ馬でさえ買うのだ。ましてや生きた馬であればなおさら買うだろう」

「ましてや」の用法とは?

「ましてや」は先述しましたとおり、副詞に分類される言葉です。副詞の働きを確認してみましょう。副詞は、名詞以外を修飾する品詞です。副詞には様子を表す情態副詞、程度を表す程度副詞、述語の陳述的な意味に呼応する陳述の副詞が存在します。「ましてや」は陳述の副詞に該当します。

前述でもこうなのだから、後述の場合は「なおさら」「いっそう」と言いたい時に用います。

言葉の本質を理解して正しく使おう

さて今回は「ましてや」という言葉を基本的な意味や使い方、類語など色々な側面から紹介しました。「ましてや」という言葉一つでも、どこか違和感を感じる使い方をしている人を目にします。言葉について、知識として本質を知り、理解を深めることで、思考の幅や語彙力を増加していくことが可能となります。

言葉は使い方をしなければ、最大限のパフォーマンスを発揮できません。誤った使用をすれば、相手へマイナスの心象や、トラブルに発展する危険性も秘めています。普段から何気なく使っている言葉に関心を持ち、知見を広めていくことで、今後あなたの日常生活やビジネスシーンで役立つことでしょう。

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