Search

検索したいワードを入力してください

パラドックスの分かりやすい意味と簡単な使い方・例|タイム

初回公開日:2017年12月27日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年12月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

パラドックスは数学的に重要な意味もありますが、日常生活の中でちょっと考えると不思議なことになるケースも少なくありません。それを考えることで毎日の生活が違って見えてくるでしょう。人はあり得ないことを考えて、パラドックスを楽しむことができます。

パラドックスの分かりやすい意味と簡単な使い方・例

パラドックスと言う言葉を聞いたことはあるでしょうが、その意味するところを十分理解している人は意外と少ないでしょう。少し説明します。

前提としている文章からある推論を展開すると、いつの間にかつじつまが合わなくなってしまうのがパラドックスです。それぞれの前提と推論は一見問題なさそうなことですが、結論は常識外れになってしまいます。

自分は嘘つきだ

「自分は嘘つきだ」と言う表現を考えてみましょう。自分が嘘つきであれば、嘘を言っているのですから本当は嘘つきではないと言うことになりますから、自分は嘘つきだと言う言葉自体が嘘を意味することになってしまいます。つまり、自分は嘘つきなのかどうかを判断することはできずに文章自体が矛盾を含んでしまうことになるでしょう。

このような例はたくさん考えることが可能です。また、単なる言い方だけではなく、数学的に厳密な意味と回答を求めようとする時にも発生します。ギリシャの著名な数学者たちはみんなパラドックスに興味を持っていましたし、ずっと昔から同じようなことを考えています。

アキレスとカメ

まずはアキレウスとカメのパラドックスです。非常に有名ですからどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。

青年アキレウスがカメを後ろから追いかけている状況をイメージしてください。アキレウスはカメを追い越すことができないと言うパラドックスです。アキレウスがカメを追いかけて、亀のいた場所に着いた時にはカメは遅いながらも前に進んでいます。そして、またアキレウスがその場所に着くとカメはさらに先を進んでいます。

つまり、アキレウスはいつまで経ってもカメに追いつくことができないと言うパラドックスです。

視点を変えることが重要

もちろん、実際にはカメはすぐに追い越されてしまいます。それでは先ほどの話のどこかが間違っていることは明白です。事象の一面だけを取り出してみると、このような一見あり得ない結論に到達してしまいます。

これらの意味を正しく解釈するためには視点を変えることが重要と言えます。ただ、わざと視点をずらすことによって、このようなパラドックスが見えてくることは人間の考えは自分たちの現実世界を越えて空想の世界をイメージすることができると言えるでしょう。

もちろん、これらの意味をずっと考えていても問題が解決するわけではありませんし、誰も答えなど求めているわけでもありません。パラドックスの意味を考えることが面白いだけです。人は現実にはあり得ない状況を想像して、それを頭の中に再現することができます。完全な空想ですが、数学的にありそうな気がしてくる点がポイントでしょう。

落書きのパラドックス

身近な例をもう一つ紹介しましょう。

ポイントは「この壁に落書きするべからず」と書かれていることが意味している状況です。誰でもこの文章は落書きではないのかと問いかけたくなります。単純な言葉遊びと考えることはできますが、「嘘つき」の話と同じように、対象とする部分が不明確なため、このような意味の取り違えが発生します。

どの部分に言及しているのかを明確にしなければなりません。この場合は「落書きするべからず」は落書きではないと言い切ってしまえば、それで決着がつきます。

砂山とは何か

砂山のパラドクスは「砂山から数粒を取り除いても砂山のままだが、それを続けて行くといずれは最後の一粒になる。それでも砂山と呼ぶか」と言うパラドックスです。これも明確な答えはありませんが、例えば、高さ何メートル以下は砂山と呼ばないと規定するだけでパラドックスは終わってしまうでしょう。

つまり、砂山とは何かという明確な定義がないために、このようなパラドクスが生じます。砂山の話をしている本人が砂山の意味を理解していないことを意味します。

タイムパラドックスの意味

タイムパラドックスとは簡単に言えばタイムマシンの意味です。タイムマシンを作ることができたとして、そこで起きる多くの状況がタイムパラドックスと呼ばれています。

例えば、自分が過去に行った場合、その瞬間には二人の自分がいることになり、どちらが本物なのか、お互いに出会って話をすることに問題は発生しないのか問疑点が出てきます。未来の自分と話をしているのは現在の自分ですが、未来人にとって過去のできごとであり、それは記憶に残っているのでしょうか。

タイムパラドックスの意味

自分が記憶している過去を変更することで自分自身が死んでしまったら、そのような状況を作った自分自身がいなくなります。そのようなことは可能なのでしょうか。その意味を考えるといろいろな説き方があります。現実には誰も経験することはできませんが、意味を考えることが面白いのでしょう。

パラレルワールド

パラレルワールドは同じように見えてもたくさんの分岐した世界が同時に存在しており、その中の一つの世界に過ぎないと意味づける説です。自分が生まれない世界を作れば、そこから新たなパラレルワールドが作り出されます。すべての矛盾は平行に存在していることでつじつまを合わせることができます。

もちろん、このような仮説は机上で考えるだけであり、どれが正しい意味かを確認することもできません。ただ、小説の題材としては面白いため、いつも話題になります。

シンデレラパラドックスの意味

シンデレラパラドックスは歌ですが、その意味は相思相愛な二人なのに結ばれない恋をうたっています。好き合っていても、気持ちのすれ違いで結ばれないのはとても切ないでしょう。

もちろん、相手の気持ちを知らずに自分だけで空回りしているために、そのような状況になってしまいます。シンデレラパラドックスはありそうな話です。好きと言えないために、相手に嫌われていると思い込んで、別の恋を求めてしまう二人です。

あなたの恋はどうでしょうか。好きな人に打ち明けられないことが時には悲しい結末の原因を作ってしまいます。相手の気を引こうとして、お互いが別の人を好きな振りをしてしまう状況は、それほど違和感がありません。あなたもシンデレラパラドックスに陥らないようにしてください。

「パラドックス」と「矛盾」の意味と違い

パラドックスとは本来あり得ないことがあるように見えてしまう状況です。視点を変えることで解消できます。これに対して矛盾とは初めの前提が間違っていることで、結論が誤ってしまうことを指していますから、矛盾はどこかに論点の誤りを含んでいます。それを修正すれば正しい答えが導き出せます。

例として登場するパラドックスは言葉遊びのイメージが強いのですが、わざと物事の見方を変えることで勘違いしやすい状況を作っています。

数学でのパラドックスの意味

昔の数学者たちがいろいろなパラドックスについて考察をしています。数学においては矛盾が生じることはあり得ません。どこかで間違った論理になってしまっているからです。それを明確にすることが数学的な意味を持ちます。前述したアキレウスとカメのパラドックスも数学的には視点を変えることで問題はなくなります。

カメが進んだ距離を前提としてアキレウスの動きを見ていますが、アキレウスの視点に立てば、簡単に追い越すことが可能です。これに対して、前提と推論が正しくても、常識的な意味にならない結論に達する例もあります。このようなパラドックスを疑似パラドックスと呼んでおり、一般のパラドックスとは区別しています。

Latests