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2018年10月23日

「戦略」と「戦術・作戦」の違い・使い分け方法・具体例|戦闘

本記事では、ビジネスでもよく耳にする「戦略」について、ご説明していきます。「戦略」を語る上で、必ず使われる「戦術」との違いや戦略・戦術に関する類語や使い方などもご紹介します。最近の経営を考える上では重要なキーワードとなりますので、正しい理解をしておきましょう。

「戦略」と「戦術・作戦」の違い

「戦略」と「戦術・作戦」の違い・使い分け方法・具体例|戦闘

ビジネスでは、よく耳にする「戦略」とは何かをご理解していますでしょうか。環境の変化は激しく、従来と同じことをしていれば企業の経営が安泰である時代は終わりました。従来の企業運営をベースに、時代の変化に対応した変更や先を読んだ変更が必要な今日この頃です。

日本は未曽有の少子高齢化に突入しています。その人口減をITやAIで乗り切る算段でしたが、そのITやAIを担う人材すらもいない状況となっています。そのような不安定な時代だからこそ、しっかりとした企業理念や企業目標が必要となります。

まずは、経営を考える上で重要な「戦略」や「戦術」について、ご説明します。

「戦略」とは

「戦略」と「戦術・作戦」の違い・使い分け方法・具体例|戦闘

戦略とは、もともと戦争などの軍事的な用語でした。さまざまな観点から総合的に敵を打ち負かすための方法を戦略といいました。戦争には短期決戦ということもありますが、戦略とは、総合的で、かつ長期的に考えることを意味します。

その後、軍事的な使い方から、組織の運営を総合的に長期的に考えていくことにも使用されることになりました。これを経営戦略といいます。

経営戦略とは

経営戦略は、経営活動の基本的な方向を総合的・長期的視点で決定します。経営戦略を考えるうえで具体的には、以下の4つをベースに考えていきます。

それは、①現在の社会情勢などの環境を分析して対応できる内容であること、②現状維持ではなく成長が見込める内容であること、③その選択した方向で競争上の優位性が確保できる内容であること、④ヒト、カネ、モノ、情報という経営資源を有効に配分できる内容であること、です。

経営戦略の3つのレベル

日常的に経営戦略という言葉が使用されていますが、この経営戦略には3つのレベルが存在します。その経営戦略の3つのレベルは、企業戦略・事業戦略・機能戦略です。

経営戦略を考える上で、まずは企業全体の企業戦略を決定します。その企業戦略を踏まえ、各事業ごとのより詳細な戦略を決定します。最後にその事業戦略を達成するために部門ごとの戦略を決定します。

「戦術・作戦」とは

「戦略」と「戦術・作戦」の違い・使い分け方法・具体例|戦闘

戦略という言葉と混同される言葉に戦術や作成があります。似たような意味合いを持つところもありますが、全く違う言葉になります。戦術とは、戦略に基づく具体的な方法や手段をいい、作戦とは、戦術をうまくいかせるための方法や策略をいいます。

「戦略」「戦術」「作戦」の違い

「戦略」と「戦術・作戦」の違い・使い分け方法・具体例|戦闘

今までご説明してきた戦略・戦術・作戦の上には、理念があります。これが企業の場合には、経営理念となります。ぶれない経営理念のもとで、これからの戦略を立て、その戦略のアクションプランが戦術になり、このアクションプランがうまくいくようにするのが作戦となります。

「戦略」と「戦術」の使い分け方法

「戦略」と「戦術・作戦」の違い・使い分け方法・具体例|戦闘

これまで、「戦略」と「戦術」と「作成」の違いをお伝えしました。なんとなく理解できたような理解できないような気持ちではないでしょうか。その気持ちはわからなくはなく、大変近い言葉で混同されてきたことに理由があります。

そこで、ここからは、「戦略」と「戦術」の使い分け方や類語をご紹介します。さらには、戦略や戦術を考えていく際の考え方などにも触れていきます。

戦闘

「戦略」と「戦術・作戦」の違い・使い分け方法・具体例|戦闘

戦闘とは、敵対する勢力がぶつかり合うことをいいます。戦略とは、もともと軍事的な用語からきていて、その後、企業などの目標などを考えていくものへと拡大したことを説明しましたが、戦闘には、このような拡大はありません。

ただ、企業も常に戦っていると考えると戦闘という言葉を使えそうですが、戦闘には暴力的な意味合いが含まれていますので、やはり、企業に関しては戦闘とは言えません。職場は戦場であるとは、よく言われる言葉です。それくらい、日々戦っているということです。

戦法

「戦略」と「戦術・作戦」の違い・使い分け方法・具体例|戦闘

戦法とは、字のごとく戦う方法を意味します。戦闘の仕方とも言えます。戦略というよりは戦術の類語と言われていますが、これは、軍事的な用語の戦略の具体的なアクションである戦術をさしています。

マーケティング

「戦略」と「戦術・作戦」の違い・使い分け方法・具体例|戦闘

マーケティングとは、戦略を立てて戦術・作戦を実行して、その成果が表れることです。つまり、顧客が商品を買い、その対価としてお金が入ることとも言いかえられます。

マーケティングを市場調査と考えられている方もいますが、それは手段であって最終目的ではありません。市場調査などを通じて、競合他社と比べての自社の強みや弱みを明確にすることが大切です。また、自社が行っている事業に風が吹いているのか吹いていないのか、機会や脅威を見極めます。

このような市場調査のときに使うツールにSWOT分析があります。この他にも、4P分析などがあります。マーケティングには、広告を出すことやパンフレットを作成して配布することなども含まれます。

SWOT分析とは

戦略や戦術を考える上で大事な環境分析にSWOT分析があります。SWOT分析とは、強み、弱み、機会、脅威を組み合わせて自社、自分の環境を考えることです。このSWOTとは、強さを意味するStregth、弱さを意味するWeakness、機会を意味するOpportunity、脅威を意味するThreatの頭文字からきています。

競合他社と比べて、自社の強さや弱さは何か、現況における機会や脅威は何かということを分析する手法になります。

4Pとは

4Pとは、マーケティング戦略・戦術の1つです。4Pとは、製品、価格、流通、販売促進をミックスして考えることです。この4Pとは、製品を意味するProduct、価格を意味するPrice、流通を意味するPlace、販売促進を意味するPromotionの頭文字であるPが4つあることからきています。

自社のどの製品をどのくらいの価格でどこに流通させるのか、そのためにどのような広告などを打つのかなどを絡ませて考えていきます。これ所以、マーケティングミックスと言われています。

マーケティングの戦略・戦術

実際のマーケティングの戦略・戦術ではいくつかの段階があります。まず、SWOT分析などを活用した環境分析や市場機会・市場脅威を発見します。その後、セグメンテーションと呼ばれる市場を細かく区分することを行い、自社の市場がどこにあるのかを決定します。この決定は「ターゲティング」です。

その後、その市場で自社製品が他社より優れているとか、他社製品より良いものであるという確固たる優位性を持たせるための活動を行います。これをポジショニングといいます。

これらの戦略を戦術していくためには、どの製品をいくらで誰にどのような手段を使ってという4P分析が必要です。その後、これらの戦略・戦術の評価や再設定が必要です。

ゲーム

「戦略」と「戦術・作戦」の違い・使い分け方法・具体例|戦闘

戦略を考える上の戦略思考の1つに、ゲーム理論という考え方があります。ゲームというと、携帯電話のアプリケーションやプレイステーションといった端末を使用するゲームを想像することでしょう。

これらのゲームもそのストーリーを進めていく方法や攻略する方法を考えながら行っています。ここからはゲーム攻略ではなく、ゲーム理論についてご紹介します。

ゲーム理論とは

ゲーム理論とは、2人以上の利害関係者が、自分の行動を相手(方)の行動との関係で意思決定していく方法論です。

このゲーム理論では、個人や組織や企業などをプレーヤーと呼びます。プレーヤーは、行動計画である戦略を決定します。決定した戦略に沿った戦術によって得られる結果を利得や効用と呼びます。ゲーム理論では、当然ですが、ここの利得や効用が最大になるように考察していきます。

ここまで見ていただいたらおわかりのように、ゲーム理論は、相手との駆け引き勝負になります。このゲーム理論が使えるようになると、日常の交渉においても有利な状況にもっていく力がつきますので、ぜひマスターしてほしい理論の1つです。

野球

野球は、戦略を立てるスポーツと言われています。監督は、投手と野手の両方の戦略を立て試合に臨みます。

自分のチームの投手起用に関して、誰にどのくらい先発ピッチャーとして投げさせるのか、相手チームの投手に対して、どのような攻め方をしていくのかなど、すべてが戦略となります。野手では、打順をどうするのか、どのように攻めるのか、相手打者にどのような攻め方をしていくのかなど、こちらもすべてが戦略です。

戦術を考える

「戦略」と「戦術・作戦」の違い・使い分け方法・具体例|戦闘

理念に基づいた戦略を決定したら、いよいよアクションプランである戦術を決定します。この具体的な戦術が描けられなかったら、戦略は失敗に終わります。この戦略を成功させるための手法としてBSC(バランススコアカード)があります。

このBSCを活用して戦術を考え、具体的な戦術を見つけたり、見つめなおしたりします。BSCは、ビジョンを実現するための戦略を戦術に落とし込むためのツール、マネジメントシステムです。

戦術に落とし込むBSCとは

BSCは、ビジョンと戦略を明確にして組織内で共有し、戦略目標をわかりやすく伝え、各々の戦術であるアクションプランを作成してもらいます。その際、戦略の実行である戦術を「財務の視点」「顧客の視点」「業務プロセスの視点」「学習と成長の視点」という4つの視点で掘り下げていきます。

財務の視点

財務の視点には、戦略が成功した結果として、どのような財務的状況になるのかを示します。つまり、戦略のアクションプランである戦術の結果、経営成績をどの程度良くさせるのかという視点から設定します。

財務の視点で使われる成果指標には、売上高、利益、総資本増加率、自己資本比率、経営安全率など、たくさんあります。今期の結果を踏まえて、来期の目標を設定します。その際、定性目標よりは定量目標の方が、成果を判断しやすい傾向があります。

この戦略目標の達成度を評価するための指標は、KPI(Key Performance Indicator)と呼ばれます。

顧客の視点

顧客の視点には、戦略を達成するために、顧客に対してどのような価値を提供しなければいけないのかという具体的な戦術を示します。この顧客は外部のお客様だけではなく、社内の他部署のスタッフという考え方もできます。

顧客に対して価値を提供した場合に、どのような評価をうけることができるのかなどが成果指標です。したがって、顧客の視点での成果指標には、顧客満足度、新規顧客数、リピーター率、紹介率、クレーム数など、たくさんあります。○○数でも○○率でも使用することができます。

業務プロセスの視点

業務プロセスの視点には、戦略を達成するために、現在行っている業務プロセスを見直し、どのように改善していくのかを明確にした具体的な戦術を示します。業務を活性化し、他社にはないプロセスを構築していきます。

例えば、効率化を図るための業務プロセス、新規事業や新規業務などを行う際の業務プロセス、顧客の満足を高めるための業務プロセス、スタッフが疲弊しないで成果を最大限に出せる業務プロセスや業務フローを構築することなどがあります。

業務プロセスの視点で使用される成果指標には、職員稼働率、離職率、勤続年数など、スタッフ自身が満足するような改善でなければ、戦略目標を達成することはできません。

学習と成長の視点

学習と成長の視点には、戦略を達成するために必要な知識や能力をどのように取得していくのかという観点から、具体的な戦術を示します。まずは、必要である、または足りていない知識や能力を明確にします。

OFF-JTとしての外部研修会への参加や通信教育、通学教育、e-ラーニングといった学習やOJTと呼ばれる、日々の指導・教育などによって、その該当スタッフがどのような知識や能力を手にするのかを指標化して、わかりやすくする必要があります。漠然とした目標では、成果指標が判断できません。

「戦略」と「戦術」の具体例

「戦略」と「戦術・作戦」の違い・使い分け方法・具体例|戦闘

ここまで、戦略を中心に類語や、戦術に続く戦術や作戦などの言葉との相違について、ご説明しました。戦略は軍隊用語からきていますが、現在では経営には戦略は不可欠ですが、折角立てた戦略も、その後のアクションプランである戦術がしっかり立てられないと、うまくいきません。

ここでは、戦略と戦術の具体的な使い方をご紹介します。似たような言葉ですので、正しい使い方をしましょう。

戦略の具体例

戦略は、さまざまな観点から、目的・目標達成のために資源を有効活用することを意味しています。戦略の具体例には、経営戦略とかマーケティング戦略などに使用されます。

経営での戦略ですので、当然、企業が継続できるための継続的な利益追求となります。そのためには、多角的な視点での組み立てが必要となります。

戦術の具体例

一方、戦術の方は、経営戦術やマーケティング戦術という使い方はされません。戦術は、具体的な行動を指すことが多いため、アクションプランという言葉で使われることの方が多くなります。

「戦略」を実践する

「戦略」と「戦術・作戦」の違い・使い分け方法・具体例|戦闘

以上、戦略に関するご説明をしました。いかがでしたでしょうか?日常、何気なく使用している戦略という言葉は、実に奥深い言葉です。ビジネスで生きる人には、かかせない考え方です。

立場が高くなればなるほど、この戦略の重要性を肌で感じます。ぜひ、戦略を組み立てるための種々のツールや考え方をマスターしましょう。

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