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「老婆心」の使い方・読み方・例文と類語・語源|目上/ビジネス

初回公開日:2017年12月28日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年12月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「老婆心」という言葉を聞いたことがありますか。この「老婆心」という言葉は、「老婆心ながら」というフレーズでビジネスシーンなどでよく使われますが、どういった意味でどのように使う言葉なのでしょうか。「老婆心」の意味と使い方、例文をご紹介しますのでご参照ください。

「老婆心」の使い方・読み方・例文

「老婆心」という言葉を聞いたことがありますか。日常会話ではあまり頻繁に使われる言葉ではありませんが、ビジネスシーンでも上司や先輩などから注意を受ける場合に「老婆心ながら」などの言葉を言ってから忠告されたという方はいるでしょう。

この「老婆心」とはいったいどんな意味でどういった場面で使われる言葉なのでしょうか。ここでは「老婆心」の意味や使い方、例文などについてみていきます。

「老婆心」の意味と使い方

「老婆心」とは、「ろうばしん」と読み、「必要以上に世話をやき、心配すること。おせっかいなこと。」という意味です。例えば、人に忠告する場合に、「老婆心ではありますが」とか「老婆心ながら」などの自分の親切をへりくだったような言葉として、忠告の前置きに使います。

この「老婆心」という言葉は、長い人生経験を経て得た知識から誰かに対して、いろいろと忠告するという場面でよく使われます。

「老婆心」の漢字の意味

「老婆心」という字は、文字のごとく「年老いた女性の心」ということです。おばあさんが心配して子供や孫に色々なアドバイスをすることがあります。そんなときに、忠告を受ける側としては、アドバイスしてくれて嬉しい反面、ちょっとおせっかいだなと感じることもあります。

そんな必要以上の世話焼きや、相手を心配して気を遣うことを「老婆心」といいます。そして、そんな必要以上の世話焼きをへりくだった言い方で「老婆心」という言葉を使います。

老婆心ながら

「老婆心」を使ったフレーズとして、最もよく使われるのが「老婆心ながら」という言い回しですが、「老婆心ながら」とはいったいどういう意味なのでしょうか。例えば、会社で先輩が横から「老婆心ながら」と言って何かアドバイスをすることがあります。

「老婆心ながら」とは、「ちょっとおせっかいだけど」とか「大きなお世話かもしれないけど」という謙遜した意味が含まれます。「老婆心」というと、おばあさんしか使わないのかと誤解される方もいますが、「老婆心」は、男女問わず使える言葉です。

「老婆心」を使った例文

では、実際に「老婆心」を使った例文をみていきます。前述にもあるように「老婆心ながら」は、「おせっかいながら」とか「余計なお世話ですが」という意味があります。

1.「老婆心ながら、この資料では次の会議で君の意見は通らないよ。」
2.「老婆心ながら忠告させてもらうと、今のやり方では失敗は目に見えている。」
3.「老婆心ながら、貴方たちの行く末が心配です。」
4.「このやり方は、あまり効率的ではないと老婆心ながら感じました。」
5.「老婆心ではございますが、一言言わせていただきます。」

「老婆心」の類語・類義語・同義語・言い換え

「老婆心」の使い方・読み方・例文と類語・語源|目上/ビジネス
※画像はイメージです

「老婆心」とは、「老婆心ながら」とか「老婆心ではございますが」というフレーズで、何かを忠告する場合に前置きとして使う言葉であることがわかりました。この「老婆心」と同じような意味の類語に以下のようなものがあります。

・おせっかいながら
・蛇足ですが
・余計なお世話ながら
・念のため言っておくと

「老婆心」という言葉自体に、へりくだって「大きなお世話ですが」という意味が含まれているために、類語や言い換えの表現が上記のようなフレーズとなります。また、「老婆心」の語源でもある「老婆親切」は類義語になります。

「老婆心」の語源

「老婆心」の使い方・読み方・例文と類語・語源|目上/ビジネス
※画像はイメージです

「老婆心」は、もともとは仏教用語であり「老婆親切」と書きます。本来の意味としては、「老婆のような誰にでも親切にする」という意味で、皆がそのような心を持ちなさいという教えからきています。現在は、「おせっかい」とか「大きなお世話」というちょっと悪い意味が含まれる言葉ですが、本来の意味としては良い意味の言葉が語源です。

「老婆心」の目上の人への使い方

「老婆心」という言葉を目上の人に使っても良いでしょうか。「老婆心」という言葉は、「老婆心ながら」というフレーズでは、「おせっかいながら」とか「大きなお世話かもしれませんが」という意味ですので、目上の人へ使ってはいけません。「老婆心」という言葉自体が、経験豊富な立場から言う言葉ですので、目上の人に対して忠告するということ自体が失礼ですので、使わないようにしましょう。

反対に、目上の人や先輩が後輩や部下に対して使うことは問題ありません。もし、目下の者が目上の人に何かを言いたいという場合は、「僭越(せんえつ)ながら」を使いましょう。「僭越ながら」は、謙遜したり恐縮しながら目上の人に対して意見する際に使う言葉です。

「僭越ながら」以外に目下の者が目上の人に使う言葉

目下の者が目上の人に対して意見する場合に使う言葉に「僭越ながら」がありますが、それ以外にも以下のようなフレーズがあります。
・恐れながら
・失礼ですが
・お言葉ですが
・出過ぎたことを申しますが
・失礼を承知の上で申し上げますが

もし、意見した後に場の空気が重くなったようなときは、以下のような言葉を言いましょう。
・「出過ぎた真似をいたしまして申し訳ありません」
・「出過ぎたことをいたしました。」

「老婆心」の反対語・対義語

「老婆心」という言葉の対義語は、これといって断言できるものはありません。漢字の意味のみからすれば「乙女心」になるでしょうが、「老婆心ながら」などで使われている言葉の意味からすればこれは対義語とは言えません。しかし敢えて言うのであれば「悪意」が対義語に近いでしょう。

「老婆心」とは、他人のために必要以上に世話をやくことです。似たような意味として「好意」という言葉がありますが、この言葉の対義語が「悪意」です。よって、対義語としてあえて言う場合は、「悪意」が当てはまります。ただし、「老婆心」には単に「好意」とは違うニュアンスも含まれているため、そういった微妙なニュアンスを入れて考える対義語としてはちょっと意味が違ってくるのも事実です。

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