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「お言葉に甘えて」の意味と使い方|目上/敬語/メール/類語

初回公開日:2017年12月27日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年12月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「お言葉に甘えて」を使ったことがありますか。誰かに、ちょっとした提案をされた場合に、受け応えとして、気軽に使っているのではないでしょうか。「お言葉に甘えて」は、誰にでも使って良いのでしょうか。本記事では、「お言葉に甘えて」の使い方について、ご紹介します。

「お言葉に甘えて」の意味と使い方

「お言葉に甘えて」は、相手の申し出に対して、遠慮せず、ありがたく受け入れることを表す言葉です。目上の人からの、親切な申し出などに対する、お礼の気持ちを示す言葉として用いられています。「お言葉に甘えて」は、相手に恐縮する気持ちも、感謝の気持ちも含んだ言葉です。

簡単な文例としては、上司の自宅を訪問した際に、「まあまあ、上がって行きなさい」と言われたときに、「それでは、お言葉に甘えて、上がらせていただきます」という形で使えます。上司からの、自宅に上がって、くつろぐようにとの申し出に対し、「恐縮ですが、ありがたく、おっしゃるとおりにさせていただきます。」いう気持ちを伝える言葉になっています。

「お言葉に甘えて」の文例

「お言葉に甘えて」を使った簡単な文例をご紹介します。日常の場面で便利に使うことができます。ビジネスシーンはもちろん、プライベートのやり取りでも頻繁に使われている文例です。

【文例】
・それじゃ、お言葉に甘えて
・お言葉に甘えて、お先に失礼いたします
・お言葉に甘えて、頂戴いたします
・お言葉に甘えて、お受けいたします
・厚かましいようですが、お言葉に甘えて、出席させていただきます

いずれも、恐縮しながらも、相手の提案を受け入れている受け応えです。「お言葉に甘えて」を使わなくても、文章として成立しますが、「お言葉に甘えて」を使うことで、相手に対する気遣いと感謝を伝えることができます。

「お言葉に甘えて」の目上の方への敬語の使い方

「お言葉に甘えて」の意味と使い方|目上/敬語/メール/類語
※画像はイメージです

「お言葉に甘えて」は、敬語なので、目上の人に使うのに適切な言葉です。目上の人から、何か申し出を受けたときに「ありがたくお受けします」という気持ちで使います。「お言葉に甘えて」は、以下のような状況で、よく使われています。

・飲み会の会計の際、上司が「ここは俺のおごりで」と申し出てくれたとき
・仕事が立て込んでいるときに、先輩から「お前は今日はもう帰っていいぞ」と言われたとき
・取引先の人が、「その作業はこちらでやりますよ」と申し出てくれたとき
・親戚の集まりで、親戚の人が「料理の準備は任せて」と申し出てくれたとき

いずれの場合も、「それではお言葉に甘えて」と言ったあとに、「ごちそうになります」とか「帰らせていただきます」「お願いします」と続けることで、「感謝しつつ、そのとおりにさせてもらう」という気持ちが伝わります。

「お言葉に甘えて」をメールで使うときの例文

「お言葉に甘えて」の意味と使い方|目上/敬語/メール/類語
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メールなどの文章の中でも、「お言葉に甘えて」は便利に使うことができます。文書の場合は、さらに感謝の言葉を加えておくと、より丁寧に気持ちが伝わります。口頭で使用する場合と、メールに書く場合とで、大きな違いはありませんが、気をつけるポイントがあります。

文書の場合は、文面から感情を伝えるのが難しいので、そっけなくなりすぎないように、より丁寧な表現で書くようにします。文書の場合も、相手からの申し出があった場合は、「お言葉に甘えて」を緩衝材として使うことができます。

【文例】
・せっかくお招きいただきましたので、お言葉に甘えて、出席させていただきます
・先日訪問させていただいた折には、お言葉に甘え、長居をさせていただきました

「お言葉に甘えて」という表現で、相手に対する遠慮や感謝の意を伝えられますが、さらに、もう一言追加することで、相手に対する誠意をより伝えることができます。

「お言葉に甘えて」の類語と言い換え方

「お言葉に甘えて」の意味と使い方|目上/敬語/メール/類語
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「お言葉に甘えて」の類義語には、「厚意に甘える」「親切に甘える」などがあります。「お言葉に甘えて、〜させていただきます」は、そのまま「ご厚意に甘えて、〜させていただきます」や「ご親切に甘えて、〜させていただきます」と言い換えることができます。

いずれも敬語なので、目上の人に対して使用するのに適しています。目下の人に使いたい場合は、「お」や「ご」をはずして使いましょう。「言葉に甘えさせてもらう」「厚意に甘えさせてもらう」「親切に甘えさせてもらう」のように使います。「お言葉に甘えさせて」は、敬語なので、ビジネスシーンで目下に使うと不自然な日本語になってしまいます。

類義語との差異

「お言葉に甘えて」の類義語として、「ご厚意に甘えて」「ご親切に甘えて」をご紹介しましたが、「お言葉に甘えて」と他の言葉には、使い分けるべきポイントがあります。

「お言葉に甘えて」は、文字通り、相手が申し出てくれた言葉を受けて使用されるのに対し、「ご厚意に甘えて」や「ご親切に甘えて」の場合は、相手から”明確に言葉として示唆されたこと以外”に対しても使用できます。「お言葉に甘えて」は、相手との会話や文書の中で、明らかに「言葉」としての申し出があった場合のみ、使うようにしましょう。

さらに丁寧に伝えるには

「お言葉に甘えて」を、さらに丁寧に伝えることができます。少しくどい感じになりますが、「お言葉に甘えさせていただく」を使ってみましょう。メールへの書き方としてもご紹介していますが、「お言葉に甘えて」をより丁寧に伝えるために、語尾を丁寧に言い換えます。

文章と異なり、口頭で伝えるときは、表情や声の抑揚で感情を伝えることができるので、無理に語尾を「させていただきます」としなくても、感謝の気持ちを伝えることはできます。言いなれなくて、噛んでしまいそうであれば、通常の「お言葉に甘えて」とだけ伝えましょう。

「お言葉に甘えさせていただきます」を自然に使うことができるなら、目上の人にはこちらを使うのがです。

「お言葉に甘えて」を目下の人へ使うとき

目下の人に「お言葉に甘えて」と伝えたい場合は、「お」をはずして、「言葉に甘える」旨を伝えるか、別の類義語に言い換える必要があります。

・それでは、君の言葉に甘えさせてもらうよ
・それじゃ、遠慮なくそうさせてもらうよ

「お言葉に甘えて」とは、相手の申し出を受け入れて、そのとおりにすることを意味するので、単純に言い換えると、「そうさせてもらうよ」という言い方もできます。しかし、そのままでは、相手の申し出に対する感謝の気持ちが抜けてしまうので、「遠慮なく」という言葉で、相手への感謝・恐縮の気持ちを表現します。

「遠慮なく」は、あくまでも、目下の人に対して使う言葉なので、どう工夫しても、目上の人に使うことはできません。

失礼にならない「お言葉に甘えて」の言い方

「お言葉に甘えて」は敬語なので、目上の人に使っても、言葉として失礼になることはありません。しかし、相手の提案が社交辞令だった場合など、「お言葉に甘えて」しまうことが失礼にあたってしまうことがあります。これは、単に言葉の使い方の問題ではなく、言葉を発している相手の気持ちを汲むという、内面の問題なので、なかなか難しい問題です。

例えば、本来あなたがやるべき作業について、「その作業も、うちの方で担当しましょうか」と取引先の人が、気遣って申し出てくれた場合、安易に「それじゃ、お言葉に甘えて」と返してしまうと、責任感のない図々しい人という印象を持たれてしまうこともあります。

「お言葉に甘えたいのはやまやまですが、この作業までお願いするわけにはいきませんので」という回答で、相手を真意を伺ってみた方が安全です。

お願いするときの使い方

目上の人に頼みたいことがある場合、あらかじめ相手からの申し出があれば、その申し出に乗って、お願いすることができます。「お言葉に甘えて」という言葉を使って、相手が申し出てくれた内容に乗る、という形式をとれば、お願いもしやすくなります。

・◯◯の件ですが、お言葉に甘えさせていただいてもよろしいでしょうか
・お言葉に甘えて、お願いします。

「お願いします」を文末に付け加えるか、「お言葉に甘えさせていただいてもよろしいでしょうか」という疑問形にすることで、丁寧なお願いの言葉として表現することができます。

感謝の気持ちの伝え方

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