Search

検索したいワードを入力してください

「おっしゃる」の意味と由来|使い方と言い回し3つ・類義語

初回公開日:2017年11月14日

更新日:2018年09月25日

記載されている内容は2017年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「おっしゃる」という表現は、ビジネスシーンで頻繁に見聞きする表現です。実際にどのような意味があるのか、どのような使い方があるか、正しい表現は何か、気になる点も多いのではないでしょうか。この記事では、「おっしゃる」の意味や使い方、例文についてご紹介します。

「おっしゃる」とは

「おっしゃる」とは「言う」の尊敬語です。

尊敬語は、相手を敬う言葉で、主語が敬う相手になります。敬語には他に「謙譲語・丁寧語」があります。

謙譲語は、自分の立場を下げて相手を敬う言葉で、主語が自分になります。「言う」を謙譲語にすると「申す」となります。

丁寧語は「~です」「~ます」など丁寧に伝える言葉です。「言う」を丁寧語にすると「言います」となります。

「おっしゃる」の意味

「おっしゃる」には「言う」の尊敬語、○○という名でいらっしゃる、という2つの意味があります。

①「言う」の尊敬語。言われる、おおせられる。
②(「…とおっしゃる」の形で)…という名でいらっしゃる。

「おっしゃる」の由来

「おおせある」が省略された「おおしゃる」が転じた言葉が「おっしゃる」です。

「おおせある」は漢字にすると「仰せ有る」です。「仰せ」とは、名詞で「お言葉」「ご命令」「お言いつけ」という意味です。「仰せ有る」は、お言葉がある、ご命令がある、お言いつけがあるという意味となるので、目上の者が、目下の者に使う言葉であることがわかります。

「仰る」の読み方

「仰る」と書いて「おっしゃる」と読みます。

元々は「仰せ有る(おおせある)」から「仰有る」となり、さらに省略されて「仰る」と記すようになったことから、このような読み方となりました。

「おっしゃる」の使い方と言い回し3つ

「おっしゃる」の意味と由来|使い方と言い回し3つ・類義語
※画像はイメージです

「おっしゃる」は、目上の人や取引先の相手など、敬意を示したい相手に、話し言葉やメールなどの文書でよく使われる言葉です。

特にビジネスシーンでよく使われる言い回し、「何かありましたらおっしゃってください」、「仰る通りでございます」、「○○とおっしゃいました」の3つの使い方を見ていきましょう。

「言う」の敬語として使う

日常の色々な場面において、「言う」をより丁寧にした「おっしゃる」を使うことができます。

「言う」を「おっしゃる」にすることで、何かを言った相手に敬意を示すことになります。

例えば、「○○さんがこう言いました。」を「○○さんがこうおっしゃいました。」とすれば、○○さんに対して敬意を示す丁寧な言い方になります。

目上の人や取引先の相手に使う

目上の人や取引先の相手が言ったことを「おっしゃる」を使って表すと丁寧になります。

注意したいことがあります。自分の会社の上司が言ったことを取引先の相手に伝えるときには、「おっしゃる」という尊敬語は使えません。自社の立場を下げて取引先の相手を敬うために、「部長が○○とおっしゃいました」ではなく、「部長が○○と申しておりました」と謙譲語を使います。

メールにも口語にも使える

話し言葉と同じように、メールでも「おっしゃる」を使うことができます。

使い方は話し言葉と同じですが、メールの場合はメッセージが文字として残るので、読み返して間違いの無いようにしましょう。

「おっしゃる」を話し言葉の中で多用すると少し堅苦しく感じられることがありますが、メールでは多用しても違和感が少ないので、目上の人や取引先の相手の人とのメールのやりとりでは使いやすく便利です。

「何かありましたらおっしゃってください」

目上の人や取引先の相手に自分への要求を求めるときに便利なフレーズです。

こちらから説明やプレゼンテーションをした際や書類を提出した際に、「何かありましたらおっしゃってください」と付け加えることで、質問や疑問、間違いの指摘がしやすくなります。

「困ったことがありましたらおっしゃってください」「質問がありましたらおっしゃってください」という意味で使えます。

「おっしゃる通りでございます」

「なるほど」や「言うとおりです」と相手の言ったことに共感、同意したときに使います。

「部長のおっしゃる通りです」と同意する時や、メールでお客からクレームを受けたとき、「お客様のおっしゃる通りでございます」といった使い方ができます。

「おっしゃる通りです」には、「ご指摘の通りです」や「ごもっともです」といった類語があり、「おっしゃる通りです」を同じような意味で使用することができます。

「○○とおっしゃいました」

目上の人や取引先の相手が言ったことを他の人に伝える時に使います。

他の人の立場に関係なく、伝言を受けた相手が敬う対象であれば「○○とおっしゃいました」と伝えることで失礼がなく、丁寧な言葉遣いになります。

例えば、「上司が書類を訂正するようにとおっしゃいました。」や「お客様が品物が届かないとおっしゃいました。」と使います。伝言を受けた相手が自社の上司で伝える相手が取引先の相手の場合は謙譲語を使います。

おすすめの本

すぐに実用したい人にお勧めです。 

題名の通りあらゆるビジネスシーンでそのまま使えるフレーズが掲載されています。豊富な実例と解説がとてもわかりやすく書かれており、サイズも15㎝とビジネスバッグに忍ばせておくにはちょうど良い1冊です。

「おっしゃる」の同義語

「おっしゃる」の意味と由来|使い方と言い回し3つ・類義語
※画像はイメージです

「おっしゃる」の同義語には、「仰せ」「お伝えする」「言われる」があり、どれも「言う」の尊敬語です。

それぞれの同義語の意味や使い方から、「おっしゃる」との違いを見ていきましょう。

「仰せ」

「仰せ」とは、「お言葉」「ご命令」「お言いつけ」という意味です。

「おっしゃる通り」の同義語として「仰せの通り」があります。つまり、「お言葉の通り」「ご命令の通り」「お言いつけの通り」という意味で、「おっしゃる通り」よりもかしこまった場面で使います。

「仰せの通りにいたします」「仰せ仕り(つかまつり)ます」と相手の身分が非常に高い時に使われます。

「お伝えする」

「お伝えする」は「おっしゃる」と同じく「言う」の尊敬語ですが、少し意味合いが異なります。

「おっしゃる」の主語が目上の人や取引先の相手等、敬う相手になる一方で、「お伝えする」の主語は自分であることが多いです。

例えば、「言いたいことがあります」を尊敬語にすると「お伝えしたいことがあります」となり、「先日言った通り」を尊敬語にすると「先日お伝えした通り」となります。

「言われる」

「言われる」も「おっしゃる」と同じく「言う」の尊敬語ですが、「おっしゃる」がより丁寧な表現となります。

より丁寧さを出したい場合は「おっしゃる」を使用した方が無難です。

部下が部長に報告する際に、課長が言っていたことが報告内容に含まれるという例を考えます。いずれも「おっしゃる」を使用しても間違いではありませんが、課長の方では「言われる」を使用し、「おっしゃる」を部長の方で使用するという方法もあります。

「おっしゃる」の意味を正しく理解し使おう

「おっしゃる」の意味と由来|使い方と言い回し3つ・類義語
※画像はイメージです

「おっしゃる」には、「言う」の尊敬語としての意味と、「○○という名前でいらっしゃる」という意味があります。

二重敬語や、尊敬語と謙譲語の使い分けに注意し、「話している相手は誰か」「伝えたい相手は誰か」を明確にすることで、「おっしゃる」を使いこなしましょう。

「おっしゃる」の二重敬語に注意しよう

「おっしゃられる」は誤った表現です。

同じ種類の敬語を重ねて使用することを二重敬語と言い、基本的にはタブーとされています。

「おっしゃられる」は、「られる」の部分も尊敬語となり、「おっしゃる」と合わせて尊敬語が重なっています。これは二重敬語で誤った表現です。

「おっしゃいます」という表現は、尊敬語と丁寧語の組み合わせとなり重なる敬語の種類が異なるので、二重敬語には該当せず、正しい表現となります。

ビジネスシーンで「おっしゃる」を使いこなそう

「おっしゃる」という表現は目上の人が何かを言う場合や話をする場合で頻繁に使用することになります。

謙譲語となる「申し上げる」との違いや、「おっしゃられる」のような誤った使い方に注意する必要があります。これらをきちんとおさえて正しい敬語表現ができれば、常識のあるビジネスパーソンという印象を与えることができます。

「おっしゃる」の意味や基本的な使い方、言い回しを身に付け、活かしてみてください。

Latests