「重ね重ね」の意味と使い方・例文6コ・お礼/お詫び/依頼
更新日:2022年05月28日
「重ね重ね」の意味
「重ね重ね」という言葉は、相手に対して非常に申し訳なく思うときや、難しい案件をお願いする際に使用します。念入りに頼み込む自分の心情の深さを、相手に重々しく伝えることができる言葉です。
「重ね重ね」という言葉を日常会話で使うことはほとんどありませんが、ビジネスメールではときどき見かけます。ビジネス用語として覚えておきましょう。
「重ね重ね」の類語
「重ね重ね」の類語はたくさんありますが、ビジネス用語として使われているのは、「心から」「幾重にも」「重々」「重ねて」「たびたび」「くれぐれも」などです。
これらは、悪い状況にならないように念を押してお願いするときに添えられる副詞です。「くれぐれ」の語源は「繰れ繰れ」で、繰り返し繰り返しという意味だといわれています。
「重ね重ね」の使い方
「重ね重ね」は回数を重ねるという意味で使われている語句ですが、その他にも自分の気持ちを伝えるときに使用されます。
「重ね重ね」は何かが重なっている状況で使用されます。重なるものは同じものでなければいけません。注意しましょう。
「重ね重ね」を使う場面
ビジネスメールでは重ね重ねという言葉を、「お礼」「お詫び」「感謝」「恐縮」「お願い」の気持ちを伝えるときに使います。
「重ね重ね」はビジネスシーンでは決まり文句のような言葉です。場面ごとにご紹介していきます。
お礼
非常に助けになった相手の行動・言動に対する感謝の思いや、たくさんのお礼の気持ちを表すときに「重ね重ね」を使います。
冒頭から使用するのは適切ではありません。まずは冒頭でお礼の言葉を述べてから、その締めくくりで「重ね重ね」を使用した文章を添えます。
例文:「重ね重ねになりますが、この度は誠にありがとうございました」「重ね重ね厚く御礼を申し上げます」
お詫び
たいへん申し訳なく思うときに使います。ミスやクレームに対して謝罪した上で、もう一度最後に念を押す意味で使用します。何度お詫びしても納得してもらえないときにも、「重ね重ね」が使われることがあります。
まずはお詫びの言葉を述べ、最後に「重ね重ね~」の文章で締めくくります。
例文:「重ね重ねお詫び申し上げます」「重ね重ね申し訳ございません」
依頼/恐縮
頼みにくいことをお願いするときや、相手に追加で依頼をする場合は「重ね重ね」を使います。
疑問文にすることで、こちらは低姿勢を保ちとても恐縮しているが、強いお願いの気持ちがあることを相手に伝えられます。
例文:「重ね重ね恐縮でございますが、~していただきますようお願いいたします」「重ね重ね恐縮に存じますが、~していただけませんでしょうか」
「重ね重ね」の例文
色々なシーンを想定した、「重ね重ね」を使ったビジネス文書の例文を覚えておきましょう。
ビジネスでは、相手にお詫びや感謝の気持ちを伝えたり、恐縮しながらお願いごとをしたりするシーンが必ず訪れます。そのたびに、メールや手紙のやり取りが頻繁に行われます。
例文1「重ね重ねありがとうございます」
初回公開日:2017年07月28日
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