「ささやか」の意味と使い方|例文3つ・類義語との違い
更新日:2022年06月07日
「ささやか」とは
「ささやか」とは、いつどのような時に使われる言葉なのでしょうか。「ささやか」の意味や使い方や類義語を紹介させていただきます。
日常的に使われる言葉ですが、少し意識しないと出てこない言葉です。「ささやか」の意味を理解して、意識しなくても自然に使えるようになりましょう。
さまざまな場面で使えます。例文で確認してみて下さい。類義語も確認して「ささやか」の理解を深めましょう。
「ささやか」の意味
「ささやか」の意味は「目立たない、ちょっとしたようす」です。品詞は形容動詞で「ささやかだ」という形で使います。派生語の名詞は「ささやかさ」となります。
よく似た言葉で「些些(ささ)たる」があります。意味は「わずかばかりの」「取り上げて言うだけのねうちもない」で、文章語です。
「ささやか」は漢字で「細やか」と書きます。「細やか」は他の読み方があります。「こまやか」「ほそやか」です。いずれも形容動詞です。
言い切りの形は「ささやかだ」
「ささやか」の言い切りの形は「ささやかだ」になります。形容動詞(物事の性質・状態をしめし「だ」で言い切る言葉)の終止形です。
「ささやか」の活用を未然・連用・終止・連体・仮定・命令で表すと、「ささやかだろう」「ささやかに」「ささやかだ」「ささやかな」「ささやかなら(ば)」「ささやか(たれ)」となります。
「ささやかだ」を丁寧に言うと「ささやかです」になります。この場合は助動詞「です」の活用になります。
ビジネスシーンで使う「ささやか」
ビジネスシーンで使われる「ささやか」は丁寧表現の「ささやかですが」という形で使われます。
ビジネスシーンで顧客や上司に「こと」「もの」を説明するときに「ささやか」を使う場合、「ささやか」に含まれる「つまらないもの」という意味に謙遜の気持ちを加えるために「ささやかですが」を使います。
「つまらないもの」を「つまらないものですが」という形で使うことと同じです。
「ささやか」を使って伝えたいこと
「ささやか」を使って伝えたいことは、相手に感謝や敬意を表すための謙遜の気持ちです。
一般に、つまらないもの、些細なこと、小さなことと言われていることでも、ある人にとっては、大事なもの、かけがえのない体験、大きな発見であることがあります。その気持ち思いを「ささやか」を使って伝えます。
ビジネスシーンでは「ささやかですが」という形で、気持ちを伝えるために使われます。伝える相手は、広義のプレゼン対象者です。
「ささやか」を使った例文
「ささやか」を使った例文で、「ささやか」に含まれる気持ちや思いを確認しましょう。
使われている文脈や前後の言葉や状況で、「細(こま)やか」に変化する気持ちや思いを感じとりましょう。
例文1 ささやかですがプレゼントです
「ささやかですがプレゼントです」は、「今私にできることはプレゼントを渡すことくらいしかできませんが、気持ちを受け取ってください」「つまらない品物しかプレゼントできませんが、気持ちを受け取ってください」という意味になります。
「つまらないものですがプレゼントです」は同義にとれますが、「つまらないもの」と「プレゼント」がつながってしまいます。「つまらいものですが、ほんの気持ちです」とします。
例文2 ささやかな歓迎会
「ささやかな歓迎会」は、「大きく派手な歓迎会は無理だけど、歓迎の気持ちだけでも受け取ってほしい」「身内だけの小さな歓迎会だけど、気持ちは立派な歓迎会のつもりです」という意味になります。
「簡単な歓迎会」「小さな歓迎会」のことですが、「ささやかな歓迎会」にすると謙遜や敬意の気持ちが加わります。「心づくしの歓迎会」と言い換えることができます。
例文3 ささやかながらお祝いです
初回公開日:2017年07月19日
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