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2019年01月15日

「季節柄」の意味と使い方・「時節柄」との違い・挨拶の例

手紙やメールの結びの挨拶で「季節柄」と書かれているのを目にすることがあります。「季節柄」とは、どんな意味なのでしょうか。「時節柄」との違いはあるのでしょうか。どんな時にどのように使ったらよいか、類似表現と合わせて紹介します。

「季節柄」の意味と使い方

「季節柄」の意味と使い方・「時節柄」との違い・挨拶の例

季節柄の意味って?

季節柄は日本ならではの言葉だと言えます。日本には四季があり、それぞれに特徴あることで、その季節に受ける体調の影響も異なります。そのため、手紙などの挨拶表現では「季節柄」という言葉が極めて豊かに変化します。

「季節柄」の「季節」は、「四季の季節」で、この季節にふさわしいことやもの、この季節だからこそという意味があります。つまり「季節柄」全体の意味としては「このような季節ですので」になり、春には春らしいものや事、夏には夏らしいものや事、秋には秋らしいものや事、冬には冬らしいものや事を指す日本らしさのある言葉です。

「季節柄」と書かれたのが春先であれば、「まだ肌寒さが残り寒暖の差も大きい頃ですから」というニュアンスになります。「季節柄」に続き相手の健康を気遣う文を添えるのは、「まだ寒さが残りますので、どうぞお体に気を付けてください」という意味合いになります。

結びの挨拶「季節柄、ご自愛ください」の意味と使い方は?

「季節柄、ご自愛ください」は手紙の結びでよく使われる一文です。「ご自愛ください」の「自愛」は「自分を大事にする」という意味なので、「このような季節ですから、ご自分の体を大切にしてください」という意味になります。

「ご自愛ください」という言葉は、日常会話の中では使うことはあまりありませんが、手紙やメールなどの結びの挨拶として使われることの多い一文です。これは丁寧な言葉なので、目上の人に対しての使用も問題ありません。親しい間柄である場合には、ビジネスシーンでのメールの文末に使用することもできます。

「季節柄」の類語は「時節柄」

「季節柄」の意味と使い方・「時節柄」との違い・挨拶の例

「時節柄」の「時節」は、気象や風景の変化により感じられる「今の季節」や「時季」という意味と、現在の社会状況や人々の意識や風潮を指す「時代」や「世の中」や「時世」という意味の2種類味があります。その後に続く「柄」はその状態を意味する接尾語で、名詞に接続しています。

そのため「時節柄」は「時節柄を考えて」のように目的語として使用されるだけでなく、「多事多難の時節柄ですから」のように理由・や原因を意味する使い方もあるので、季節だけに限定した「季節柄」とは大きく異なります。

「季節柄」と「時節柄」の使い分けはどうする?

「季節柄」に似た言葉に「時節柄」があります。この時節柄も季節柄と同様の使い方をする言葉で、時節柄と書かれた後に続くのは「相手を気遣う一文」です。

しかし、時節柄の場合は別の使われ方をされることもあります。それは、「時節柄、お早めにお召し上がりください」などの、発送された食品に添えられている場合です。特に夏場は食品が傷みが早い季節なので、注意を促すという意味で使われることが多々あります。

また時節柄は、「今の季節」のみを表現するだけではなく、その時代の「社会の風潮」を表現するなど「このような時代ですから」という意味合いで、季節に留まらず幅広く使われている言葉です。

季節ごとの挨拶例文

ここでは、季節柄ごとの挨拶例文をご紹介します。季節ならではの事柄を書くときの参考にしてください。

「季節柄」の意味と使い方・「時節柄」との違い・挨拶の例

春はまだまだ強い気温差を感じる時期であるだけではなく、体調と合わせて心もアンバランスになりがちです。また、紫外線が強くなり始め、1年で最も風が強く吹く季節でもあります。春に多く見られる体調の変化に、花粉症、百日咳、麻しん、風疹、風邪、が挙げられます。

【春におすすめの挨拶例文】
・過ごしやすい季節となりましたが、ご自愛ください。
・花冷えの折り、くれぐれもご自愛ください。

「季節柄」の意味と使い方・「時節柄」との違い・挨拶の例

夏は、高い気温や強い日差しの影響で身体の水分が奪われやすく、それにより体調を崩す方が多くなります。夏に多く見られる体調の変化は、夏バテ・体の疲れやだるさ、熱中症、手足口病、食中毒、ヘルパンギーナです。特に夏は体調を崩しがちなので、手紙を書く際は一言添えてください。

【夏におすすめの挨拶例文】
・旬の食材を見つけたのでお贈りします。季節柄、お早めにお召し上がりください。
・季節柄、夏バテにならぬようご自愛ください。
・暑い日が続きますので、お体を大切にしてください。
・「炎暑の折、くれぐれもお体お大事に。

また、「ご自愛ください」をより丁寧な言い回しにすることも可能です。
・酷暑の折、ご自愛のほどお願い申し上げます。
・暑さ厳しき折、ご自愛なされますようお祈り申し上げます。

「季節柄」の意味と使い方・「時節柄」との違い・挨拶の例

夏の熱中症や夏バテのリスクから解放されたと思い安心していると、途端にさまざまな病気が流行する季節が秋です。秋に気をつけたい病気はインフルエンザ、秋バテ、喘息、花粉症で、夏の暑さで免疫力が落ちた身体は、特に影響を受けやすいので体調管理に気をつけたい季節です。

【秋におすすめの挨拶例文】
・季節柄、木々の色の移り変わりにとても美しく思い、心を動かされました。
・季節柄、肌寒くなってきましたのでお風邪をひかぬようご自愛ください。

「季節柄」の意味と使い方・「時節柄」との違い・挨拶の例

冷たい外気と暖房の効いた室内との温度差で、健康バランスを崩しやすい冬。体調管理を徹底しているつもりでも、風邪をひいてしまうことが多くなる季節です。冬に気をつけたい病気は感染性胃腸炎、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、急性上気道炎、心筋梗塞です。寒さが関係する疾病も多くあるので、手紙を贈る相手を思い一文を添えると良いです。

【冬におすすめの挨拶例文】
・季節柄、咳をしている人が多くなりマスクをしている人が増えてきました。
・寒くなってまいりましたので、お風邪など召されませんようご自愛ください。
・まだまだ寒い日が続きますが、お体にお気をつけてお過ごしください。
・酷寒の折、ご自愛のほど、お祈り申し上げます。
・ご多忙とは存じますが、くれぐれもご無理をなさらぬよう、お体にお気をつけてお過ごしください。
・ご多忙の由、ご自愛のほどお願い申し上げます。

お礼状をお送りする際の「季節柄」の使い方

「季節柄」の意味と使い方・「時節柄」との違い・挨拶の例

「季節柄の挨拶例文」では各季節にお勧めの挨拶文使用例をご紹介しました。これからの季節は特にお礼状をお送りする機会が増えますので、お礼状を書く場合には、お相手の立場や関係性などを考慮した上で、適切な結びの言葉を選び、お相手の状況を考えた上でご使用ください。

「季節柄」と「ご自愛」の間違った使用例

「季節柄」の意味と使い方・「時節柄」との違い・挨拶の例

「自愛」はたった二文字ではありますが、これには「体」という意味も含まれているので、「お体ご自愛ください」という表現は「重複表現」となり、間違った使い方となります。

この「季節柄、ご自愛ください」は誰に対しても使える便利な表現ではありますが、特に目上の人に対して使う際には、この点にご注意ください。また、すでに体調を崩している人に使うのは大変失礼にあたりますので、お相手の方の健康状況を把握した上で使用する必要があります。

「季節柄、ご自愛ください」という思いやり

「季節柄」の意味と使い方・「時節柄」との違い・挨拶の例

普段の生活の中で口にすることがほとんどない「季節柄、ご自愛ください」という言葉ですが、手紙やメールなどでは、文末の挨拶として使われることが大変多い言葉の表現として知られており、基本的にはどんな時でもどなたに対しても使うことができる便利な表現だと言えます。これは、四季のある日本ならではの言葉でもあり、日本人だからこその奥ゆかしさから生まれた言葉でもあります。

また、日本にはそれぞれに特徴のある四季があるからこそ、その季節に受ける体調の影響も異なります。また、普段の会話で交わされることがないからこそ、文章で相手を思う一文を書き表してみませんか。「季節柄、ご自愛ください」という短い言葉の中に、今現在の季節だけでなく、相手の健康を気遣い願う言葉が表現されています。

「季節柄、ご自愛ください」と一言添えられているだけで、相手を思いやる気持ちが伝わるのは、日本人が持つ素敵な言葉だと言えます。

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